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2009.01.21
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カテゴリ: 映画/時代劇

「何、嫁?」
「いい年をして何を・・・全く情けないと申しますか・・・恥知らずと申しますか・・・。」
「あ・・・いや、してその相手のお方とはどのような・・・?」
「それが・・・茶屋の女なのでございます。」

作品を盛り上げるために、とりわけ効果的な手段の一つに音楽の挿入がある。
例えば「スター・ウォーズ」では、ダースベイダーの登場とともに流れるダースベイダーのテーマ曲。
あるいは「ゴッドファーザー」で流れるテーマ曲。
このようなインパクトのある音楽の効果的な使用により、作品はより重厚で存在感のあるものに完成される。

ジプシー・キングスの“インスピレーション”という曲なのだが、実に良い。
フランスの音楽バンドで、根強いファンに支えられている。
有名なところで、キリンビールのCMでお馴染の“ボラーレ”も、このジプシー・キングスの作曲なのだ。

長谷川平蔵のいとこに当たる、三沢仙右衛門親子が平蔵宅を訪れる。
何やら仙右衛門の長男が言うには、父親がいい年をして再婚したいとのこと。
しかも相手は茶屋の女だと。
相談を受けた平蔵は、ひとまず山吹屋という茶屋に出向き、仙右衛門が一目惚れをしたお勝の人柄を見て来ることを約束。
さっそく平蔵は、家臣である木村忠吾を伴い、山吹屋に出向くのであった。

久しぶりに吉田栄作を見たような気がした。
今回の作品では、利八という盗人稼業から足を洗い、鬼平の配下で“狗”となって働く役柄として登場しているが、以前の印象とはだいぶ違って見えた。
吉田栄作と言えば、世間がバブルに沸いたあの時代、ルックスとスタイルを買われてモデルから俳優に転身を遂げた、華々しい経歴を持つ人物だ。

そんな吉田栄作も、一時期廃れて芸能界から身を引き、渡米していたブランクもあるのだが、そういう充電期間をフルに活用して今の吉田栄作に変身を遂げたに違いない。
「鬼平」においても、なかなか味のある役者として立ち回っていたように思えた。
「鬼平」のすごいのは、そんな“脛に傷を持つ”役者らが一堂に会し、見事な時代劇を完成させていることだ。
お茶の間で老若男女、時を忘れて楽しめる作品なのだ。

2005年フジテレビ系列にて放送

【原作】池波正太郎
【出演】中村吉右衛門、吉田栄作

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.01.21 06:35:06 コメントを書く
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