吟遊映人 【創作室 Y】

吟遊映人 【創作室 Y】

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

吟遊映人

吟遊映人

カレンダー

2009.07.20
XML


毎日必ず事件が起きて、その度に現場は凄惨を極めた状態にさらされる。
それがもし殺人現場であったらどうであろう?
惨たらしい殺戮の痕跡を残した死体が無惨に転がり、身体じゅうの穴という穴から体液が流出し、おびただしい血痕にまみれた現場は、常人の想像を絶するに違いない。
異様な臭いはこれまでに我々が嗅いだこともないような悪臭が立ちこめ、おそらく思考回路を停止させてしまうほどのショッキングなものであろう。
さて、そこで問題なのがその事件の後始末である。
戸外はともかく屋内で起こった事件の場合、ある程度の掃除をして今を生きる者たちが通常の日常生活を取り戻して行かねばならないのだ。
キレイごとではない。
今を生きる人間に、“汚い”とか“クサイ”などと言ってはいられないのが現実だ。


ある日、某邸宅の殺人現場の清掃依頼を受ける。
つつがなく作業を終了し帰路につくものの、鍵を返し忘れたことに気付き、翌日再び現場を訪れる。
しかし、在宅の夫人は清掃依頼したことも知らず、自宅で何が起こったのかも全く理解していない様子であった。

本作を観て、改めてアメリカの民間ではこういう清掃会社が存在することを知った。
確かに犯罪大国アメリカならではの職種である。
おもしろいのは、そんな清掃会社を営む人物を主人公に設定し、そこから派生する事件、からくり、人間関係を見事にコラボさせ、サスペンス仕立てのストーリーに完成させた点である。
本作における、二面性のある現役刑事役を演じたエド・ハリスの渾身の演技はお見事だ!
愛に枯渇した男の葛藤、そしてやるせない表情に思わず涙を誘われる。
主役を演じたサミュエル・L・ジャクソンの存在感のある落ち着いた演技も、言うまでもなく素晴らしいものであった。
真夏の夜に相応しいサスペンス映画である。

2009年公開

【出演】サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.07.20 16:27:30 コメントを書く
[映画/サスペンス&スリラー] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: