吟遊映人 【創作室 Y】

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2014.02.23
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【ホワイトアウト】
20130222

「(あなたは)3人の命を奪った。私の指も・・・信じてたのに」
「・・・指はどうだ?」
「痛むわ」
「しばらくは痛むだろう。(指を)切り取ってもまだある気がする」
「あなたを逮捕する」


プロットとしては、実におもしろいと思った。
閉ざされた極寒の地、南極を舞台に殺人事件が起こるという奇抜な展開は、サスペンスには持って来いだからだ。
ある意味、密室における完全犯罪のように、ホラー感覚も楽しめる。
タイトルの「ホワイトアウト」という意味合いも、そんなミステリアスな内容と本来の気象状態を兼ねたものなのであろう。
ちなみにホワイトアウトとは、雪で視界が白一色となり、方向・高度が識別不能となる現象を言うらしい。【参照:ウィキペディアより】

舞台は南極、アムンゼン・スコット観測基地。
基地駐在の保安官キャリーは、女性ながら、以前とある事件で心の傷を負い、過去を忘れるために志願して南極に赴任していたのだ。
ある日、キャリーに死体発見の一報が入る。
医師のフューリーやパイロットのデルフィらと現場へ駆けつけると、地質学者ワイスの変死体が見つかる。


サスペンスモノを観て、いつも楽しませてもらうのは、登場人物の誰が真犯人なのか目星をつけることである(笑)
ラストまで全く分からずじまいの時もあれば、最初から「この人あやしい」と、すぐに分かってしまう時もある。
本作「ホワイトアウト」においては、主役のキャリーが死体解剖の際の縫合と自分の切断した指の縫合を照らし合わせて、真犯人が誰なのかに気付く。
だが、自慢ではないが吟遊映人は、医師のフューリーが登場した時点で目星がついた。

セリフによれば、フューリーがろくな理由もなく突然の帰国を宣言し、どこぞで開業医として働くなどと言い出したところ、「あれ?」と思ったわけである。
とは言え、どんなサスペンスにも二転三転のどんでん返しがあり、真犯人は最後まで断定できないものである。
本作も、次から次へと怪しむべき人物が登場し、よもや己の推理が外れたのかと、肝を冷やす思いで鑑賞した。
ミステリー、あるいはサスペンスドラマとは、やっぱりこうでなくちゃいけない、と思わせる作品なのだ。

2009年公開
【監督】ドミニク・セナ
【出演】ケイト・ベッキンセイル

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.02.23 05:49:14
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