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2022.04.09
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カテゴリ: 神社・寺院・史跡



我が家はお隣の火事のもらい火を受けて、大惨事となりました。
忘れよう、忘れようと思っても、あれほどショッキングなことが身にふりかかると、そう容易くは忘れられるものではありません。
母の形見の着物も書棚に並んだ文学全集も、そして思い出のアルバムさえも失ってしまいました。
しかも家は引っ越してたった2年の新築。



決して故意ではなかったとは言え、お隣の火の不始末にこみ上げる怒りを抑えようもありませんでした。
お隣は全焼したものの、不幸中の幸いにも命に別状はなく、だけど本人が一度も謝りに来ることはなく引っ越して行きました。
私はとにかくこんな思いは二度としたくないと言う強い意思で、神さま仏さまにすがりました。

火防の神として有名なのは、何をおいても秋葉神社でしょうか。

御祭神は火之迦具土大神(ヒノカグツチノオオカミ)で、火をつかさどる神さまです。
もう少し現代的に分かりやすく言うと、火は光と熱を生み出す強いエネルギーでもあるので、「文化・科学の神」とも言い換えることができます。

私はその秋葉神社に、年に1〜2度お参りするのを習慣付けました。
とは言え、こちらは秋葉山の山頂にある山深い神社。
アクセスが今一つなのです。
もちろん、車のある方はいつでも来られますが、私のようにペーパードライバーの方など運転しない方々は、駅から出ているシャトルバスを利用するしかありません。
しかしそのシャトルバスも毎日運行していないため(お正月や火まつりなどの行事があるときは運行している)、なかなか不便です。
健脚の方は、東海自然歩道として整備されている表参道をてくてく歩いて登るのも一興かと思います。

さて今回は花曇りのもと、秋葉神社上社の方へお参りに出かけて来ました。
駐車場から大きな鳥居をくぐると、きちんと整備された階段が続きます。
何段ぐらいあるのかと途中まで数えながら登ってみたものの、息が上がってしまい断念。

秋葉山に棲息する鳥の鳴き声に耳を傾けつつ、時々立ち止まっては周囲の自然豊かな景色に目を細めます。
西ノ閽の神門(ニシノカドノモリノシンモン)が見えると、本殿までもうすぐです。
山頂の境内へは黄金の鳥居をくぐるのですが、これがまた神々しいのです!
この鳥居は撮影スポットになっているようで、みなさんカシャカシャと写メを撮って行かれます。
時間と天候にもよるでしょうが、この山頂の境内からは見事な雲海も見られるとのこと。

私はいつもそうやって、信じる者は救われるとばかりに、こちらの神さまを拝んでいます。

そんな秋葉山は太古の杉に囲まれ、花粉症に悩む方々にとって、この季節の参拝は難儀かもしれません。
かくいうこの私めも、帰宅後は大変な状況でした。
コロナ禍とは隔絶したこちらは、ごった返すほどの参拝客はなく、いつも静寂とした高貴な空間が広がっています。
自然を愛でることは気分転換にもなるし、世俗を離れてひとときの安らぎにもつながります。

秋葉山本宮秋葉神社は、静岡県浜松市天竜区春野町にある、由緒正しい神社です。
機会があったらぜひともみなさんに訪れていただきたいパワースポットなのです。



※おまけ : 社務所の近くには、嵐の二宮和也が植樹した梅が咲いていました。
以前、テレビ番組のロケで参拝した際の、記念植樹らしいです。


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最終更新日  2022.04.09 08:00:07
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