2007年07月26日
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祖母の姉の孫。
別の言い方すると、母のイトコの子ども。

そんな間柄の、
一つ年上の親戚の男の子と、
祖母の家で暮らしていた小さな頃に、
よく一緒に遊んでいた。

年齢が近いし、
偶然だけど
名前が一文字違いだったりもしたので、

二人一組みたいに扱っていた。

だけど、

三つ年上の兄と両親、
家族と賑やかに暮らしてて、
友達だって近所に何人もいる彼と、
一人っ子で、
親元を離れ祖母の家に仮住まいしていた私。

境遇の違う私たちの気持ちには温度差があったし、
人との付き合い方みたいなものも違ってた。

いつも誰かと一緒にいて、
他に誰もいない時や、

彼がいなければ
大体いつも一人だった私。

これはこれで
わりとバランスとれてたんじゃないかと思う。

けれど、


二人して庭で水遊びをしていた時だった。
いつのまにか、途中で他の子たちも加わっていて、
気がついた時には、私、彼から、
ホースの水で集中攻撃されていた(笑)
「やめなよー」と他の子たちが笑いながら言っていた。

一人で公園で遊んでいた時だった。
彼と仲間たちがやって来て
なんだか忘れたけど、
「よそもの」とか「一人ぼっち」とかって感じの言葉を
ぶつけられた。
さらには、
遊び道具も奪われ、壊され、
逃げれば追いかけまわされ、
なんかぶつけられるは、転ばされるはで、
とにかくさんざんな目に遭わされた。

こんなことが何度もあって、
私は彼を自分の世界から追い出した。

こんな奴、私の世界に、必要ない。

もともと
たいして近しい親戚関係でもないから、
大きくなるにつれて
顔を合わせる機会が減って行き、今は、
どこで何をしているのかも知らない。
母に聞けばわかるのかもしれないけど
興味ない。

たぶん
彼は私のことなんか、
最初から
どうでも良かったんだろうな、きっと。
いや、
邪魔くさかったのかもな、むしろ。

私にとっては、
彼は唯一の友達で、
特別な、大好きな、存在だったのだけど。

私はその後の人生でも、
何人もの人々を
自分の世界から追い出して来た。

存在を消して来た。

中には
大好きだった人たちもいた。

父親のことも消した。
祖母のことも消した。
叔父のことも消した。

友達のことも、
恋した人のことも。

消すことで、私は
一方的な被害者じゃなくなる。
それでいいのだ。
それがいいのだ。

一方的な被害者でなんかいたくない。

お互いさまさ、と思っていたいのだ。

裏切られた。
だけど、私も裏切った。
切捨てられた。
だけど、私も切り捨てた。

お互いさまなのさ。


 今日の一曲『2(two)』 スネオヘアー





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最終更新日  2007年07月29日 13時19分04秒
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