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前年のシュピール直後から今年のシュピール直前までの「ゲーム年度」で印象に残ったゲームから10タイトルを選んだ。今年度私が初めてプレイしたゲームから選んでいるので新作とは限らないし、プレイした順に挙げているだけで順位付けなどはしていない。
過去の記事はこちら。
2012ゲーム年度 私的ボードゲームベスト10 その1
その2
2013ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2014ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2015ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2016ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2017ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2018ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2019ゲーム年度 私的ボードゲーム十選
2020-2021ゲーム年度 私的ボードゲーム七選
● Dragon's Interest
今はなきTasty Minstrel Gamesのファンタジー自転車操業ゲーム。もう時効だろうから言うけど、実はこれ、海外のパブリッシャーから日●多言語版が出る予定で私が翻訳まで終わらせてたんだけど、クラファンに失敗してお蔵入りとなったw
元となった「ポンジ・スキーム」は実際にあった大型詐欺事件をテーマにしてるので少々生々しく、誰にでも勧められるものではないが、こちらは「ドラゴンが貯めこんだ財宝を借りて運用し、破産したらブレスを食らって死ぬ」というコミカルなテーマになってるので万人にお勧めできる(そうか?)。システム面もマイルドになってるらしいので、私としてはこちらの日本語版が欲しかった。今からでも遅くないんじゃないかな?
● スピリット・アイランド
今さら挙げるまでもない傑作だが、今エッセン年度初プレイだったんだから仕方がない。植民される側が地元を守ろうとする独自テーマ。多彩な精霊と多彩な敵対国。「パンデミック」という金字塔がある協力ゲーというジャンルの中で引けを取らない独自システム。序盤の苦しさから終盤の圧倒につながる爽快感。今期私が複数回プレイしたゲームはこれだけだw それだけのポテンシャルがあるゲーム。拡張も日本語版が出る予定なので(なかなか出ないが……)楽しみに待っていよう。
● Clash of Cultures: Monumental Edition
10年の時を経て蘇った4Xゲー「クラッシュ・オブ・カルチャーズ」第2版。なにぶん初版プレイの記憶がまったく残っていないので(自分のブログを読んでも思い出せないw)どこがよくなったかは分からないが、たぶんプレイヤー同士よりはNPCである蛮族との戦いに重きを置くように調整されてる気がする。今どきはその方がいいだろうね(もちろん拠点の防衛をおろそかにすれば簡単に他プレイヤーに攻め込まれるが)。1アクションを恐ろしく細切れにして1手でできることを少なくすることで、逆にダウンタイムを減らそうとしている珍しいデザイン。「シドマイヤーズ シヴィライゼーション:ボードゲーム」とか好きなら間違いなくお勧めだが、さすがにお値段がネックか……円がもう少し高くなってから日本語版が出ることに期待したい。
● Built for War: Design, Build, and Destroy World War II Tanks
第二次世界大戦を舞台とした、主力戦車の設計・開発、そしてバトルロイヤル戦車戦ゲーw キックスターター発のくっそ読みにくいルール! キックスターター発なのにBGGでレーティングしてるの36人だけ! しかも6.8とそんな高くない! でも戦車の設計だよ? そんなんほんとはみんな大好きに決まってる。「メタルマックス2」とかで「僕の考えた最強の戦車」を作るのに全力を尽くしてたキッズなら絶対ハマる。手に入るかどうか知らんけどお勧め。
● サポテカ
「箱に書かれてるプレイ時間にはウソしかない」というボドゲ学会の定説を覆したエポックメイキングなゲーム。ほんとに初回60-75分で終わる……いやごめんちょっと盛った。さすがに90分はかかるw でも予想よりはるかに短い。なのにがっつり重ゲーやった満足感が得られる。得点カードの条件のわかりにくささえ何とかなれば非の打ち所のない傑作。
● The Hunger
「マジック:ザ・ギャザリング」のリチャード・ガーフィールド作。あんな大ヒット作を作っちゃったら創作意欲も減退しそうなものだが(「ドミニオン」のヴァッカリーノとかな)、精力的に新作作っててえらい。その上で面白いのを出してくるなんてもう最高だろ(「ゴォースト!」のことは不問とする)。吸血鬼によるレースゲームというユニークなテーマも奇をてらっているだけではなく、時間制限がある理由として理にかなっているところがいい。やってることはよく考えると結構非道なのだがw もう出ているらしい拡張を入れるとさらなる要素も増えるようだし、そちらも是非試してみたい。ちょっと癖のあるアートワークは受けが悪いかもしれないが、これも間違いなく日本語版を出していいレベル。
● 丘の上の裏切り者の館 第3版
これを新規に遊んだ枠に入れるかどうか迷ったが、まあそれだけの価値はあるだろうということで挙げておく。シナリオが全部新しくなってるだけでもちろん買いなのだが、怪異の発生方法が大きく変わったところが最大の変更点だろう。これで最後に登場した前兆に必ず関係あるシナリオをプレイできるようになり、より没頭感が増した。これまでにプレイしたことがある人はマストバイ。未経験者もマストバイ。みんなマストバイ。
● First Rat
月を目指すネズミたちのレースゲーム。コミカルなテーマ、駒複数個持ちで独特の移動ルール、買い物の選択肢、得点要素の豊富さなどがすべてかみ合い、雑にプレイしても知恵を絞ってプレイしても面白くなるようにできてる。欲を言えば、もう少しだけ月を目指すモチベーションが欲しいかな。現状だと目指さなくても勝てちゃうのでw これも日本語版出てない? なんで? こんなのなんぼあってもいいからどんどん出していこうぜ!
● 美徳
これもわざわざ挙げるまでもない話題作。なんちゃって日本が舞台のサイケデリックなアートが目を引くが、中身は早取り、競争、Win-Winの要素がいたるところにちりばめられた本格重ゲー。戦略決め打ちでもいけそうだし、手札に合わせて柔軟に対応してもいけそうな懐の広さも感じる。ちょっとルール量が多いのが玉に瑕だが、そこさえ乗り越えれば間違いなく楽しめる傑作。1/3くらいはソロルールだからやらない人は読まなくていいしなw
● イッツアワンダフルワールド
これも言わずと知れた傑作ドラフトゲー。たった4ラウンドに渡ってカードをドラフトして建設したり資源もらったりするだけでこんなに面白くなるなんてなー。ボドゲの海は広大だわ。たぶん、すぐ建設するのではなくあとで建設するために取っておくこともできるってルールが効いてるんだろうな。キャンペーンゲームになる拡張も入れてリプレイしたい。
ある程度数をプレイできるようになると、やはりいかんともしがたいのもあった。以下はそんなボードゲームゴールデンラズベリー賞。もっとがんばりましょう。
In Too Deep
One More Barrel
Hungry monkey
ドミネイトグレイルウォー ~フェイト/ステイナイト オン ボードゲーム~
今年も相変わらず定例会に参加してくれているメンバーに感謝を。参加人数も減る一方で、もうレガシーゲーは難しいかもしれませんが、今やってる分くらいは何とか完走しましょう。
自分では買わないし存在に気づきすらしないであろうダイソーゲー、クラファンゲーなどを遊ばせてくれた旅団長さん、一味さん、いたるさん、きぃとうさん、なべさん、しゅだっちさん、ヒガさんに感謝を。「ボドゲはやらなきゃ分からない」ので、今後もいろいろ遊ばせてください。でもリスク(レガシーを除く)とシエラマドレは勘弁な。これで思い出したけど「 Risk: Shadow Forces
」はどうなんですかね? もう少し安ければ特攻してもいいんですが……あと総当たり推理ゲー系列はもう少し厳選してもいいんじゃないかと思います。やるけどw
和訳を多数採用していただいたホビージャパン様、テンデイズゲームズ様、数寄ゲームズ様、Engames様、ケンビル様に感謝を。新規にお声をかけていただいたのに、都合が合わずにお断りしてしまったこともあり、申し訳なく思っております。新しいご依頼はいつでもウェルカムなのでお気軽にご連絡ください。よほど締め切りまで間がないか、他の案件で手一杯のときを除いて、どんなご依頼でもだいたい承ります。
依頼がない時期が少しあったので、今年は趣味の翻訳を多少は公開することができました。今はまた常に何かしらご依頼いただいている状況ですし、「艦これ」もサービス終了してないので、またしばらくはあんまり公開できないでしょう。所有している未プレイゲームのルールくらいは訳したいところですが……。
トレンドはもう全然分かりません。国内同人ゲーに(クラファンで資金を募るほどの)重ゲーが増えた一方、海外では逆にカード数枚でプレイできる良ゲーがいくつか出てきたようで、逆転現象が起きてる感じですかね。どちらも面白ければいいことだと思います。
なんだか世情は不安になるようなことばかりですが、来年も10作選べるくらい無事に過ごせて、面白いボードゲームをたくさんプレイできますように。
【プレイ日記】友人宅ゲーム会 2024.11.09
【プレイ日記】チャリオッティア会 2024.10.29
【プレイ日記】友人宅ゲーム会 2024.10.26