《櫻井ジャーナル》

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巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2010.05.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 株式であろうと商品であろうと指数であろうと、相場の値動きは資金の動きが反映されている。資金の動きを決める原因は数え切れないほど存在するが、最近では、投機資金の規制強化が重要なファクターになったと見るべきだろう。知られたくない秘密が露見することを投機筋は恐れ、相場の下落につながっているかもしれない。

 17日にEUの欧州議会はヘッジ・ファンドとプライベート・エクイティへの規制強化案を承認し、翌18日には財務相理事会が規制強化を支持した。遅きに失した感は否めないものの、それでも「遣らずぶったくり経済」を修正するための第一歩とは言える。

 投機資金が肥大化した大きな原因は、富が社会的に優位な立場にある巨大企業や一部富裕層に偏在したことにある。日本でも下請け企業や労働者に適切な対価が支払われず、多くの庶民が貧困化する一方で、支配層では「カネ余り」と呼ばれる現象が起こったわけである。余ったカネを支配層は社会に還流させず、博奕で儲けようとした。それがカジノ経済である。本コラムでは何度も書いているので食傷気味の人もいるだろうが、この事実を忘れてはならない。

 日本では「国際競争力」という呪文を今でも唱え、巨大企業が大儲けできるシステムをさらに推進しようとしている。大企業が儲かれば社会が潤うという意味不明の主張なのだが、現実は社会を疲弊させるだけだった。理屈で考えても、そういう結果は予想されていたことだが。





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最終更新日  2010.05.20 18:27:09


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