《櫻井ジャーナル》

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2013.09.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 反シリア政府軍兵士の話として、APはカフカス(コーカサス)出身者で構成された戦闘部隊がシリアで作られたと伝えている。カフカスといえば、黒海とカスピ海にはさまれた地域を指し、反ロシアの軍事勢力が活動しているグルジアやチェチェンも含まれる。

 そのグルジアでは、2003年の「バラ革命」でミヘイル・サーカシビリが実権を握っている。ウクライナの「オレンジ革命」でも言えることだが、そのスポンサーは「西側」の巨大資本を背景に持つ富豪たち。

 2008年にサーカシビリは南オセチアを奇襲攻撃、ロシア軍の反撃で撃退され、作戦は失敗に終わるということがあった。このとき、グルジアがアメリカやイスラエルから軍事的な支援を受けていることが話題された。

 奇襲攻撃の直前、グルジア軍はアメリカの傭兵会社に雇われた元特殊部隊員から訓練を受けているが、それ以上に注目されたのがイスラエルとの関係。2001年からイスラエルの「民間企業」がロシアとの戦争に備えてグルジアに武器を提供し、軍事訓練を行っていた。サーカシビリ政権にはイスラエルと関係が深く、流暢なヘブライ語を話せる閣僚がふたりいた。国防大臣と南オセチアとの交渉担当者だ。奇襲攻撃の翌年、 ロシア軍の情報機関GRUの長官 は、NATO、ウクライナ、そしてイスラエルが兵器を提供していると発言している。2008年の奇襲攻撃にイスラエルが関与していた可能性は十分にある。

 昨年10月、グルジアでは総選挙があったのだが、その際にサーカシビリ政権が反対勢力を拷問していたことが発覚して窮地に陥る。そして選挙の前月、ロシアとの国境近くでチェチェン人が殺されるという出来事があった。

 サーカシビリ大統領はダゲスタンから武装勢力がグルジアへ侵入したと批判しているのだが、その後の調査で、殺されたチェチェン人はヨーロッパでグルジアの内務省、あるいは国防省に雇われ、グルジアで数カ月にわたって訓練を受けていた疑いが濃厚になる。

 チェチェン人グループは「偽旗作戦」を演出するための罠にはまったという説もあるのだが、総選挙を直前に控え、サーカシビリに批判的なビジナ・イバニシヴィリを殺すことが目的だったのではないかとも言われている。イバニシヴィリの率いる政党が勝利した。(ちなみに、ダゲスタンやチェチェンといた名前は、ボストンでの爆破事件でも浮上している。)

 この地域では、来年、ソチでオリンピックが開催される予定。そのオリンピックで「テロ」を実行するとサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官は示唆、ロシアのウラジミル・プーチン大統領を脅したと言われているが、この作戦に使うため、グルジア人を雇っているともいう。






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最終更新日  2013.09.07 04:34:32


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