《櫻井ジャーナル》

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2013.09.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカのバラク・オバマ大統領がシリア攻撃に消極的な姿勢を見せ始め、イスラエルやサウジアラビアは必死に巻き返しを図っている。アメリカ議会に対するロビー活動をAIPAC(イスラエル/シオニスト・ロビーの団体)が強める一方、 NATOのアナス・フォー・ラスムセン事務局長 5月に政治的解決を目指すべきだと語っていた人物 だが、状況の変化で本音を出さざるをえなくなったのかもしれない。

 ラスムセンはデンマークの政治家で、2009年までは首相を務めていた。新自由主義者として有名で、嘘で塗り固めた口実でアフガニスタン、そしてイラクを先制攻撃したアメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)と親しい。ネオコン/イスラエルの傀儡とも言える人物だ。

 イギリス、フランス、そしてアメリカはシリア政府が化学兵器を使ったと主張、それを口実にして攻撃しようとしたのだが、すでにその主張は信頼されなくなっている。ロシア政府からの情報だけでなく、カトリックの聖職者を含む地元住民の証言、反政府軍に拉致されていたふたりも、化学兵器を使ったのは反政府軍だと語っている。

 そうした流れの中、オバマ大統領やアメリカ議会はシリアを攻撃すべきでないと考えるようになってきたのだが、ラスムセンはシリア政府が化学兵器を使ったことは間違いないと今頃になって断定している。勿論、根拠は示していない。イスラエルやサウジアラビアの主張を繰り返しているだけだ。

 NATOの内部にはシリアを攻撃することに反対の国が存在する。だからこそ5月には政治的に解決すべきだとしていたのだろうが、そうした余裕がなくなったようだ。NATOの事務局長もシリア政府は信用できないと考えていると言って、AIPACなどはアメリカの議員を説得するつもりかもしれないが、その程度で状況が変わるとは思えない。





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最終更新日  2013.09.11 03:26:45


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