《櫻井ジャーナル》

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2013.10.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 中東には世界有数の核兵器保有国が存在する。言うまでもなくイスラエルだ。生物化学兵器も大量に保有していると考えられ、シリアが化学兵器を保有した一因になっている。シリアのバシャール・アル・アサド政権が化学兵器を破棄すると宣言した現在、国連にはイスラエルに「大量破壊兵器」の廃棄を求める義務があるのだが、そうした動きを阻止しているのが「西側」。要するに、欧米諸国は大量破壊兵器が問題だと思っているのではなく、イラクやリビアと同じように、シリアの体制も転覆させたいと考えているだけだ。

 北アフリカから中東にかけての地域に戦乱を広めている主因は3つある。戦争ビジネスの思惑、イスラエルの戦略、エネルギー資源の利権問題だ。戦争ビジネスは単純に戦争を求めているだけだが、イスラエルの戦略やエネルギー資源の利権になると、地域の支配が問題になる。

 イスラエルを作り上げたシオニストの中には、旧約聖書に書かれた「約束の地」、つまりナイル川とユーフラテス川に挟まれた地域をイスラエルの領土にしようと考えている勢力が存在する。イスラエルやパレスチナは勿論、エジプトの東部、ヨルダン、レバノン、シリア、イラクの大半、さらにクウェート、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、イエメン、トルコの一部も含まれるという人もいる。

 イスラエルはシリアの後、イランの体制を転覆させようとしているが、これはサウジアラビアも同様。シリアの反政府軍へ化学兵器を提供、あるいは「偽旗作戦」で化学兵器を使ったと疑われている2カ国だ。

 イスラエルの思惑とは衝突するのだが、西はモーリタニアから東はアフガニスタンまでの地域を欧米諸国が分割統治するという話が2000年代に入ると流れはじめた。アメリカとイギリスを中心にするグループとフランスとドイツを中心とするグループでエネルギー資源の宝庫を分け合おうという計画だという。フランス/ドイツは地中海連合を考えているのだというが、そこにはイスラエルとトルコ、アメリカ/イギリスのグループに近い2カ国が食い込んでいる。

 こうした計画と並行する形でアメリカは中東で戦争を始めている。2001年10月にアフガニスタンへ軍事侵攻、2003年3月にはイラクを先制攻撃した。9/11から間もない頃、 国防総省はイラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンを攻撃する計画 を立て、その通りに実行してきた。

 2007年に ニューヨーカー誌に掲載されたシーモア・ハーシュの記事 によると、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアは、シリアやイランをターゲットにした秘密工作をその時点で開始していたという。






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最終更新日  2013.10.02 23:19:49


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