《櫻井ジャーナル》

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2013.10.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 安倍晋三政権は秘密で覆われた政府を実現しようとしている。アメリカ政府からの要求に応じているのだと主張しているが、本当かどうかは不明。何しろ、日本の支配層は自分たちが望む理不尽な主張をアメリカからの要求だと言ってごり押しすることがある。

 そのアメリカでは、有権者に選ばれたわけでもない人間が秘密のベールに守られながら勝手に国を動かしている。こうした現状を 「秘密政府」が「自動操縦」で国を動かしている と表現、警鐘を鳴らす声が出ている。エドワード・スノーデンが内部告発したNSAの情報収集システムも「秘密政府」の一部だ。

 本ブログでは何度も書いたことだが、NSAが全世界の政府を監視していることは、ランパート誌の1972年8月号に掲載された元NSA分析官のインタビュー記事で明らかにされている。つまり、ドイツにしろ、フランスにしろ、スペインにしろ、イタリアにしろ、ブラジルにしろ、各国政府は自分たちが監視されていることを遅くともその時点で知ったはずだ。

 その当時、アメリカの議会では情報機関の違法活動が調査され、NSAに関する情報も出てきた。それを踏まえ、 フランク・チャーチ上院議員はその危険性を訴えている 。通話や電報など全てを監視するNSAの能力はアメリカの人びとをターゲットにする可能性があり、そうなるとアメリカ人にプライバシーはなくなり、そこには隠れる場所がなくなるだろうというわけだ。40年近く前、現在の状況を見通していたと言えるだろう。

 スノーデンが内部告発する前から各国政府は通信傍受の実態を把握していたはず。この告発の意味は一般庶民が自分たちの住む世界について知る機会を得たという点にある。巨大資本が官僚や政治家を使って秘密裏に国を動かす仕組みを多くの人が知ることになった。

 その結果、秘密のベールを取り払うべきだという声が世界的に高まっているのだが、日本では秘密のベールで政府も企業も覆ってしまおうとしている。現時点でも日本は秘密度の高い国、つまり民主度の低い国で、情報公開を徹底できない事情が支配層にはあるのだろうが、そんな支配層の都合をいつまでも受け入れているわけにはいかない。





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最終更新日  2013.10.29 05:28:35


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