《櫻井ジャーナル》

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2015.07.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟やトルコが本気でIS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)と戦う気があるなら空爆する必要はない。トルコから大量に運び込まれているIS向け物資の流れ、兵站ラインを断てば良いのだ。シリアとトルコの国境周辺はトルコがコントロールしているので、難しいことはない。

 イランのテレビ局プレスTVの記者、セレナ・シムは昨年10月19日に「自動車事故」で死亡する直前、トルコからシリアへ戦闘員を運び込むためにWFP(世界食糧計画)やNGOのトラックが利用されている事実をつかみ、それを裏付ける映像を入手したと言われている。この事実をつかんだ後、MIT(トルコの情報機関)からスパイ扱いされていたこともあり、事故にトルコの政府機関が何らか形で関係していると疑う人もいる。

 ISを支える物資がトルコから運び込まれていることは西側のメディアでさえ伝えている事実。ドイツのメディアDWは昨年11月、 トルコからシリアへ武器や戦闘員だけでなく、食糧や衣類などの物資がトラックで運び込まれ、その大半の行き先はIS だと信じる人が多いとしている。

 ISが物資や戦闘員をシリア領内へ運び込むポイントだと西側でもされているタル・アビヤドはトルコとシリアの国境からわずかにシリアへ入った場所にあり、物資や戦闘員はトルコから入っていると考えるのが自然だ。そのトルコにある米空軍インシルリク基地は反シリア政府軍の重要な拠点で、戦闘員に対する軍事訓練も実施されてきた。教官はアメリカの情報機関員や特殊部隊員、イギリスとフランスの特殊部隊員だ。

 ここにきてアメリカとトルコはシリア領内に飛行禁止空域を設定するという話が伝わっている。昨年3月23日にトルコ軍のF-16戦闘機がシリア軍のミグ23を撃墜しているが、撃墜場所などから判断して、シリア軍機がISの兵站を叩こうとしたからだった可能性が高い。ISは航空機を保有していないようなので、飛行禁止空域を設定はシリア軍機対策ということになる。

 イスラエル政府にとって最も重要度が高いのはシリアのバシャール・アル・アサド体制を倒すこと。2013年9月に 駐米イスラエル大使だったマイケル・オーレンはアサド体制よりアル・カイダの方がましだとエルサレム・ポスト紙のインタビューで語っている 。ISについても同じことを言うだろう。

 実際、今年1月18日には ISを追い詰めていたシリア政府軍とヒズボラの部隊をイスラエル軍が攻撃

 イランの支援を受けたシリア軍はISとの戦闘で優位にあるようで、イスラエルやアメリカが空爆した理由もそこにあるだろう。アメリカがISを空爆したとするなら、証拠の隠滅や口封じの可能性もある。戦闘員を中央アジアやウクライナへ移動させてISの戦力が落ちているのかもしれない。アメリカの好戦派はシリア軍を攻撃する準備を進めているだろうが、そうなるとロシアと対決するという状況が再び生まれる。これはネオコン/シオニストが望んでいることだ。





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最終更新日  2015.07.25 23:24:19


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