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監督 : 猪股隆一脚本 : 永田優子出演 : 成海璃子 、 山下リオ 、 桜庭ななみ 、 高畑充希 、 小島藤子 、 金子ノブアキ試写会場 : 九段会館公式サイトはこちら。<Story>日本一の紙の生産量を誇る小さな町、愛媛県四国中央市。不況のため町の商店街は閑散としていた。そんな中、四国中央高校の書道部にも危機が迫っていた。部長・里子(成海璃子)の厳しさに退部希望者が続出、部員たちの気持ちもバラバラに。ある日、部室から聞こえてくる大音量の音楽に驚き部屋を覗いた里子の目に飛び込んできたのは、大きな半紙を睨むように見つめ、筆を振り上げ音楽に合わせて流れるように文字を書く臨時顧問・池澤(金子ノブアキ)の姿だった。最初は書道パフォーマンスに反対していた里子だったが、町のどこからでも見える紙工場の煙突を見たとき、忘れていた何かを思い出した。…大切な町を守りたい…。里子たちは“書道パフォーマンス甲子園”を開催し、町興しをしようと決心する。(作品資料より)[ 2010年5月15日公開 ]書道ガールズ!!わたしたちの甲子園 - goo 映画<感想>お誘いいただいて試写に行って来ました。この日、『武士道シックスティーン』も観ていたので、2本目の成海璃子ちゃん(笑) 祭りですね。さっき観たのが剣道部なら、これはカンペキに書道部。 成海璃子ちゃんと山下リオちゃん、これだけ同時期にこなすのは大変だったと思います。でもどちらもなり切ってましたね。 さすが若くて勘がいいからかな?あちらは剣道なんで当然ながら動きがあるんですけど、こちらも何故か動きがある(笑) というのは、「書道パフォーマンス甲子園」っていうのが本当にあり、それもかなりなアクションを伴うからです。それにしても、いやー、すごいです。 この「書道パフォーマンス甲子園」。 さながら紙の上の格闘技って感じ。 初めて見ましたけど身体全体を使って書く「書」というか作品は大変な迫力です。自分たちの想いのありったけを表現する、というのが正確なのかしら。この発祥の地が愛媛県四国中央市であり、紙製品の出荷額が日本一(そのためか、市内に立つ製紙工場の煙突のシーンは頻繁に出てきます)という同市にある、愛媛県立三島高等学校書道部から始まった書道パフォーマンスが市の活性化にそのままつながって、今回の映画にもなったようです。 何かいい話ですよね。書に関してはあまり知識はありませんが、書道パフォーマンスは、いわゆる「上手に書く」ということが命題ではないみたい。あくまでもパフォーマンスがメインなようです。 何と言っても高校生ですからね。今、これがきっかけで書道ブームらしいんですが、この映画でさらに認知度が高まるようにも思います。 ブームと言っても書道自体が一昔前の印象を与えがちなので、この映画はそういう意味では大きな広告となるようにも感じます。実際に書道パフォーマンスを演じている場面がとても躍動感があり、高校生たちの若さも感じさせて、観ていて清々しい。そのパフォーマンスに賭ける彼らの想いもまた千差万別であり、映画では三島高校書道部員たちの背景もきちんと追っている。 そしてその背景に大きく関わってくるのが「不況」。地方都市、あるいは首都圏でも珍しくなくなった「シャッター通り」の風景。 不況で物が売れない、商店の経営が立ち行かない。 商店の閉店・撤退が続出している中、その背後にあるキャラクターたちの切実な想いを映画はあぶり出している。これからどうなるのか分からない不安を抱えつつも、自分を育ててくれた親や街への感謝の念を持つ清美。ひたすら過去を隠して生きていることに苦しさを感じ、自分を表現する場所を探していた藤子。 家庭の事情を一切語らず去っていく、里子とは対極をなす才能を持つ美央。そしてまとまらない書道部を影から支えて引っ張っていく香奈。里子は部長として様々な責任を感じつつも、自己の書への対峙の仕方にも悩んでいる。一見明るくて何の悩みもないと思われがちな高校生たち。 でも実際にはそんなことはない。 彼らにも彼らの問題があり悩みがあり。 その悩みにぶつかって、妥協して、乗り越えて成長していく姿がいい。そんな彼らの臨時顧問(そういう顧問が存在するのは面白いんですが)になった池澤。一見無関心なように見えて、しっかりと彼らの問題を見抜きつつも、結論は任せるという姿勢は好感が持てる。彼自身の背景は詳細ではないけど、書に関しても葛藤を持って生きてきたことを垣間見せる場面がある。 これ見よがしに描かないところがかえって成功しているようにも思うけど、少しあっても悪くはなかったかな?ともあれユニークでクールな先生役の金子ノブアキくんの比重は、この映画にはちょうどよかった。全体的にとてもきっちりと作られています。 実在のことをテーマにしているせいもあるかもしれませんが、それを除いても、邦画の青春ものでこんなに丁寧に作ってある作品は久しぶりかもしれません。 舞台となった四国中央市の風景も情緒あるものでした。 映像も美しい。そして内容も、笑いでごまかしたり(もちろん愉快なシーンは楽しめましたよ!)、お茶を濁したり、妙な方向に流れたりしてないんですね。最後も甘酸っぱさとほろ苦さがちょうどよくて。 そして若いってすごいな、いいなと思わせるものがちゃんとある。地味なテーマですが、多くの方に観ていただきたい作品です。***********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.04.27
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原題: PRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE監督・脚本 : リー・ダニエルズ出演 : ガボレイ・シディベ 、 モニーク 、 ポーラ・パットン 、 マライア・キャリー 、 シェリー・シェパード 、 レニー・クラヴィッツ公式サイトはこちら。<Story>ニューヨーク・ハーレムに暮らす16歳の黒人少女プレシャス(ガボレイ・シディベ)は、二人目の子どもを妊娠していた。彼女は実の母(モニーク)からも虐待を受けている。妊娠の事実が学校に知れ、プレシャスは学校を退学になる。代替学校に通い始めたプレシャスは、レイン先生(ポーラ・パットン)と出会い、文字が読めるようになり、自分の感情を文字で人に伝える方法を知る。そして、劣悪な環境から抜け出そうと戦い始める…。プレシャス - goo 映画<感想>今年のアカデミー助演女優賞受賞作品。 内容的にも強烈な印象を感じたので行って来ました。 予告でもわかっているんですが、プレシャスの周辺はこれ以上ないくらいの悲惨な状況が溢れてしまっている。家庭内での精神的・肉体的・性的虐待、貧困、適正ではなかった教育機会。 これだけあってよくプレシャスが曲がらずに生きていると思う。この最悪な状況を一気に出すことが目的なのか、あるいはこれが現状と言うことを示したいのかがわからないけど、この中で生きていけというのはあまりにも辛い。社会的なつながりの基本となる「親」という存在。その親に、両親ともに、子として扱ってもらえなかったプレシャスの事例は、アメリカでは珍しくはないのかもしれない。児童虐待がクローズアップされてから20数年だろうか。 日本ではここまでのことはそうそうないのかもしれないけど、それでも隠れているプレシャスが存在しているようにも思う。モニーク演じる母親が、自分の満たされない要求をプレシャスにぶつける。 そこには子を1人の人格者として扱うという意思は感じられない。 このまま一緒にいては負の連鎖が続くだけである。プレシャスは自分の子にはそうなってほしくない、また自分もそうしたくないという思いで、今の環境から抜け出そうとする。それにはまず教育をつけないといけない訳ですよね。彼女を取り巻く大人たちの目線が温かい。 自立して信念を持っているレイン先生は、1人1人に「書く」作業を通じて自己表現力をつけさせる。 それも決して否定せず、個々に合わせている。ミセス・ワイスを演じた歌姫、マライア・キャリーがすっぴんに近い表情でいることがすごく新鮮でもあり、好感が持てる。 恐らく彼女自身にも黒人の血が流れているからオファーが来たように思うけど、それでもきちんと役に向かい合う姿勢は観ている方にも伝わってくる。そしてレニー・クラヴィッツもクールで真面目で・・・ という、女の子に絶対モテそうな看護師役。 私も面倒見てもらいたいっ・・・ というのは冗談ですが(笑)絶対的に受け入れないといけない人に、悲しいことに拒絶されていても、自分を理解してくれる人たちがきちんといるということは本当に重要なこと。だからプレシャスは、呪縛を断ち切って自分の足で進むことができたのでしょう。このような哀しい目に遭っている、全ての子どもたちに対するメッセージですね。**********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.04.27
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監督 : 古厩智之出演 : 成海璃子 、 北乃きい 、 石黒英雄 、 荒井萌 、 山下リオ 、 高木古都 、 賀来賢人 、 波瑠 、 古村比呂 、 堀部圭亮 、 小木茂光 、 板尾創路公式サイトはこちら。<Story>厳格な父の下で剣道一筋に生きてきた磯山香織(成海璃子)は、負けず嫌いの中学チャンピオン。しかし、「甲本」のゼッケンをつけた同学年の剣士に敗戦を喫した香織は、「甲本」を追って名門東松学園女子高等部の剣道部に入部する。しかし、甲本は両親の離婚で苗字が西荻(北乃きい)に変わり、剣道も腰抜けになっていた。ライバルにイラついた香織は、西荻を鍛え直そうと、父(小木茂光)の道場で稽古をつけ始めるのだった。武士道シックスティーン - goo 映画<感想>成海璃子、北乃きいのダブル主演。 楽しそうな作品が観たくて行ってきました。璃子ちゃんの「めーーーん!」の迫力がすごい。 一体これだけの剣道、どのくらい練習したんだろう。 すごく様になっているしうまい。 若いってすごい(笑)香織が小さいころから抱えてきたトラウマとか、植えつけられてきた勝利へのこだわりが彼女を縛り付ける。 縛られ過ぎて心を曲げることができないくらい。楽しくて浮かれてるはずの中高生の時代を、ひたすら勝利への道を走ることを義務付けられる。 そして香織本人も勝つことが絶対と思っている。そのためだけに生きてきた。 だが気がつくと自分がやってきたことへの意味を見いだせなくなっていた。自分よりはるかにちゃらちゃら遊びで剣道している早苗の方が、よっぽど楽しそうだなんて。一体自分は何やってきたんだろ。こうして香織は心が折れていってしまう。今まで絶対に曲がることを知らなかった心が折れるとき。 その人にとっても一大事であると同時に、転換期であるはず。 今まで生きてきた中での価値観では測れないことが出てきてしまったのだから。対する早苗。 ハッキリ言って剣道で名を上げようなんてこれっぽっちも思ってないのに、まぐれで勝った相手の香織が乗り込んできたことからこの話の主人公になってしまう。自分は大してうまくないし適当でいいから・・・ っていうそれまでのスタンスを香織によって変えさせられる。絶対に早苗には潜在力があると踏んだ香織が、早苗と練習を始め、早苗は自分の隠れた素質を引き出されていく。 今まで出来なかったことができるようになった喜び。 それは剣道が楽しくなって来る瞬間だった。自信がついた早苗が香織を引っ張って行く。今までとは逆の展開。 それが友情の面白いところでもある。今まで先を走っていたものが少し疲れていると思ったら、後続の仲間が支えてあげる。 その姿を見て、疲れを取ってまた走り出していく。自分たちだけで孤独に走っていたら、お互いの隠れたいいところが見つからず、持って生まれたままの自分たちで終わっていただろう。だから、異質なものでも出会うことには必ず意味がある。「剛」の香織、「柔」の早苗。 目指す場所へのアプローチは全く違うけど、志があればいつでも、どこにいても繋がることができる。あとは先生役で堀部圭亮さんがご出演。彼は最近『悪夢のエレベーター』で監督したりしてるので、俳優でこんなに長時間出ているのは久しぶりだったかも。 落ち着いた雰囲気がよかった。そして村浜ゆかり役の高木古都さんが凛々しくて印象に残りました。主演2人のパワーと清々しさに元気をもらえるような作品でした。***********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.04.27
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監督 : 成島出 原作 : 大鐘稔彦 出演 : 堤真一 、 夏川結衣 、 吉沢悠 、 中越典子 、 矢島健一 、 成宮寛貴 、 平田満 、 松重豊 、 余貴美子 、 生瀬勝久 、 柄本明 試写会場 : よみうりホール公式サイトはこちら。<Story>1989年。地方都市にある市民病院に外科医・当麻鉄彦(堤真一)が赴任してくる。そこは大学病院に依存しなければ運営することが出来ない、悪しき体制が蔓延した病院だった。そのような中でも、当麻は己の信念を曲げることなく次々と困難なオペを成功させていく。そんな最中、市長(柄本明)が病に倒れる。救う手立ては肝臓移植しかなく、それは法律的にタブーとされている手段であった。“なぜ、目の前の患者を助けるのに、最善の手段が講じられないのか?”当麻は静かに決意をする……。[ 2010年6月5日公開 ]孤高のメス - goo 映画<感想>完成披露試写会に行って来ました。登壇者は堤真一さん、夏川結衣さん、吉沢悠さん、中越典子さん、平田満さん、成島出監督、 原作者の大鐘稔彦さん、イメージソング制作の馬場俊英さん。入場者全員にプレスシートが配布されました。DSC03867 posted by (C)rose_chocolatこんなに登壇者が多い試写会は初めてかもしれないですね。2~3人というのがほとんどですから。それぞれ皆様一言ずつお話下さっていましたが、総じて目立ったのは「チームワーク」という言葉。「医者、特に手術となると執刀医だけではなく補助の医師、麻酔医、看護師などとも連携をうまく取らないと成功しない。 それは役者にも似ている」と、堤さんが仰せでした。映画もたくさんの人が関わり、チームを組んで撮影して作るというところが医師と似ていると。 確かにそうですね。原作者の大鐘さんは、6巻にわたる原作を映画化するのは無理なんじゃないかと初めは難色を示されていましたが、完成した作品を見て「厳密には原作と同じではないけれど、別の角度から楽しめて、涙を流しました」とのこと。 原作と映画は別ということを、あらかじめこうしてきちんと観客に示してくださると、こちらも理解しやすい。「人は一人では生きてはいけないんです」と中越さんもお話し下さいました。 ふむふむ、そうなんですね。 紅白の目玉入れなど、お約束っぽいのも出てきまして、和気あいあいのうちに舞台挨拶は終了。 ということで鑑賞に。ここに描かれている本音、とりわけ大学病院からの派遣医や事務局の要望なども現実としてはありそう。派遣元の大学病院のメンツが最優先で患者は二の次。 技術もないのに執刀して失敗してもごまかす。 もともと病院は医療ミスしても、裁判で証拠になるのを恐れて滅多に謝ることはないですから、この下りはすごく現実的で結構イライラさせられる。 「今日も意味のない手術だった」などと書かれた日記は、医療関係者の本音なんでしょうね。そこに現れた当麻。 患者をないがしろにした慣習とか、いい加減さに敢然と立ち向かう。 腐敗しきった医局にうんざりしていた同僚たちも彼を支持して・・・ ということなんですが、割とこのパターンは今までの医療系のお話にはあるような。 ではそこを補っていくのは何かというと、当麻と、彼をを取り巻く人たちの心情だったりする。 当麻本人はひたすら仕事を全うすることだけを考える男。 実直そうに見えるが実は先を考えていて、それが手術室の音楽にも表れている。 彼にとって医療とはひたすら「待つ」こと。 丁寧に着実に段取りを踏んで、技術を出して、機を待って、待って、仕上げていくこと。そこまで丁寧に見て腕も信頼されるのであれば、彼にお願いしたくなる患者さんも現れる。 それは文字通り当麻に「命を預ける」ことの他にならない。そんな彼の支持者が増えていく。 とりわけ看護師の浪子が彼に寄せる想いは、同じ命に立ち向かう職業を持つ者としての尊敬の気持ちと、当麻を1人の男性として意識する気持ちがない交ぜになっている。彼に認めてもらいたいから、そして初めて真剣に仕事に取り組むことを教えてくれたから頑張りたい。 当麻の存在はしっかりとモチベーションを引き上げちゃってます。 でもこういう間柄ってすごく緊張感があるし、お互いに向上して行けるからいいと思うんです。 これがやたら恋愛モードに行っちゃうとグダグダするんですが、そうなる前のぴしっとしている男女間っていうのもたまには観てみたい。 そういう空気を感じます。順天堂大学医学部が医療監修に当たったということで、手術シーンのいたるところに細かい配慮が行き届いている。 これは非常に重要なことで、いくらストーリーを追いかけても肝心の医療シーンが丁寧でないと、医療系映画やドラマは見所が半減していってしまう。 その点本作は、メインの手術医だけではなくその周辺まできっちりと手を抜くことなく描いている。 例えば臓器の処理をチームでする所などもさりげなく背景に入れているあたり、仕事に対して真剣にやって行きたいという個々の意思を反映させており、好感が持てる。そして、その医療シーンの細かさが映画全体に緊張をもたらしていて、いい流れを作っている。 たとえ結紮1つまで手を抜かずに丁寧に撮影して仕上げている。 臓器も、ちょっと苦手という人はいるかもしれないけど、ちょっと勇気を出して見てみてほしい。 健康な臓器と、病魔に侵されてしまった臓器の確固たる違い(摘出した臓器がすごくリアルに「病気らしく」作られていたのには驚きます。こういうのを見ると健康であることはありがたく感じる)、そして今まで別のものだったドナーの臓器がレシピエントにつながっていく瞬間の感動。 真剣に1つの命に取り組むことの清々しさがそこにはある。この映画のイメージソング「待ち合わせ」を作った、馬場俊英さんが、、「どんな状況に置かれても信念や心というものはつながる。 とりわけ病院という場所は様々な想いが交差する場所であり、時には悲しい訣れも存在する。 そこを乗り越えて、人は人を感じることができる。 そんな想いを曲にしました」と話されてました。 まさにこの映画の言わんとしていることで、例え孤高と言われたとしても、その信念が正しいものであるならば場所や時間を超えて受け継がれていくものなのだろう。 今回の登壇者が口を揃えて「チームワークの映画」と評した本作。 その真剣な、丁寧な仕事ぶりは一見に値する。**********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.26
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原題: RIGHTEOUS KILL監督・製作 : ジョン・アヴネット出演 : ロバート・デ・ニーロ 、 アル・パチーノ 、 カーティス・ジャクソン 、 カーラ・グギーノ 、 ジョン・レグイザモ公式サイトはこちら。<Story>20年以上コンビを組み、固い絆で結ばれたニューヨーク市警のベテラン刑事、ターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)は、これまで多くの犯罪者を挙げてきた。あるとき、犯罪者ばかりをねらった連続殺人事件が発生する。ターゲットは法の手が届かない悪人たち。捜査を進めていくと、犯人像は自らの手で犯罪者に制裁を加える怒りに満ちた警官――状況証拠はタークの犯行を示していた。捜査にのめり込む二人の前に、衝撃の真実が突きつけられる…。ボーダー - goo 映画<感想>「男たちのヒート祭り」ということで、本作と『ザ・エッグ ~ロマノフの秘宝を狙え~』の2本同時に宣伝しているようですね。デ・ニーロとアル・パチーノということで、たまたまいただいていた無料券はこれに使うことにしました。 おかげさまで公開日に鑑賞。ロバート・デ・ニーロ66歳、アル・パチーノ70歳ということで、やっぱりお年を召したなあ・・・ というのが正直な印象。特にアル・パチーノのしわがね・・・。 まあこれは仕方ないかな。NY市警は何歳が定年なのかは分からないのですが、若い刑事たちに混じって懸命に働くベテラン刑事という役どころです。最初の録画シーンが最後に繋がってくるのですが、一見厄介かなと思わせるトリックも、途中の主要人物の目線なんかでわかってしまう訳なんですよね。消去法で考えるとそれしかないんだけど、みたいなのもあったりして。途中で何回か録画シーンが入ってくるんですが、そのこともかえってわかりやすくしてしまっていたような。登場する犯罪者たちも若干多めなため、スパイダーとの絡みも今一つ掘り下げ切れなかったように感じました。結局この2名のアクションシーンがメインであり、初めに企画ありき的な印象が最後まで拭えなかったのは残念なところでした。GWに、この2人の演技を観たい! のであれば、それにはいい作品だとは思いますが・・・。*********************************今日の評価 : ★★ 2/5点
2010.04.24
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たまってた映画鑑賞を一気にUPして疲れましたが(笑)、ついでに先週出かけた記事も。22日に、ABCクッキングがタカシマヤタイムズスクエアにオープンして、レセプションの招待状をいただいていたので、行ってみました。場所は12階、前にテアトルタイムズスクエアがあったあたりにオープンです。DSC03850 posted by (C)rose_chocolat今回もグルメ系好きそうな、maru♪ちゃんをお誘いしてみました。ところが行ったのがちょうどOLさんの退勤時間くらいでしたので、スタジオ内、超満員。。。お料理も全然なく、すし詰め状態でしたので、これはいかん!と、早々に退散することにしました(苦笑なのでお料理の写真はないですがw、スタジオ内の雰囲気だけ。。ウェルカムボードを、パンで作ってます。こういうの受講したいんだけど、実はコースないんですよね。 作ってください! 笑DSC03856 posted by (C)rose_chocolatクッキーかな? で作ったタカシマヤ。 ↓DSC03855 posted by (C)rose_chocolat入口にあったマカロンオブジェ。 ↓DSC03854 posted by (C)rose_chocolatあとは大人気につき、もうお料理の残骸? しかないので、じゃワインだけ飲んで、ご飯食べに行こう! ということになり、お隣にある鼎泰豊になだれ込みました。まだそんなに混んでなかったんですぐ入れた。この日頼んだのは、小籠包セット(カニみそ、ほたて、豚肉)青菜の炒め物大根餅サンラータンこれをmaru♪ちゃんとシェアしました。DSC03861 posted by (C)rose_chocolatDSC03864 posted by (C)rose_chocolatこの量なんですけど、結構お腹いっぱい。大根餅美味しかったなあ。。。またまた映画&女子トークで楽しい夜でした!
2010.04.22
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監督 : 石原興出演 : 近衛はな 、 前田倫良 、 目黒祐樹 、 赤座美代子 、 池内万作鑑賞劇場 : 横浜ニューテアトル公式サイトはこちら。<Story>長州藩の牢獄、野山獄ただ1人の女囚、高須久(近衛はな)。ある日、国外密航という大罪で投獄された吉田寅次郎(前田倫良)が護送されてくる。一度、獄に入れられたら刑期はなく、囚人たちは皆、二度と外には出られない絶望に打ちひしがれていた。しかし、誰にでも声をかける寅次郎の気さくな人柄に、囚人たちは少しずつ前向きさを取り戻していった。それが後に吉田松陰と呼ばれる男との出会いであった。獄(ひとや)に咲く花 - goo 映画<感想>これも上映館が少ない作品ですが、映像が美しく気になっていた作品。ですがどうにも時間が合わず。。。 先日初めて行った横浜ニューテアトル(!)でこの週いっぱい上映ということでまたまた行ってみました。その29年の生涯を独身で通した吉田松陰と、野山獄にて交流があったと言われている女囚・高須久(久子ともありますが)にスポットを当てた作品。本年は生誕180周年にあたるそうです。龍馬もいいけど松陰もぜひ! ということなんでしょうね。松陰を演じたのはとっても凛々しい前田倫良さん、そして久役は目黒祐樹さんの娘さんでもある近衛はなさん。 目黒さんは野山獄の責任者である福川犀之助役で出ていますので、父娘共演になります。近衛さん、前田さんともに今回初めてきちんと演技を拝見させていただきましたが、こういう時代劇にぴったりですね。 前田さんは松陰の前向きな、というか、先見性のある発想や、一本気な性格をとても的確に演じていました。 近衛さんはそこにいるだけでふんわりとした女性らしさを振りまくような雰囲気。 野山獄については驚くことばかり。 受刑者たちが構内を自由に移動できたり、会話もできたり、という扱いはとても今の刑務所からは想像できません。 しかもたった1人の女囚である久も、男性の囚人たちと同じところにいたということ(もちろん監視の目はあったとは思いますが)。 確かに平等であることは間違いないとは思いますが、裏を返せば、久が女性として扱われなかったことも意味します。そのせいか、最初に登場する久の恰好は凄まじく、辛うじて頭髪で女性とわかるようなものの、その姿は乞食の風体。姦淫罪で獄に入ってからというもの、自らに与えられること以上のものを一切望まなかった久の心情が、服装の変化に現れるのに注目してみる。寅次郎(=松陰)と出会ってからの久は、彼のその破天荒な言動に驚きつつも、人間を尊重していく、前向きなその姿勢に惹かれていった。時代が激動期に入る前、一体これから世間が、自分の身がどうなって行くのかわからない中、久は寅次郎の志に賭けてみようと思ったに違いない。 そして恐らく、今まで生きてきた中で、絶対に会ったことがないタイプの人物だったからだ。女性だから、武家の未亡人だから、・・・ ~~だからこうするべき、的な規範に縛られて生涯そこから抜け出せない時代だったあの頃。 久はもっと自由に生きたかったに違いない。それと同時に、久は寅次郎の人柄にも惹かれていった。それまで何だかわからなかったような髪型、ボロボロの着物をまとい、辛うじて生きているという状態だった久は、髪を簡単ながら結うようになり、こざっぱりとした服で過ごすようになる。 全て、好きな男の前ではせめて装いたいという女心の現れ。 自分ができることは決まっているけど、せめてその中でも精一杯装いたい気持ちが健気である。この映画の中で寅次郎は野山獄の中でも囚人たちに講話をしているが、この内容が全て事実であるかどうかは正直わからない(脚色されている可能性もあるからだ)。 彼のキャラクターが実際果たしてここまで破天荒であったかどうかもわからないが、映像から受けるイメージとしては、これであれば多くの門下生を持つであろうと思わせる、人を惹きつける魅力があることだ。 混沌とした時代に、彼なら何かしてくれるだろう、そうに違いないと思わせる思想。 多くの幕末の志士たちの先駆けとなった松陰の原点を感じるにふさわしい場面が続く。その寅次郎と久との会話の中には、お互いに対しての思慕を感じさせる言葉が多く出てくる。 互いに読みあった句にも現れている心遣いが、かえって想いの深さを伺わせている。 初めはひっそりと心の中で慕っていただけの久も、寅次郎が出獄したり、江戸に護送されるともなればもう毎日姿を見ることは叶わない。 胸に秘めた想いを口にするシーン、そして寅次郎を見送る時の彼女の衣装。 久の中では寅次郎は自分の生涯でただ一人愛した人と決まっていたのではないだろうか。 寅次郎とて、その時精一杯の自分の原点とも言えるものを久に持つようにと差し出している。 実直な、真面目な人柄だから堂々とは言えなかったに違いないけど、寅次郎も久に運命的なものを感じていたと思いたい。前半部分が少し道徳っぽかったり、時折挟まれるCGなどに不要なものも感じられるが、美しい映像に乗せて綴られた松陰の恋に焦点を当て、2人の切ないこころを描くという点では成功しているように思った。***********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.21
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原題: CROSSING監督 : キム・テギュン出演 : チャ・インピョ 、 シン・ミョンチョル 、 チョン・インギ鑑賞劇場 : ユーロスペース公式サイトはこちら。第21回東京国際映画祭 「アジアの風」部門 ページはこちら。第81回アカデミー賞外国語映画賞・韓国代表作品<Story>中国との国境に近い北朝鮮のとある寒村で、親子三人で暮らすヨンス(チャ・インピョ)は、肺結核にかかった妻の薬を求め、命がけで中国へ渡る。しかし、脱北の罪で追われる身となり、北朝鮮に戻ることができなくなってしまったばかりか、他の脱北者たちとともに韓国に亡命することになる。その間に病状が悪化した妻はとうとうかえらぬ人に。一人残された11歳の息子・ジュニ(シン・ミョンチョル)は、父を探しに、あてのない旅に出るのだが…。クロッシング - goo 映画<感想>『掌の小説』に続いて鑑賞。予告でも気になっていた映画。最初、上の画像がすごく不思議でならなくて、ジュニはどうしてこんなところにいるのか、何をしているのかがわからなかった。 ストーリーが進むにつれ、これが実に残酷な意味を持ってくる。実際に映画のスタッフに脱北者の方たちを起用したというだけあり、収容所や豆満江越え、北朝鮮の生活のシーンなどは、ご意見が生かされているのでしょうか。実に生々しく、リアルな生活ぶりが描かれている。情報統制がなされている状況では、頼りになるのは知人の情報くらいしかないのかもしれません。 その中で彼らは必死に選択肢を探る。この選択肢がこれまた実に現実的でした。 脱北に際しての注意事項のあれこれ、現実的な脱北ルートなども恐らく実際に使われるものでしょう。、そして、瀋陽日本総領事館で起きた駆け込み事件をなぞっているところも近年記憶に新しい。ジュニやミソンが、親に対して使う言葉遣いが丁寧なような気がして、(韓国語・朝鮮語はきちんとはわかりませんが、語尾に「~ニダ」がついていた回数が多かったような気がします。「~です」という丁寧な表現でしたでしょうか。)ちゃんと親を敬う教育が子どもたちになされているんだなというのが感じられます。ジュニが、死んだ母親が埋葬のために連れて行かれてしまうシーンで、「ウリオモニ!」と何回も叫んでいたのが哀しかった。ミソンもとても目上の人に礼儀正しい子でしたね。親は生活のために必死になる。 先立つものがないと暮らせない。 だから手段を選ばない。そんな親の背中を子は見てしまうんでしょうね。何とかして、どうにかして、お父さんとの約束を果たしたい。 普通なら誰も助けてくれないから、人を押しのけてまでも生きようとするのに、ジュニは絶対に人を貶めることはしない。 むしろ困っている人を助けるような性格でした。 ミソンのことをずっと心配して、事あるごとに彼女を助けている姿は男らしかったな。逆境の中にあるときに、その人の本性が出てきてしまう。 そのことを痛感します。ヨンス一家が望んだもの、そして恐らく、他の人々も望むものは、「みんなが笑って暮らせること」なのでしょう。そこには体制だとか国情というものは一切区別はないはず。どこにいてもその人らしい生活を全うできるようにしてあげるのは国家の義務と思うのですが、それが叶わない地域もあるということです。当たり前のものを手に入れるために冒した危険の結果はあまりにも残酷すぎることがほとんどではないだろうか。この状況に置かれている子どもたちがこうして存在している事実。 その実情を知らしめて、こういう問題が解決してほしいと切に願わずにはいられません。*********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.20
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監督 : 坪川拓史 、 三宅伸行 、 岸本司 、 高橋雄弥原作 : 川端康成出演 : 吹越満 、 夏生ゆうな 、 寉岡萌希 、 中村麻美 、 長谷川朝晴 、 福士誠治 、 清宮リザ 、 菜葉菜 、 香椎由宇 、 奥村公延 、 小松政夫 、 コージー冨田鑑賞劇場 : ユーロスペース公式サイトはこちら。<Story>路地裏のアパートにある若い夫婦が暮らしている。夫(吹越満)は売れない作家。病床の妻(夏生ゆうな)は自分の死期が近いと感じ「桜が見たい」と夫にこぼす。夫は桜が咲き誇る裏山へと向かう…。(『笑わぬ男』)来る日も来る日も同じ木の下で凧をあげ続ける新太郎(奥村公延)。ある日、雑踏の中に今は亡きかつての恋人みさ子(香椎由宇)の姿を見つける。二人は手を取り合い桜の木へと向かい歩き始める。そこはかつてみさ子が亡くなった場所だった…。(『不死』)ほか2編<感想>川端康成原作の小説を、4人の監督がオムニバスに仕上げた作品。 (原作は未読)文芸系映画がお好きな方に勧められて鑑賞することに。「笑わぬ男」(岸本司監督)若い夫婦が幸せだったころと、今の境遇の落差が激しいところなどが、これからのこの夫婦の行く末などを想像させている。夏生ゆうなさんが、細身の艶っぽい若妻という感じ。「さびしいから、足をさすってほしいの」・・・ という願い。 寂しいのは足じゃなくて心。 あの頃のようには動けないけど、今も私はあなたのそばにいられて幸せ・・・。今のように物が豊富にある訳ではなく、質素な中でも寄り添って、お互いをかけがえのない存在と思える2人の絆が見えてくる。「有難う」(三宅伸行監督)昭和初期には「身売り」は珍しくはなかった。 親はもちろん必死だが、売られていく娘たちも駄々をこねないで売られていった。 とても今のコたちにはできないことに違いない。俗に「苦界」というが、そこからその後を生きる女もいれば、朽ち果てていく女もいる。 それはその娘の運次第。 その運に、親はせめてもの願いを託す。 自分のもとにいて幸せにしてやれなかった分、人様に可愛がってもらえるようにと。ただ、普通の家にいる娘だったら、初恋に胸をときめかしたり、花嫁になる憧れを抱いたり。 きっとそうして過ごしたに違いない。自分の行き先はどうなるかはわからない。 だけど自分と縁のある人にいつも言うと決めた「有難う」の言葉が、すがすがしく聞こえてくる。 どこにいても、どんな境遇でも、「有難う」ならいつか必ず伝わるから。「日本人アンナ」(坪川拓史監督)これまたロシア革命という史実を絡めた話。実際こんなことがあったんだろうな・・・ と思わざるを得ないような話です。異国から来た少女に憧れを持つ青年。そして自らの運命を呪いつつも、したたかに生きていく少女。アンナの哀し気な歌声が心に残ります。「不死」(高橋雄弥監督)短い時間ながら、強いインパクトを残していく香椎由宇の力量を見せてもらった。満開の桜がとてもよく似合うし、またそこから発するオーラが、桜の精のよう。一緒に行きましょう、 と言われたら、もう断れない。どこへでもついて行きたくなる。オムニバスということでどうなるのかと思っていたのですが、4つの作品のポイントや、トーンが統一されているような雰囲気だったのが、観ていて川端康成の世界観を感じさせていただいたような気がして、見ごたえのある作品に仕上がっていたように思います。そして昨年逝去された奥村公延さんの最後の映画出演作品になりました。彼がこの4つのオムニバスの中で、つなぎの役割としても非常に的確だったのも印象的です。文芸系映画好きさんならおすすめ。**********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.04.20
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「シーズンクラス」っていう、期間限定メニューがあるようで、春メニューを3回申し込んでみました。これは、受講期間が3~5月、6種類メニューがあって、6回か3回を選んで申し込みます。私はそんなに回数来れないから3回にしました。 この日が何と1回目(笑)5月末までに終わらせないといけないのでちょっと大変ですが、3回ならどうにかなるでしょうと思いまして。今回作ったのは、「ショコラバナンヌ」。DSC03843 posted by (C)rose_chocolatその名の通り、ココア生地の中にバナナ入れてます。これが生のバナナなんで、重量感たっぷり~。断面ちょっとわかりにくいかなあ。。。DSC03845 posted by (C)rose_chocolatシナモンも入れてるんで茶色っぽくなっちゃった。でも甘い!これカロリーやばいですが、やばいですが、ああ・・・ ww子どもはこういうの好きですね。取り合いになってました。 笑そして家にあったパンで、ラスクを作ってみました。DSC03848 posted by (C)rose_chocolatラスクって、すごい量のバター使うんですね。少しにしよう、と思うと、端までバターが行かない(笑)けちけちしちゃダメですね。これは30分くらい焼いて完成。バザーに出せるかな?もうちょっと試作しないといけなさそうですが。
2010.04.19
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原題: AN EDUCATION監督 : ロネ・シェルフィグ出演 : キャリー・マリガン 、 ピーター・サースガード 、 エマ・トンプソン 、 アルフレッド・モリーナ 、 ロザムンド・パイク 、 オリヴィア・ウィリアムズ 、 ドミニク・クーパー公式サイトはこちら。<Story>1961年、ロンドン郊外で両親と暮らす16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、オックスフォード大学入学を目指して勉強に励んでいた。ある雨の日、ジェニーはデイヴィッド(ピーター・サースガード)という大人の男性と出会い、音楽会や食事に誘われる。ジェニーの両親をうまく説得し、彼女を連れ出したデイヴィッドは、友人のダニー(ドミニク・クーパー)とその恋人ヘレン(ロザムンド・パイク)らと引き合わせ、ジェニーに大人の世界を教えて行く。だんだんと彼への恋を募らせていくジェニーだが、学校で噂になり…。17歳の肖像 - goo 映画<感想>今年のアカデミー主演女優賞ノミネート作品。 主演のキャリー・マリガンがこれで一気に注目を集めていて、内容も気になることばかりなんで速攻で鑑賞です。予告でおおよそのあらすじが分かってしまう感じもするので、それはそれで観ておいて、なおかつ、人物たちの心情を推し量るのが、この映画の見かたのように思います。女子高生が年上の男性と出会い、恋に落ち、・・・ という、文字にすると短い展開なんですが、この短い文章の中に詰まっているたくさんの想いたちに圧倒される。あの年頃の女の子は綺麗になりたいし、背伸びしたいし、友達よりも早く経験したいし、自慢したいし。「先んずればそれでよし」ってところは今も昔も、この年代は変わりない。しかしながら将来のことを考えるのであれば、本業にも力を入れないといけない。若さが持つ、エネルギーや美しさが暴走してしまうのを防ぐ意味で、学業が課せられているようにもいつも思います。若さを制御することは永遠の課題なのだろうか。成績優秀、容姿端麗、いわゆる「期待されてる子」を演じるジェニーにとって、退屈な日常に現れたデイヴィッドは、それまで彼女が見てきた世界を一気に覆す存在になった。それはそうでしょう。 無理もない。勉強勉強、チェロでさえも進学の道具にされてしまっている日々で、全てが大学進学に向かっての手段でしかなく、そこに何の楽しみも感慨もない。本来は楽しんで物事に臨みたい彼女にとっては、それが叶わないことばかりだったのに、デイヴィッドは彼女の未知の世界、大人の世界を教えてくれたのだから。それはそれは周りの言うことなんて耳に入る訳ない。不完全であるが故に、一気に走って行ってしまうジェニー。 もう周りが何も見えなくなっていってしまう。 そんな彼女を見ていると、あーわかるわかる・・・ って感情移入してしまうんですよね。自分も通ってきた道でもあるから。親や学校を疎んじる所までもが、時代を経ても共通項であり、表面的には従っていたとしても見ていないところでは悪態ついたり。「大人はどうしてそうなんだ!」っていう若者特有の反抗も登場する。 ただその内容は有能なジェニーにふさわしく、勉強することと同じくらい、人間として成長することが素晴らしいはずなのに、学校や親はそうなるための「教育」をよしとしない。 それは何故ですか? と尋ねる。この問いにちゃんと答えられる大人は昔も今もいない。ジェニーの両親がもう少ししっかりしていたら・・・ と感じるところは十分にあって、あんなに厳格にしつけているはずなのに、口車に乗せられて、こんな見え透いた嘘を見破れないほどこの両親は世間を知らないのか? と。でもそれもコンプレックスの裏返しなんでしょうね。 自分たちにないことを子どもに希望する親たち。 目の前に躍り出てきた条件が魅力的に映れば映るほど、本来子どもに必要な教育って何なのかが分からなくなってしまう。それもこれも、子を愛するが故なのかもしれない。 ただ、それに翻弄されたり矛盾を突きつけられる子どもたちは、親に対して恨みばかりが募って戸惑うばかりになってしまう。デイヴィッド役のピーター・サースガードが、あまりにもこの役に適している。これ以上イケメンでもダメだし、オヤジでもダメ。このくらいのくたびれ具合、無理してる感じ、たるんでる雰囲気がちょうどいい。彼の正体が明かされると、目に映る印象もまたふさわしい感じに変化していくのも面白い。ドミニク・クーパーとロザムンド・パイクのカップルが結構普通だったことが意外なような気もして、彼らを少しいじって役割を持たせても面白かったのかもしれない。 だけどこれはあくまで17歳の子に対しての接し方だから、これ以上毒を持たせない選択になったのでしょうか。 そんな彼らの厭世感は程良かった。そしてオリヴィア・ウィリアムズのクールさ。 すっかり舞い上がって高慢になるジェニーに対しての目線の的確さがいい。 上からでもなく、下過ぎず。 本人が分かるまで待とうという姿勢でした。学力のためだけの教育だけじゃなくて、大人になるための、女になるための教育。どちらも人間にとっては必要なものだけど、あまりにも突然な形でそれは訪れ、そしてほろ苦い足あとだけを残していく。傷ついたそれぞれの人生は、この出来事を教訓にして行けるのだろうか。 様々な想いを残した作品でした。***********************************今日の評価 : ★★★★☆ 4.5/5点
2010.04.18
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原題: LOVELY, STILL監督・脚本 : ニコラス・ファクラー出演 : マーティン・ランドー 、 エレン・バースティン 、 エリザベス・バンクス 、 アダム・スコット鑑賞劇場 : シネスイッチ銀座公式サイトはこちら。<Story>アメリカの小さな町に一人暮らしをする年老いたロバート(マーティン・ランドー)は、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、メアリー(エレン・バースティン)という美しい女性に出会い、彼の日常は心躍るすばらしい日々へと変わっていく。しかし、次第に明かされるのは・・・・ <感想>せっかく金曜日に銀座まで出たのに、シネスイッチの金曜レディースデーを活用しないテはありませんので、行って来ました。これも単館系なんですよね。予告でのほのぼのとした雰囲気に惹かれました。ですが感想を書こうとするとかなりの確率でネタばれになる可能性があるから、難しい。。。劇場予告のフィルムは数回観ておりまして、その内容と、邦題を見るだけでも、おおよその筋が分かってしまうような気もしたのですが、それ以上のものがあるかもしれないと感じて鑑賞することにしました。ロバートはまるで初恋をしている青年のように、それまで全く無関心だった外見や身なりに気を遣い始めたり、メアリーという存在を得て生き生きとしていくのがわかります。それとは対照的に、メアリーと娘のアレックス側にありそうな事情を推察しつつも、この出会いがどうなっていくのかを観客は見守っていきます。全てが明らかになるとき、ロバートに対しての周囲の想いも深いものであり、また、決してあきらめることなくこれからもチャレンジしていくであろうことも伺えます。これに近い状況を身近に抱える方にとっては切実なお話になりそうですね。マーティン・ランドー 、 エレン・バースティンのベテランの演技はさすがと思わせるものがありました。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.04.16
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久々にお料理教室など、行って来ました。今回は、東京ガス主催の、「ラ・クチーナ・エスプレッサ」というテーマのお教室です。長年お世話になっている料理教室のライセンサー限定企画ということで、今回は東京ガスさんとのコラボで開催、セミナーと調理実習、試食がありました。どうせ当たりっこないと思って応募したのも忘れておりましたら、当選。。。何でも、24名の枠に対して500名以上の応募があったとか。 すごっ。当日は、東京ガス Studio+Gにて行われました。ここは、東京ガスさんがハイクラスセミナー開催や、プレス対応を中心に、食に関する情報を発信する場所として作ったスタジオだそうです。"la Cucina Espressa" とは、イタリア語で、「スピードクッキング」。女性の社会進出が顕著になっている今、家事時間をそんなに割くことができないのが現実。ところがイタリアの女性たちは、工夫をしながら手をかけつつ、短時間で調理をするという離れ業をしているとか。その工夫を学んで、日本でも働く女性たちが、見た目も栄養バランスもよく、さらに美味しい料理を作れるように・・・ という狙いがあるんですね。そして短時間調理で短縮した時間を、家族のだんらんに充てたり、自分の時間として活用したりすることもできるという訳です。いろいろなお話を伺いましたが、中でも面白いと思ったのは土鍋に関してのお話。どの温度でどうすると根菜類に甘味が増すのか、根菜類の煮崩れを防げるのか、土鍋で調理することによって食材にどういう変化があるのか、などなど。普通のお鍋もいいですが、土鍋にはメリットがたくさんあるということもわかりました。冬だけじゃなくて1年通じて使えるそうですね。ご飯の炊き方も教わりました。簡単なんで今度やってみようかしら。そして班に分かれて調理実習です。4品作るんですが、スピードクッキングということもあり、調理時間はたったの20分間だけ!コンロ3口と、グリルを駆使しての調理なんで、下ごしらえさえしっかりとしていれば大丈夫みたいです。(もっとも家じゃこうは行かないかも・・・ 笑)4~5人の班で、全員ライセンサーですし、みなさん食に関してはある程度慣れておられますので、あっという間に調理終了。いつも家でもこうだといいのですが。。。 ^^作成したのはこんな感じです。DSC03837 posted by (C)rose_chocolat<ブロッコリーのフジッリ>イタリア語で「ねじ」という意味のパスタをつかいます。これは斬新なパスタソースの作り方です。 とにかく速い!<野菜のフリッター>めんどくさい・・・ と思いがちな揚げ物ですが、フリッター衣も簡単ですし、春野菜なんで美味しい!空豆、たらの芽、赤パプリカの3種。<鶏のグリル焼き ~味噌マヨネーズソース~>お魚を焼くものでしょ? っていうイメージが強いグリルですが、こうして他の食材にももちろん使えます。鶏肉もしっかり焼けるんですよね。<新ごぼうのスープ>3品作っている間にいつの間にかできてる? ってくらい簡単。ごぼうの香りがいいですね。DSC03838 posted by (C)rose_chocolatワンプレートも色が鮮やかで見た目もいいですし、美味しかったなー。また参加してみたいですね。
2010.04.16
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監督・脚本 : 亀田幸則出演 : 金子昇 、 池上季実子 、 田中健 、 中西良太 、 高橋ひとみ 、 渋谷琴乃 、 原幹恵 、 鎌苅健太 、 森本タロー 、 葉月パル 、 アーサー・ホーランド 、 住吉晃典 、 島田順司 、 犬塚弘公式サイトはこちら。<Story>仙台市内にある、英国風のビートルズバー「リボルバー」。その日はマスターの処女小説が推理小説新人賞を受賞するかもしれないとあって、常連客らが店に集まっていた。そこに探偵の三影(金子昇)が現れた。彼は1年前の事件の真相を解明しに来たのだという。1年前の事件―それは店のオープニングパーティーでビートルズのレアレコードが紛失するというものだった。やがて始まった謎解きは思わぬ方向へと進んでいく…。 (goo映画より)<感想>ほぼノーインフォメーション、HP予告のみで鑑賞しました。何となくヒューマン系? かと予想。登場人物は歴代の昭和の名優さんがずらり・・・ という感じです。冒頭の、モノクロームのシークエンスがどうにも意味あり気で、これってどこに繋がるんだろう・・・? と考えていたのですが、結局あまり意味がなかったようですね。柚木がすごく意味ありそうに思ったんですが、三影との接点もセリフだけでしか説明がなく、うっかりすると聞き逃してしまう。密室劇であれば、動きがない分、出来事の展開を早くしたり、可能であれば建物内の別室からのシーンがあると飽きないのですが、あくまでバーの場面のみで繰り広げられるので(視点は別のものがありますが)、正直眠くなる。また、登場人物がやたらと多過ぎて、しかも1人1人の役割もきちんと示されない。(文学賞受賞かもしれないということで多人数なんでしょうけど)あまり役割のない人が画面に途切れることなくいるというのも、何気に気になります。これで展開が予測がつかないものであるならまだいいんですが、総じてテンポも遅く、オチも唖然としてしまいました。社会人であれば、まして人脈重要視な業界人ならなおさら、普通会社の重要関係者は覚えてるんじゃないかと。 そんなに大会社でもなさそうならなおのことですが。そして最後の最後、ワンカットで、ああこれかとわかるようになっているようですが、それも度肝を抜いたり、深く考えたりするようなものでもなく。たぶん、人と人との結びつき・・・ というところに収束させたいような気がするのですが、残念ながらそこまでの感動に自分は至ることはありませんでした。ビートルズファンがこの映画をご覧になったらどう思われるでしょうね。金子さんは、三影という探偵が単調にならないように工夫されていましたね。そして、その他大勢になりがちな役の中でも、池上季実子さんの目線や仕草は、セリフがない時でも存在感を感じさせるものではありました。本作は、同じ亀田監督の手による、『十三通目の手紙』(→ 未見ですが)とほぼ同じ内容のような気もします。観ていて全体的に、映画というよりは2時間ドラマの雰囲気がしてしまい、開始10分くらいで「もしかして・・・」と思い、30分くらいで「やっぱり」と確信してかなり途中で帰りたくなった。そしてこの『十三通目の手紙』の存在がわかって、果たして本作の製作意義って何なのだろう?と感じてしまいました。ですので本作に関しては、評価はいたしません。
2010.04.14
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原題: UP IN THE AIR監督・脚本 : ジェイソン・ライトマン原作 : ウォルター・キム出演 : ジョージ・クルーニー 、 ジェイソン・ベイトマン 、 ヴェラ・ファーミガ 、 アナ・ケンドリック 、 ダニー・マクブライド公式サイトはこちら。<Story>年間322日も出張し、リストラ宣告を行っているライアン(ジョージ・クルーニー)。「バックパックに入らない物は背負わない」がモットーだ。面倒な人間関係を嫌い、出張先で出会った女性とその場限りの情事を楽しむ毎日だ。貯まったマイレージは1000万目前。しかし、その目標を阻む者が現れた。新人ナタリー(アナ・ケンドリック)が、ネット上で解雇通告を行うという合理化案を提出したのだ!マイレージ、マイライフ - goo 映画<感想>やっと観に行けた。 これでも一応ジョジクルは、「ER」のダグ・ロス時代からのファンなんで。割と上映回数が多くて、いつでも行けると思っていたんですけど、そろそろそうも言ってられなくなりそうなんで早めに行くことに。予告では結構好みのジャンルかなと予想していました。ライアンの仕事はリストラ宣告。 その人の裏側に、どんな人生があるかは知る必要はない。 クビになったその人がどんなに困ろうとも。そして自分もまた、余計なことはしたくない。 余分な人間関係は持ちたくない。1つのところに拠点を作りたくない。 なぜならそこにしがらみができるから。守ったり守られたり、そういう関係は自分には合わない。。。たぶんライアンは今まで人と真剣に深く繋がりたいと思わなかったか、あるいは思ったとしてもうまくいかなかった経験が多かったのか、そのどちらかのような気もする。自分は何も要らない、そう言っていても、いざ心を動かす女性が現れると離れたくなくなってしまう。それが人間の本能なんですよね。 旅する人生を送ってきた終着点が見つかった時に、勝手に動き出しているけど、果たしてその通りになるとは限らない。ここに登場する2名の女性との、ライアンの距離の取り方が面白かった。ヴェラ・ファーミガは、「ジョージ・クルーニーが一目で恋に落ちるような女性を演じて」というオファーだったそうで、それに対して「できるわ」と即答したとか。出産して間もないのにさすがです。この、アレックスとナタリーの描き方が対照的なのも本当に興味深いところ。一言でいえば「歳の差」なんでしょうけど、何事も「こうあるべし」と考えるナタリーは、自分も若いころはそんなこと言ってたっけ・・・ と思わせることばかりだったし、アレックスの男性観なんか聴いていると、「細かいとこなんかは別にどうでもいい、一緒にいて楽しい人」みたいなのはすごくうなずける訳(笑)やっぱり心地よい人じゃないと一緒にいたいなんて思わない訳ですから。女の歴史みたいなのが垣間見えて面白かった。そして経費削減のためネットで済ませましょう、人件費節約、っていうのが主流ですが、それだけではどうにも収まらないものは必ず存在している。ナタリーはたぶん今まで挫折らしい挫折は味わってこなかったのでしょう。 そして自分のコントロールだけではどうにもならないことを経験する。マニュアルマニュアルの世の中だけじゃ寂しすぎますから。このエンドロールの曲は、監督自身が、「失業があなたの人生にどんな影響を与えましたか?」という意見を募った時に、曲として贈られてきたものだそう。まさにその状況を表しているというか・・・自分も今の仕事が決まるまで、3ヶ月間何もなかったことがあり、その時は自分が「根なし草」のように感じたものでした。"Up In The Air" (宙に浮いている) 状態そのもの。どこにも地に足が着いてない気分は、経験した人じゃないとわからない。そして、それが仕事のみならず、生活の中でもそう感じる瞬間があるということの、2つの意味をかけている。それはシングルであれ、既婚者であれ、同じこと。自分のルーティーンが絶対に正しいものではなく、また希望してしていることばかりでもないと感じる時に、そこから逃げ出したくなったり、全く違うシチュエーションを入れることによってテンションを保ったり、そんな行動に走るのかもしれない。「そばにいる人の大事さ」的なことに収束していくよりも、その「地に足のつかない状態」を強調した方が、映画自体がより辛口になってよかったのになとも思う。マイルで思いだしたんですが、去年の11月に1カ月パスポートもらったのに、実はこの時点でもう4000マイル以上あったりして(苦笑)映画祭も貯まりまくる感じだったしねえ。。1年経たないで交換?貯まったら貯まったで、使うともったいない! っていうのも、ライアン的考えかもしれないけど(笑)、マイルは使うために貯めるんですwポイントも何だかんだで50ポイントくらいある・・・ ただ夏休みとかGWとかにこれは威力を発揮するんで(笑)、取っておきたいような気もするが。。。*********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.14
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原題: SHUTTER ISLAND監督 : マーティン・スコセッシ原作 : デニス・ルヘイン出演 : レオナルド・ディカプリオ 、 マーク・ラファロ 、 ベン・キンズレー公式サイトはこちら。<Story>1954年9月、ボストンのはるか沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院で、鍵のかかった病室から女性患者が煙のように消える。捜査のため、この孤島に降り立った連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)と新しい相棒のチャック(マーク・ラファロ)。だが島内に女性患者の姿はなく、島外へ脱出した形跡も見あたらない。いったい彼女は、どこへ行ったのか? 唯一の手掛かりは、彼女が部屋に残した1枚の紙切れ。そこには、「4の法則」と題した暗号が記されていた…。シャッター アイランド - goo 映画<感想>実は昨日書いた作品と鑑賞を迷ったのがこれ。 連れが行きたかったのは本当はこちらでしたので、お礼?に付き合うことに。これは「字幕版」「超吹替版」とあるようですが(kLYさんご指摘ありがとね)、自分は字幕以外は興味がなかったので、超吹替オンリー気味の試写会にはほとんど応募しませんでした。ですけどスコセッシ監督作品なので私も鑑賞したかったですしね。正直話の流れはわかりやすいとは言えず、長く感じた(特に最後の45分間)んですが、もう1回注視して観てみると、すっかり細部までわかってくる作品なんだろうな・・・ と感じます。裏返し部分が一体どこからどこまでなのか、そこがね。 混在していたように思いましたので。1つ注目していたのは「絆創膏」でした。これがあったりなかったり。 ここなんですよね。あの場面ではあったけどここではなかったよね? というのが覚えてられなくてねえ。 あれだけわさわさ出てきますと。 そこをじっくりと、それこそ「謎解き」できればもっとわかることもあったかもしれませんが。その「謎解き」ですが、冒頭の視覚テストのようなものは、あまり関係なかったようにも思いました。わざわざこれは言う必要はなかったかな。みなさん否が応でも「謎を解く」ために映画をきちんと観ている訳ですし。総じてこの感想を拝読すると、「オチがすぐにわかるのでだめ・・・」というのが多いようなんですけど、例えそうであったとしても、妄想の世界に入ってしまうまでの原因や、人を簡単に病人にしてしまうのもまた妄想や思い込みである、といったようなことを考えると、あながち、はいはいわかりました・・・ と捨て置いてしまうものでもないような気がしました。その人がどうして狂気に走ったのか。 その理由は、あくまでも映画の中にはきちんと書いてあるわけで、そうであればただ単に「なーんだ」と言って通り過ぎる気には自分はなれなかったかな。謎解きがあまり謎ではなかったっていうのは、宣伝のミスもあるようにも感じましたけど、よく考えれば誰にでも起こりうることでもありますし。誰かに何気なくでも言われてしまったら、誰でも「病人」になる恐怖というのもあったように感じました。ジャッキー・アール・ヘイリーがそんな役だった訳ですけど、彼のインパクトは短時間でも十分感じられました。精神病棟にはつきもののエピソードもありますので、容易に想像はできてしまいます。そこを出すためのあの尺の長さだったんでしょうね。 ただ長過ぎ感が出てしまったのはもったいなく、また2ループ3ループもあり? と思わせる複雑すぎる部分も残念でした。 そのあたりをシンプルにするともっとよかったかも。。**********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.04.12
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監督 : ニール・ブロムカンプ製作 : ピーター・ジャクソン出演 : シャルト・コプリー 、 デヴィッド・ジェームズ 、 ジェイソン・コーブ公式サイトはこちら。<Story>南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に突如現れた巨大な宇宙船。船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。南アフリカ政府は“第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、“第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが…。<感想> ネタばれ辛口。信奉者はここで帰ることを勧めます。そもそもSFってそんなに進んでは観ないジャンル。 当たりの方が少ない場合が多い。去年観た『スター・トレック』は久しぶりにSFで当たりと思った作品だったけど。本作はどうしよーかなーと思ってて、苦手な虫系ということもあり、迷ってたんだけど、連れが行ってもいいよって言ってくれたんで行くことにしました。観終わって。「だめだねえ・・・」って2人意見が一致。どうしてダメなのかいろいろ分析しました。エビについて。気持ち悪い。。。 っていうのは確かにそうですが、これは見なれて来ます。 ただ、多くのエビ達が獰猛だったり短絡的なのに対して、主人公のお父さんと子どもだけがやたらインテリジェントっていうのがまず???。それに何故か、クリストファーなどという名前がついてて英語も理解しているようなんですけど、一方で恐ろしく未開拓な雰囲気のエビもいたり。主人公付近だけ、都合のよいキャラみたいなような。20年もいて、人間よりもすぐれた武器を持っていて、力もあるようなら、とっくに人間を排除しているように思うんだけど。黙って人間のなすがままっていうのがまず不可解ですね。デュカスの設定ですが、これがまた理解に苦しむ。大体危険なものに近づくのに防護服もなければ素手っていうのもあり得ない。MNU勤務でそれなりの役職もあるのに、その知識がないというのがまず考えられないんですが。。。言葉が通じるか通じないかわからないというのは情報として彼には知らされてないんでしょうかね(笑) だとしたら、デュカスはよほどおめでたい性格なのか、それともこの任務に備えて上層部が彼に対して情報統制を行ったのか?みんな意地悪そうな同僚とか上司、家族だったですもんね。彼に責任をかぶせようとする舅もイヤな感じだし(たぶんデュカスなんて死んでいいと思ってたはず)、まるで何事もなかったかのようによそよそしい家族もねえ。冷たい妻にも花とか送ってるデュカス。 これピュアって言えばいいんでしょうか。 わかんないです。そして都合のよい時に都合のよい助け船が現れちゃうような。特殊部隊、ナイジェリア人、そしてエイリアン、そうそう都合よく助けてくれるもんなんでしょうか?続編たぶんありそうなんで、そこに向けて収束しないといけないからでしょうかね。都合のいいところで人間がエイリアンを利用して、邪魔になったら殺すという設定は、たぶん、人間がエイリアンを差別している、とか、人間同士でも非道にも切り捨てる、ってことを言いたいんだと思うんですが、ここまで辻褄が合わない設定で、遠回りに言わなくてもいいような感じがしましたね。恐らくSFがお好きな方でないとこの映画の良さってわからないのではないかしら。私は残念ながらわかりませんでした。連れに、「これって、5点満点だったら何点つける?」 って訊いたら、「うーん、1点か2点」って言ってました。私もそうかなあ。今年2点をつけた作品よりも、本作の方が辻褄が合わなくてつまらなかったんで、今日の評価 : ★☆ 1.5/5点※ 中傷コメント受け付けません。 対抗TBは返事しません。どうぞご自分のところで。
2010.04.11
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原題: BRUNO監督 : ラリー・チャールズ製作・キャラクター原案・原案・脚本・出演 : サシャ・バロン・コーエン出演 : グスタフ・ハマーステン鑑賞劇場 : 新宿バルト9公式サイトはこちら。<Story>オーストリアのファッション番組「ファンキータイム」の司会者ブルーノ(サシャ・バロン・コーエン)は、ショーの取材やインタビューで大忙し。ところが、プラダのショーの舞台裏を、全身マジック・テープでできた新作スーツで取材したため、服が張り付き、大パニックに。ヨーロッパのファッション業界から追い出されたブルーノは、ハリウッドでセレブになって見返してやろうと一念発起するが…。ブルーノ - goo 映画<感想>この映画、本当は、「時間があったら観ようかなー」くらいの関心しかなかったんだけど、この日久々に飲もうか? って言ってた映画友さんからのリクエストで、急遽鑑賞が決定(笑そんなに下品なんだあ・・・ と半分冷やかし気味で映画に突入。。。そしたらホントに下品(笑) だって最初っからあんなもんスクリーンで出すな! って感じ~~まあ、どんなふうに下品かっていうのは禁止ワードに引っ掛かるんで書けないですが(笑)、私はああいう笑いって結構笑っちゃう方なんで楽しんじゃいました。とにかく、属している組織からつまはじきになるようにブルーノがふるまっちゃうんですよね。 それは全て彼の目立ちたがりのせいなんですけど。メインゲストよりも、主役よりも自分の存在の方が大事!それじゃどこに行ってもやっていける訳ない。そこで活路を見出すのが中東・・・ ってすごーく簡単に言うんですが、これがまたそれぞれの宗教を侮辱するような、刺激するようなやり方だし、あれでよく狙撃されたり拉致されたりしないで帰ってきたって感じ。ただ観ている方は、そのめちゃくちゃさに笑う訳なんですけど。そしてブルーノの表情とか動作がいちいちおかしいんだってば~。スタイル抜群で背も高いからとにかく目立つ。 それを知っててカマっぽいしなを作ったり(笑)、歩き方も内股したり、目線作ったり。コスチュームもド派手だし行動もあり得ないんで。。。でもそれがまたツボなんですよね。気になったこととして、一体ブルーノがアポなしで押しかけた人たちは、この映画の撮影のことを事前に知ってて協力していたのか、それとも全くのアポなしノンフィクションなのか、どっちなのかっていうこと。結構大物ご出演でしたもんね。特に最後のプロモーションビデオのところ!あれは爆笑・・・。 ここだけで★1点あげたいですね。 よく出演OKしたもんだ。ここだけでも音楽好きさんは観る価値あります。『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』は未見なので、サシャ・バロン・コーエン についてちょっと調べてみました。 一体どんな人物?何と、『お買い物中毒な私!』のアイラ・フィッシャーが奥様だそう。 へー。 ということは彼はまるまるゲイって訳じゃないのかな?ユダヤ人なのに、あの中東でのシーンは問題なかったのか?根っからのコメディアンなんでしょうかね。 ボラットもちゃんと観てみたくなりました。***********************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.08
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原題: POUR ELLE/ANYTHING FOR HER監督 : フレッド・カヴァイエ出演 : ダイアン・クルーガー 、 ヴァンサン・ランドン 、 ランスロ・ロッシュ鑑賞劇場 : 横浜ニューテアトル公式サイトはこちら。<Story>フランス、パリ。国語教師であるジュリアン(ヴァンサン・ランドン)と編集者であるリザ(ダイアン・クルーガー)は、一人息子のオスカルと共に平凡ながらも幸せな生活を送っていた。しかし、ある朝、彼らの人生が一変してしまう。警察が突如として家に押し入り、リザが上司を殺した容疑で逮捕され、投獄される。やがて三年の時が経ち、リザに二十年の禁固刑が宣告されてしまう。無実の罪を必死に主張するリザであったが、状況証拠などから、誰もが彼女の罪を確信していた。夫・ジュリアンを除いては…。彼女の人生に残されたのは絶望だけだった。次第に衰弱し、精神も不安定になっていくリザ。一方で、ジュリアンは諦めなかった。悩んだ末に、彼がとった行動とは? そして、リザはその時…。すべて彼女のために - goo 映画<感想>有楽町で上映してて、早く行かないと!と思っているうちに、早々と終了してしまった本作。そりゃないでしょ~と検索したら、ここで上映することが分かったんで、この日は横浜近辺にて鑑賞する日にしました。『イングロリアス・バスターズ』にも出てたダイアン・クルーガーが好きなので、行きたかったのよ。横浜ニューテアトルは初めての来訪。 「ニュー」テアトルなのに昭和ちっくな設備は? というツッコミは置いといて。。。 とりあえず昔懐かしい映画館。 こんなところがまだ健在とは。 すごい。。。そのダイアン扮するリザが、ある日本当に突然冤罪で逮捕されて、犯人にさせられて禁固刑に処せられる。これ怖いなあと思いました。たまたまそこに居合わせた、証言も不利に働いた、彼女にとって弁解のできないことばかり。しかし夫のジュリアンは、そこからがもう普通じゃないんですよね。どうにかして脱獄しようと試みて。。。この展開は『96時間』を彷彿とさせてしまいます。 そう言えばこれもフランス映画でしたね。 こういう話が好きなんでしょうか。愛してやまない妻が手の届かないところに行ってしまう。 それを何としてでも食い止める夫。 普通ならこんなことできないでしょ? と思うんですがそこを強行突破。「犯罪者にはなかなかなれない」という言葉の意味がよくわかります。この話、あらゆる困難を払う過程のスリリングさや、夫妻の愛の絆なんかは確かに見ものなんですが、それ以上に観客に課題を投げかけているのはラストシーンだと思います。その後の方が大変。。。彼らの目は決して笑ってはいない。むしろこれからの困難や予測、不安が色濃く出ているように思えました。息子のオスカルくんとの関係もどうなっていくんでしょう。非常事態よりもむしろ、平常時の方が、人間関係は結束しにくいものですから、その後も観てみたいような気分になりました。ともあれ飽きさせない作品です。**********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.04.07
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監督 : 谷口正晃原作 : 筒井康隆出演 : 仲里依紗 、 中尾明慶 、 安田成美 、 勝村政信 、 石丸幹二鑑賞劇場 : 横浜ブルク13公式サイトはこちら。<Story>高校卒業を間近に控えた芳山あかり(仲里依紗)は、春からの新生活に対する期待に弾んでいた。そんな中、母・和子(安田成美)が交通事故で昏睡状態に陥る。和子は初恋の人・深町一夫(石丸幹二)にメッセージを伝えるため、時を越える研究をしていた。あかりは母に代わって1972年にタイム・リープを申し出る。あかりのタイム・リープは成功したかに見えたが、なんと誤って1974年に飛んでしまう!果たしてあかりは深町に出会い、母の想いを伝えることができるのか…?時をかける少女 - goo 映画<感想>実は原田さん版、細谷さん版ともに未見。でもあらすじは大体ついていけそうなんでOKかなと思って鑑賞してみました。安田さんが和子なんだあ・・・ と思いながら観てました。 これがもし原田さんだったりすると凄いのかもしれないけど、いろいろあるからそれは無理なのかな。ですけど安田さんは安田さんで、いいような気がしました。 娘とこういう距離取れる親っていいですね。 自分は娘がいないからそこら辺はわかんないけど。原田さんも、安田さんも、デビュー当時をよく覚えているだけに、そっかぁ自分も齢取る訳だよなあ。。。 って余計なところで感慨に耽る。 苦笑前作を観てないのでわからないのですが、記憶がなくなっていたのに一夫の写真で思い出してしまったんでしょうか。例えば音楽でも、香りでも、街並みでも写真でも映画でも、何でもいい。 何かの拍子にその当時にフラッシュバックしてしまう瞬間。 その時に戻って、やり直したいことがある。やり残したこともある。 ずっと昔から抱えてきた宿題のような、しかし熱い想いやこだわりに似たものが溢れ出てきてしまう。 人間はそんな生き物らしい。その母親の意思を娘が代わりに実現させたいっていう設定もありかなあと。 何てママ想いの娘なんだ! いいなーこういうの。 基本的に子どもは優しいんだなとは思っていますが、うちの子はここまでやってくれるかな(笑)そうやってあかりが飛んだ世界は昭和40年代。 自分もかすかにその名残は覚えているとは言え(笑)、こうして小道具から建物からクルマから街並みから再現されているのを見ると改めて凄い。 最もCGもあるのでしょうけど。。カレンダーの変色っぽい色調とか、細部にまでこだわった背景は一見の価値あり。そしてここで出てくる涼太くんが、中尾くんの実年齢よりもちゃんと大人っぽく見えているのはすごく大事。 中尾くんは実は「金八先生」しかちゃんと演技を見てないんですが、いい役者さんになりましたね。僅か30年前、40年前であっても、今の世代よりは昔の方が確実に「大人」であったし成熟していた。 そんな雰囲気が出せることは重要です。そこにリープしてきたあかり。 今どき女子高生っぽい視点も残しつつも、本来持ち合わせている古風な一面もきちんと見せている。 仲里依紗の躍動感、そして主題歌や挿入歌担当のいきものがかりの伸びやかなサウンドも、ただ単に旧いものに戻っただけではない、そこから新しいものを生み出す映画に仕上げるにふさわしかったのではないだろうか。タイム・パラドックスの法則がある限り、決して壊すことはできないorderが存在する。その掟の前になすすべもないまま、時に引き裂かれそうな感情に苛まれつつも、日常に還っていく登場人物たち。想いというものの力強さはここまで人を動かすのだろうか。 そう感じた作品でした。**********************************今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点
2010.04.07
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監督・脚本 : 安藤モモ子出演 : 満島ひかり 、 中村映里子 、 永岡佑 、 光石研 、 根岸季衣鑑賞劇場 : ユーロスペース公式サイトはこちら。<Story>大学生のハル(満島ひかり)は普通のどこにでもいるような女の子。ある時ハルは、事故や病気で失った身体のパーツを作るメディカルアーティストのリコ(中村映里子)と知り合う。ちょっとミステリアスでハッキリものを言うリコが気になるハル。最初はビックリしたものの、自分を好きだと言ってくれるリコにハルは心を開くようになり、安らぎを感じていく。「これって、恋?」ハルはますます自分の気持ちが分からなくなっていくのだった…。カケラ - goo 映画<感想>安藤モモ子監督、そして満島ひかり主演ということで、これはスルーできませんよねえ。ほぼ単館系ということで効率よく回ってきました。ハルみたいな女の子って、今時は特に珍しくもないんでしょうね。何となく生きて、何となく流されて、みたいな。どこにでもいる女子大生って感じで。ぽーっとしながら生きていた彼女に突然現れた出会い。。。 そりゃ衝撃的。 一見おとなしそうに見える美女系リコちゃんの一途な想いを見せられてしまったら驚きますよねえ。最初はただ友達になりたいと思って接近してきたのか? と思いきや、自分のことが好きとか言われちゃったら、そりゃ気になってくるだろうし、付き合ってる男がダメだったら、自分を癒してくれて一緒にいるのが心地いい方に行くんだろうなと。この、彼氏だか何だかわからん男がホントどうしようもなく描かれていて・・・ 「ハルしかいないから」って言ってる割にはもう身体しか目当てじゃない! っていうとってもわかりやすいダメ男の典型(笑あーゆうのとは早く別れた方がいいのに。。。 と思いながらも、何となく踏ん切りがつかないっていうのも、ねえ。 特にどこが嫌! っていうだけの目に遭っていると思ってないハル(→ 観客目線じゃ十分嫌な目に遭っていると思うんですが、本人はそれを俯瞰的に見れないんでしょうね)なので、彼を突き放すだけの行動に最初は出れなかった。 そして後で突き放した後でも、自分は果たしてリコのことを好きになれるんだろうか、周りの目はどうなんだろうか、ってことを考え始めちゃう。そこら辺の、若さゆえの思い切りのなさを自然体で描いています。対するリコちゃんはとってもくっきりハッキリしたコで、突き進むっていう表現がぴったり。彼女の職業もあるんだろうけど、1度やると決めた時の集中力がすごいことになるコです。「メディカルアーティスト」っていう職業については初めて具体的にイメージできましたけど、そのお仕事ぶりは、事故や病気で無くしてしまった心のピースを埋めていくんでしょうね。そんな様子を見ているうちに、今まで何かが足りない足りないと思いながら暮らしてきたハルも、リコに惹かれて行ったのかもしれない。足りないものを求めて人は動く。 そこに正しいとか正しくないとかっていう言葉は必要ないはずなのに、言われるのが当然なのもとても哀しいことのようにも思う。リコが自分を思いっきり出せるコミュニティーの面々もまた彼女に優しい。突き放しているように見えてちゃんと見守っているという距離感。かたせ梨乃さんがここで登場というのがびっくりでもあり嬉しくもあり。 齢を重ねてもちゃんと艶っぽさは十分で、しかも様々な出来事に対しての戸惑いや不安みたいなものも忘れずに表現してる。 若さだけじゃできなかったことがこうして年輪を重ねていくと、きちんと完成されていくんですね。 どことなく舞台調の進行や演技が最初は気になったけど、それを吹き飛ばしてしまったのが真ん中あたりのリコちゃんのセリフ。あれはいいよね~。みんな言いたかったことを言ってくれたって感じで。決まりきったものだけが偉いんじゃない。 そうじゃない世界に生きて何が悪いの?っていう信念があります。リコと出会ったことで新しい感覚や新しい感情に触れたハル。ラストのカットなどは、少しずつではあるけど成長して行けそうな彼女たちの表情が表れていました。***********************************今日の評価 : ★★★ 3/5点
2010.04.06
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実は1回目は鑑賞しているんですが、この時に体調不良(頭痛、吐き気)になってしまい、ほとんど半分くらい寝てました(苦笑なので、どこかでもう1回観たいなと思った訳。今年度は、仕事を火曜休みにしたので(はい、映画のためよ。 笑)心おきなく、ル・シネマに行って来ました。もう公開からかなり経っているので、そんなに混まないだろうという予想は的中。快適な環境で鑑賞ができました。これ、前回は本当に、面白いところばかり見逃していたのがよくわかる(笑Love 03~06までは記憶なかったし。。。 f^^;今回はイヴァン・アタル作品が2つもあったんですね。先日フランス映画祭にて、『旅立ち』と『リグレット』という、彼の2方向からの作品を鑑賞しただけに、監督としての彼の視点もとても今回は楽しむことができました。どっちも共通するものがあるような気がしましたけど。 笑アムールの国ならではと言いますか・・・。 彼が提示したのは、愛に対しての真剣な対話。 目の前の人に対して、その瞬間、自分の全てを差し出してありったけの想いを伝えること。 それをどう言われようと、どんな下心があろうと、結果がどうあろうと、その一瞬だけは自分と相手のもの。2つのLoveはシチュエーションが異なるのに、続きもののように感じました。あとのLoveたちも、それぞれの様相を呈していて。Love1・チアン・ウェン監督作品。 ヘイデン・クリスチャンセンとアンディ・ガルシアの、何重にもわたる駆け引きが面白い。 最終的に勝つ、その勝ち方も、理屈じゃないって感じで小気味いい。Love2・ミーラー・ナーイル監督作品。 思わずナタリー・ポートマンの美しさに引き寄せられてしまうイルファン・カーン。 恋だとか愛だとか、そういった枠組みを超えて崇拝してしまいたくなる神々しさとでも言うのだろうか。 結婚という誓いの儀式を控えているが故の、迷いやら戸惑いやら不安でさえも、輝かしく変えてしまう力が、愛にはあるのかも。そのナタリーが監督をしたLove8。 カルロス・アコスタの表情がいい。 今まで恐らく困難なこともあったのかもしれないけど、そういったものを全て自分の糧としているような強さが彼の表情にはあふれている。 キャスティングの勝利。シャイアくんが出てきたLove7。 これも切なかった。よく耐えられるな・・・。 そんなことは人生には山ほどある。 それをよしとして生きてきたけど、ある時ぷつんと糸が切れたような衝動に駆られることだって、生きている以上はあるのかもしれない。 それを眼前で見せられて、イザベルは改めて生きようとしたのだろうか。生きることは辛いこと。 苦しいこと。 それに負けてしまうのもまた運命。 楽しくて喜ばしくて、そんな祝福ばかりがあると本当にいいのだけれど。個人的に好きなのは、Love6とLove9。アレン・ヒューズ監督が作り上げたドラマは、その瞬間=momentを切り取ったような、狂おしいくらいの心情の描写。あの時はお互いを貪り合った。 それが続くといいけど。 続くのだろうか。 見えない不安、触れることができない相手の心を想像して自分の心を震わせている。 どうにも明かせない秘密の中で手探りで進む2人。 逢えた瞬間の、燃え上がるような情感がこちらにも伝わってくる。 言葉はいらないから。そして、手探りということではファティ・アキン監督作品もそう。 残り香のような画家の作品は中国人女性を動かしていく。 彼に描いてもらいたい、そう願う気持ちだって立派な愛だから。 そして画家だって、インスピレーションを感じたからこそのモデルなのだから。すれ違ったかもしれないけど、その抜けがらを埋めていく作業もまた大きな愛。アントン・イェルチンたちの、番狂わせ的な展開が面白いLove5、どこに着地点が行くのかと思ったら、まるで少年と少女のような出会いになったLove3、ゆっくりと作り上げていく味わいのある愛な、Love11。Interludeとして作品を引き締めてくれて、また様々な角度から作品を盛り上げてくれた、ビデオアーティストの場面も粋でいい。『パリ、ジュテーム』に負けず劣らず様々な愛を見せてくれたような気がした本作。シチュエーションは異なれど、それぞれがきちっと完結しているところも観ていて気持ちがいい。そういうつづら折りのような、パッチワークのような愛たちを観るのが好き。 そして自分にとっての愛って何だろうってさらに考えていける作品でした。 ************************************今日の評価 : ★★★★ 4/5点
2010.04.06
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また今年も桜の時期になりました。いつも撮影する場所で撮り溜めた美女たちです。4月1日にはほぼ満開。DSC03823 posted by (C)rose_chocolat今年は雨にたたられた桜でしたね。少し花びらに涙が。。。DSC03789 posted by (C)rose_chocolatこの木はお気に入りなんです。いつも染井吉野よりも少しだけ早咲き。DSC03794 posted by (C)rose_chocolatDSC03795 posted by (C)rose_chocolat雨がかなり降ったんで、もう今週末は散ってるかもしれないけど。DSC03830 posted by (C)rose_chocolatそして、久しぶりに晴れた日に撮りました。DSC03822 posted by (C)rose_chocolatいろいろな表情が観れる桜。光もやっぱり美女にはよく似合う。涙だけじゃなくて、笑顔も。
2010.04.06
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