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NDE(臨死体験)を題材にしたメディカル・サスペンス●宮部みゆき・瀬名秀明両氏推薦 臨死体験――自然科学の探究する客観的事実と、人の心が欲してやまない主観的真実の狭間で揺れ動く、今もっとも興味深い謎のひとつ。その解答をお求めですか? でしたら、何をおいても本書をどうぞ。大嵐のようなストーリー展開に翻弄されても、けっしてこの"船"は沈まず、すべての謎が解き明かされる感動のラストへと、必ず貴方をお連れします。――宮部みゆき(上巻帯より) 私たちは皆いつか死ぬ。だからこそ死には無数の物語が詰まっている。その巨大な死を、コニー・ウィリス以外の誰がこれほど豊かに描き出せるだろう。笑い、驚き、はらはらし、胸が熱くなる。この物語が残した素晴らしい船跡【ふなあと】は、いつまでも心に残るに違いない。――瀬名秀明(下巻帯より) 2001年度ネビュラ賞2002年度ローカス賞受賞 ヒューゴー賞の最終候補2003年度版《SFが読みたい!》海外SF部門第1位死の謎に正面から挑む怒濤のローラーコースターノベル文庫版訳者あとがき(2003年2月)公式サイト著者インタヴュー 2001年1月認知心理学者:ジョアンナ・ランダーは、コロラド州デンヴァーのマーシー・ジェネラル病院で、臨死体験の仕組みの科学的解明に取組んでいた。そのため臨死体験者の、対面聞きとり調査をしている。 しかし、あの世の実在を「証明」するトンデモ系臨死体験本を大ヒットさせたノンフィクション作家:モーリス・マンドレイクが次作の取材のため長期滞在中で、ジョアンナの邪魔ばかりしようとする。マンドレイクとの、臨死体験者の聞き取り調査の攻防争いでイライラしていた。そんなところへ、神経内科医:リチャード・ライトから、臨死体験プロジェクトの共同研究を持ちかけられる。リチャードは、新開発の薬剤で擬似的な臨死体験を誘発できることを発見し、被験者の幻覚体験を本物の臨死体験と比較対照するため、ジョアンナの助けを求めた。ジョアンナは申し出を受け、臨死体験プロジェクトに参加する。しかし、被験者達は予備調査段階で、次々に不適格であることが判明。研究は暗礁に乗り上げる。そこで、ジョアンナはみずからが被験者となることを申し出る。しかし、ジテタミンを投与されたジョアンナが疑似臨死体験の中で赴いたのは、思いもよらぬ実在の場所だった。わたしはこの場所をたしかに知っている。でもどこだったのか思い出せない……。ただの幻覚だから思い出せなくて当然だというリチャード。その場所がどこなのか、なぜ自分がその場所を知っているのか、必死に記憶を探りはじめるジョアンナ。とうとう突き止めた答えは、まったく予想もしないものだった……。【舞台】2001年 コロラド州デンヴァーのマーシー・ジェネラル病院【人物】●ジョアンナ・ランダー 認知心理学者●リチャード・ライト 神経内科医●ヴィエル・ハワード ER勤務のベテラン看護婦 ●メイジー・ネリス 心筋症で入院中の少女●モーリス・マンドレイク 作家●ブライアリー先生 ジョアンナの高校時代の恩師●キット・ガーディナー ブライアリー先生の姪●ミセス・ダヴェンポート 入院中の臨死体験者●グレッグ・メノッティ 心臓発作で死亡した男性●カール・アスピノール 昏睡状態の患者 ●アミーリア・タナカ プロジェクトの被験者 医学部学生●ミスター・ウォジャコフスキー プロジェクトの被験者 退役軍人 ●ミスター・セイジ プロジェクトの被験者●ミスター・ピアソル プロジェクトの被験者●ミセス・トラウトハイム プロジェクトの被験者ようやく 読みました。日本で好評でソニー・マガジンズで文庫化もされた、コニー・ウィリスの『航路』です。これを読まずして、コニー・ウィリスを語るな?なんて。少ししてからまた読み返したくなりそうです。訳者の大森望さんによれば、コニー・ウィリス=アメリカの宮部みゆきだそうです。それは以下のような特長で。・抜群のストーリーテリング・SFになじみのない読者にも抵抗ない語り口・山のようないろんな賞の受賞『ドゥームズ・デイ・ブック』は『蒲生邸事件』、『航路』の第二部と第三部の構造は『模倣犯』だと。ふむふむ、そうなのかな?でも、特に連想はしなかったですが。海外文学、もしくはSFは普段読まないと言う方でも、宮部さんが大好きな方は楽しめるのかもしれないですね。メディカル・サスペンスと言っても、殺人事件やら血が流れるわけではない。犯人探し、、というわけでもない。《臨死体験》の解明、それと、主人公だけしか分からない過去の記憶への探求。海堂尊さんの『チーム・バチスタ』シリーズやら、最近のメディカル・サスペンスとは、明らかに違います。ジャンルも何と言っても、コニー・ウィリス:ジャンルですよね(笑)SF枠なのは、登場する臨死体験を促す新薬や、脳内活動を見れる機械についてのようです。いずれそんな風に医学が進歩するかも?っと思う前に、医学の知識が無いので、その新薬がSF的鍵とは気づかずに読んでましたが。とにかく主人公のジョアンナが、あっち行ったりこっち行ったり。迷路のような病院中を駆けずり回る。マンドレイクから逃げ回ったりながら、行きたい場所にたどり着くのに四苦八苦。このあたりは、ちょっと、いつまでこんな鬼ごっこみたいことが続くのかな~とか思いますが、でも、これもひとつの伏線なんですよね。下巻からは、一気でした。「もうすこしで分かりそうな、答えに手が届きそうな」ジョアンナの記憶との葛藤が、読者を散々引っ張りまわし、第二部、第三部と加速度的展開。「え! ここで、こうなる?!」と、言う感じにやられます。そしてラストは、まったく映画のワンシーンのような美しさと感動でした。散々映画ネタが出てきますから、それも、面白いです。”ディッシュ・ナイト"的なこと、私も昔やったな~っと。この幕引きは、ここまでのいろんな伏線が生きてて、ドンデン返しとか、派手な演出や衝撃はないですが、あの情景がしばらく残る感じです。『ドゥーム~』で鳴り響く鐘のシーンをまた読み返したくなりました。《臨死体験》。 死後、人は何処へ行くのか、生きている間の私たちは決して知ることがないわけですが、この作品は、ひとつの形を見せてくれてるわけです。ただ、「生と死」とか「死後の世界」を、突き詰めて考えろということではないみたい。それは別に、著者も言いたいことではないのかも。災害事件について、著者は専門家と言っていいほどの関心をお持ちだそうですが、そうした災害時に発揮される人の真価についての素晴らしさが、この作品の底辺にあるのですね。 ■著作 『マーブル・アーチの風』(プラチナ・ファンタジー)『アリアドニの遁走曲』 『犬は勘定に入れません』 ヒューゴー賞 『航路』 ヒューゴー賞『最後のウィネベーゴ』 『ドゥームズデイ・ブック』 ヒューゴー賞、ネビュラ賞 『リメイク』『リンカーンの夢』 『わが愛しき娘たちよ』 「見張り」ヒューゴー賞、ネビュラ賞 「クリアリー家からの手紙」 ネピュラ賞
2008年10月20日

『容疑者Xの献身』[監]西谷弘[原]東野圭吾[音][出]福山雅治[出]柴咲コウ 北村一輝 松雪泰子 堤真一 渡辺いっけい 品川祐 真矢みき ■見どころ 天才物理学者と女性刑事のコンビが難事件を解決する、人気テレビドラマ「ガリレオ」の劇場版。福山雅治演じる“ガリレオ”こと湯川教授が、天才数学者の仕掛けた謎に挑む!■こんなはなし顔がつぶされ、指を焼かれた男性の死体が発見される。刑事・内海は、被害者の別れた妻の隣人が、湯川教授の大学時代の友人・石神であることを突き止める。やがて湯川は、事件に石神が関わっていることを推理する。公式サイト【内容】原作『容疑者Xの献身』は、第134回直木賞受賞、第6回本格ミステリ大賞と、ミステリーのジャンルの主たる賞を総なめ。単行本としては異例の61万5000部を売りあげた大ベストセラー長編です。●[原作] 『探偵ガリレオ』シリーズ三作品・『探偵ガリレオ)』短編・『予知夢』 ゞ・『容疑者Xの献身』長編主人公:湯川学は、感情に流されず、徹底した合理主義者の天才物理学者。周囲から「ガリレオ先生」と呼ばれる帝都大学の准教授で、「どんな些細なことにでも、必ず理由はある」をモットーに、新人刑事がもたらす難事件を、次々と解決してゆくお話。●[連続ドラマ] 『ガリレオ』2007年10月~フジ 上記の、短編集『探偵ガリレオが原作。主演に福山雅治さん、原作では男性のワトソン役刑事に柴咲コウさん。魅力的なキャラクターとテンポのよさ、短編毎の奇想天外な物語が、広い世代の支持を得ています。●[SPドラマ] 『ガリレオφ エピソード0』 2008年10月4日 21:00 フジ探偵ガリレオ」誕生の瞬間とその原点となる新作ドラマ。連続ドラマから3年前、湯川が草薙の依頼によって初めて警察への捜査協力をする事件が描かれる。【感想】家族でドラマの大ファンで、映画化の話を聞いた時はとても楽しみに公開を待っておりました。 『古畑任三郎』以来の楽しみなシリーズです♪原作のも、映画を待ちきれずにドラマ人気の頃に読みました。読後感は、・事件に隠されたトリックが明らかになる所には驚愕・ラストにいたる以前で、もうひとりの主人公の石神の内面のあまりの孤独の重さにちょっと辟易。ラストの余韻を楽しむよりも、・東野作品のダークな世界にあっぷあぷ。 『手紙』や 『白夜行』 『赤い指』 のような重厚感で、孤独な男の悲哀に参りました。ドラマ版と映画版の大きな違いは、・ドラマ版 科学で証明する事件の解明・映画版 人間ドラマが主 犯罪トリックは科学的証明とはあんまり関係ないなので、福山さん演じる湯川の、いつも決めポーズ、ひらめいた時の数式を書き散らす、、とか、メガネの前に手をかざす、といった見せ場が無かったのが、ちょっと残念(^^)天才物理学者湯川=福山さん VS 天才数学学者石神=堤真一さんこの対決は、物語もそうですが、おふたりの演技対決みたいなものも楽しみでした。福山さんはもちろんカッコいいですし、「美女と野獣」とかチイ兄ちゃんの頃のような軽快なタイプではない、科学者の役は意外とはまってて、ドラマから引き続き、教授かと思えないようなおしゃれな着こなし♪や端整なお姿にうっとり(笑)。堤さんは、改めて言うまでも無いですが、もう、演技力抜群ですから、危なげなく見れましたよね。 映画のテーマソングも福山さんの曲だそうですし、今度はアルバムも出されるそう。ホントにこれからの活躍がますます楽しみな方ですね。キャラクターは、みんなバッチリイメージ通り。福山さんと柴咲さんもよかったけど、堤さんと松雪さんの心理劇はさすがって感じです。松雪さんは、以前は水商売をしていたやつれた中にも華やかさのある儚げな美人、そのまんまでしたし。堤さんは、文句のつけようがないですよね。良い男過ぎることくらいです。最後の号泣は、まったく、大迫力でした。まわりの警察官も手の出しようが無いっていうのがよく現われてました。それで、映画全体としてどうかっていうと、ん~まあまあ、、という感じが否めません。映画だけに予算が一杯あり、空撮や、雪山登山、実験の爆発シーン、と派手なサービスシーンがありましたが。雪山は綺麗でしたね。映画館鑑賞作品としての、衝撃度や感動度という点では、それほどではなかったですが、ミステリ映画としては、良く出来てるんではないでしょうか。そして、東野作品、最近読んでませんので、 『使命と魂のリミット』 『夜明けの街で』 『ダイイング・アイ』などなど、未読作品を読みたくなりました。ドラマがスタートしますが、 『流星の絆』二宮和也くん、錦戸亮くん、戸田恵梨香さんの三兄妹のお話も楽しみです。
2008年10月13日

『夢をかなえるゾウ』≪SPドラマ≫日本テレビ系2008/10/2DVD化決定≪連続ドラマ≫日本テレビ系毎週木曜日PM11:58~公式サイト150万部を突破したベストセラー小説『夢をかなえるゾウ』を原作とする同名のドラマが、10月2日SPドラマと連続ドラマが同日に放送されました。・SPドラマ主演: 小栗旬 「男の成功篇」・連続ドラマ主演: 水川あさみ「女の幸せ篇」*ゾウの神様「ガネーシャ」:古田新太 【内容】主人公の前に、突然現れたゾウの“ガネーシャ”。ガネーシャは「今から自分が出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する」と言う。まったく神様らしくないガネーシャが命じる課題は「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかり。過去の偉人の成功例から導き出される、誰にでも一日単位でできる超実践的な成功習慣を小説に織り込んだ、世界初の成功エンタテイメント!! SPドラマの方が、原作に沿った内容。「今までにない自己啓発本」といわれる原作は、主人公の平凡なサラリーマンが、「ガネーシャ」に与えられる課題によって人生を変えていく物語。この課題が、目的が良く分からないけどおもしろい。小栗旬君演じる主人公は、未読ですが、原作の主人公にくらべるとカッコよすぎのようです(笑)。古田さんとの掛け合いがおもしろかった。メイキング番組の方も見ましたが、普段から仲が良いことが分かりました。古田さん、ゾウの鼻がすんごい似合ってましたが、食べる時にはちょっとご苦労されてましたね(笑)早くもDVD化されるそうで、発売日は12/3とのこと。連続ドラマの方は、TV版オリジナル。主人公が25歳の女性、「そもそも幸せな人生とは?」というメインテーマのもと、オリジナルのストーリーが展開されていく。今週で第2話まで放送されましたが、 どんな風に水川あさみさん演じるヒロインが幸せを掴むのか。第1話は、「ガネーシャ」のお題が「爪を切れ」「自炊しろ」と、お嫁に行くのが夢な女性にはごもっともなお題で、なかなか好調なスタートでした。SPドラマ主演の小栗君もちょこっと出演。サービスですね♪第2話は、「合コン必勝法」ということで、マリー・アントワネットやジュリアス・シーザーに、武田信玄という歴史上人物が乱入してハチャメチャ。ほんとに、合コンで恋人をゲットできるのか?と思っていたら来週へ持ち越しとなっちゃいました。ちょいとイライラ。無駄なドタバタに飽きがきました。それでも、第3話への興味はまだ生きているので、来週も見ますよ。来週も無駄にドタバタでますますイライラがつのるようなら、続けて見ないかもしれませんが。原作は、本屋で積んであるのを今年はよく目にしていましたが、ドラマを見て、こんな内容だったのか~と、初めて内容を知ったしだいです。
2008年10月10日

『拝啓、父上様』倉本聰の連続ドラマ:2007年1月11日~2007年3月22日フジテレビ系列毎週木曜日10時放送東京・神楽坂の老舗料亭を舞台に繰り広げる“人情コメディー”神楽坂をぶらり散歩!「拝啓、父上様」の世界 古き良き日本の伝統が残る花柳界・神楽坂。江戸情緒が今なお残るこの魅力的な街を舞台に、市井に生きる人々の日常の笑いや涙、人と人との絆(きずな)を粋に描く、倉本ドラマの真骨頂ともいうべき“人情コメディードラマ”。神楽坂にある老舗料亭「坂下」の土地売却や、時代の流れに飲み込まれていく裏路地の変貌(へんぼう)をめぐって物語は展開します。活気溢れる商店街や料亭の板場で巻き起こる、日常の悲哀、失われつつある徒弟制度を、主人公である板前・一平の目を通してテンポよく描いていきます。一平の”父親探し”がドラマの根底に流れ、一平の青春成長物語でもあります。一途に板前道に励むまじめな23歳の一平に二宮和也。『優しい時間』で倉本先生に惚れ込まれてのオファー。クリント・イーストウッド監督映画『硫黄島からの手紙』など活躍の場を世界に広げましたね。この木曜ドラマ枠の裏番組に、嵐のレギュラー番組が入ったため、この枠でのドラマ出演が今後は難しいよう。元神楽坂一の人気芸者でシングルマザー・一平の母に高島礼子。『前略 おふくろ様』の流れを継いで同じ役柄で、料亭の大女将に八千草薫、花板に梅宮辰夫。若女将に岸本加世子、その婿養子に高橋克実というベテラン勢に、一平が一目ぼれする謎の少女に黒木メイサ、後輩の板前に横山裕(関ジャニ)、料亭のひとり娘に福田沙紀という、注目の若手。お気に入りのシーン ベスト3・若女将(岸本)と衝突した女将(八千草薫)が失踪料亭「坂下」は騒ぎになる。そんな中こっそり女将を庇って匿った、母(高島)を気遣って、事件に巻き込まれつつも絶対に口を割らないで必死にふんばった一平。先輩板前(梅宮)に説得された時に、出た一言「あの人を責めないでやってください」という母への思いには、誰もがやられちゃうと思います。それから、梅宮さんの、女将を連れ戻すあたりの気配りややり方が、大人だな~っと感じ入りました。こういう機微って、なかなか普段お目にかかれない手腕じゃないでしょうか。・母(高島)への誕生祝い パチンコの玉。忘れていた母の誕生日をふと思い出した一平が、デートの予行練習のフレンチレストランに母を招待。このへん、母ひとり子ひとりの、ざっくばらんなようでいて、そんな中に流れるお互いへの気持ちが痛いほど感じられ、これまた大好きなシーンです。・先輩板前(梅宮)との会食シーン。父の名を決して明かさない母に、とうとうブチ切れ、絶縁宣言した一平。仲立ちを買って出た、心の父とも慕う梅宮さんがとにかく全編通して良いんですよね。このシーンは、これまでのふたりのやりとりの中でもサイコーに良かったです。シミジミとした中にも、軽妙でユーモラス。相談の内容に、かける言葉に苦労したのか、咄嗟に出たのか、「そりゃーまるで、韓国ドラマみたいな話だな。」あなた、韓国ドラマ知ってるんですか!ひとり暇な時間は見てるんですか?って想像したら、ププッ~。当然独身と思われる、孤高の雰囲気溢れる板さんが家では何気に、韓国ドラマ見ちゃってるんですか、意外とファンなんですか?とか思っちゃう一瞬でした。いや、そりゃー大変だな、、ホントに大変だ。」一平の苦悩に、目を白黒する梅宮さん。一平の心のつぶやきが「竜次さんも、ほんとに参ったことだと思った。」と流れます。このあたりの間とか、テンポとか、うまいですね~。ほかにも、岸本さんの若女将という、憎まれ役はホントにすごい。やむにやまれぬ事情を抱えての行動や、ついつい出てしまう強気な発言で、周囲が傷つき反発される。こういうあたりは絶妙ですね~。そして、婿養子の高橋克美さんは、中盤あたりで、ようやくしゃべるシーンが出てきましたが、ほんとにおかしいです。婿養子役、すごいはまってました!(爆)しかも、しっかり自虐ネタの髪の毛の話題も盛り込んでます!(爆)花柳界や下町人情、板前修業、、と、たしかにちょっとかけ離れた世界のおはなしです。父親探しや成長物語としては、定番かも。でも、、上記のお気に入りのシーンでも述べたように、梅宮さんや高島さん演じる人物の、大人な仕切り方、いらぬ言葉は吐かずとも周囲の状況を把握していて頼られる存在、、そんな人物像って、憧れちゃいます。こんな風に出来るようになりたいとか、こんな人が多ければ、日本もまだ大丈夫じゃないかとか。空気読めない人は、このドラマをみて参考したら、とか思っちゃいます。このドラマも、視聴率戦争では苦労したそうですが、確かにリアルタイムには見ようと思わなかった番組ですが、再放送が何回かあり、派手派手さはないけれど、じっくりしんみり見れる、そしてはまれば何回も見れる良質番組だと思いますね。第4話目あたりから、エンディングテーマが変わりますが、これが流れた瞬間いよいよドラマが劇的な波に飲み込まれていくような予兆を感じさせますた。古いものが壊され、新しい時代へ否応無しに変わっていく、それを見なければならない人々の哀しみや辛さの叫びが聞こえてくるような歌。それでも、哀しさの中にも、力強さも感じられます。それでも前へ進んでいかなければ、、先人の思いを引き継いで、、というような。古い時代の象徴が女将(八千草薫)であり、華板(梅宮)さん。新しい世代の象徴は、主人公一平らですが、その中間の若女将(岸本)は、古い良きものを壊す苦渋の役回りとなるわけで。料亭「坂下」は女三代記の様相もチョコッとあります。一代目女将(八千草)は、大物政治家のお妾さんとして、長年地元で生きてきた。二代目若女将(岸本)は店の板前を婿に取り店の後継者。そして三代目の孫娘は、母のように婿をとって店を引き継ぐのか、芸子さんになるのか。古い時代の人は身を引き、新しい人に道を譲っていく。 倉本さんの、時代を見る目というかが、優しく 哀しく 寂しく、美しく 逞しい 。倉本さん脚本の新ドラマ『風のガーデン』も大注目です!緒方拳さんのご冥福をお祈りいたします。 拝啓、父上様 DVD-BOX(DVD) ◆20%OFF! ドリーミュージック TVサントラ/「拝啓、父上様」オリジナルサウンドトラック 拝啓、父上様オフィシャルガイドブック ■脚本 倉本 聰■音楽 森山良子 島 健■キャスト田原一平 … 二宮和也田原雪乃 … 高島礼子小宮竜次 … 梅宮辰夫坂下夢子 … 八千草 薫 坂下律子 … 岸本加世子坂下 保 … 高橋克実津山冬彦 … 奥田瑛二中川時夫 … 横山 裕唐沢ナオミ … 黒木メイサ坂下エリ … 福田沙紀
2008年10月10日

『イキガミ』監][脚]瀧本智行[原]間瀬元朗[脚]八津弘幸 佐々木章光[出]松田翔太 塚本高史 成海璃子 山田孝之 柄本明 劇団ひとり 笹野高史 塩見三省 風吹ジュン■見どころ “逝紙(イキガミ)”と呼ばれる政府から発行される死亡予告証を受け取った人々を巡るドラマを描き、人気のコミックを映画化。松田翔太がイキガミを配達する国家公務員役を演じる。公式サイト『超映画批評』90点(100点満点中)【こんな話】国家繁栄維持法の施行により、1000人に1人の確率で選ばれた若者に、あと24時間の死の宣告を下す死亡予告証“イキガミ”が渡される社会。公務員の藤本は、ミュージシャン志望の田辺、盲目の妹を支える飯塚らにイキガミを届けていく。【感想】1000人に1人は、多すぎじゃない?もちろんもっとすくないなら良いという問題でもないけれど。。入学式、父母に手を引かれて小学校の門をくぐる新一年生たち。無邪気な子供たちに、予防接種という名で、1/1000の確立の死の注射がされる。考えられませんよ。耐えられません。どうして、このパラレルワールドの人々は、怒りに立ち上がらないのか??自分の子が1/1000の確立で死ぬかもしれないのに??この世界、よほど出生率や自殺者数や犯罪件数に悩んだ過去があるのか。大々的な、マインドコントロールをされて抜け出せないでいるのか。この変な国家繁栄法以外では、現代日本とまるで一緒の世界で、すごくリアリティがありました。厚生保険省の国家公務員の松田翔太くんがイキガミを届けて、それを知った3人の動向を追う。序章を入れて、イキガミを貰うのは4人。学生時代に自分をいじめた相手を殺そうとする青年、ストーリートミュージシャン時代のコンビを解消してデビューにこぎつけた青年、選挙にのめり込む母に失望された引きこもりの青年、盲目の妹に角膜を提供しようとするチンピラの青年。 ネタバレ↓ありますなかでも、松田くんが最初にイキガミを配達するストリートミュージシャンのおはなしが、一番印象に残ってます。楽曲がしみたというか~。親子話や動物話にはめっぽう弱く、こういう夢なかばで破れ倒れるという話には、普段それほど心を動かされませんが、今回は胸が苦しいという感じでした。この青年役がそれほどイケメンでもなく、ごくごくフツーな人だったから?隣に実際にはいない、かつての相棒に歌いながら笑いかける、、「やっぱりお前と歌い続けたいんだ。お前と夢を追い続けていれば良かった。お前でないとダメだったんだ。。」そんな声が聞こえるようで、せつなかったです。このケースでの松田くんと上司の会話が象徴的でした。松田くん:「もっと早く、この曲で勝負していれば、もっと早くに活躍ができたでしょうね。」上司の笹野さん:「ほんとうにそうだろうか。彼は死が真近に迫ったことで、はじめて全身全霊を込めて、あの歌を歌い、それが人々の心を打ったのではないのかね。 これが国家繁栄というものだ。」ふたりの会話から、全身全霊を込めて生きた時、人は最大の輝きをはなつということ。人為的にもうけられる命のタイムリミットへの理不尽さ。など、憤りつつも、感動していたのでした。最後に自分がやりたいことは何か。会いたい人は誰か。今を大事に生きてるか。そうした映画の問いかけるテーマがぐるぐる頭を巡るのでした。そうそう、この笹野さんが、どういう考えの上司なのか、含みを感じさせるのですよ。いい味の、表情を消したお顔で。この人はこの国家繁栄法を、果たしてどう思っているのか?表立って批判すれば、政府にすぐ連れて行かれてしまうワケで。。是非とも、続編を希望します。原作コミックは未読で、絵の感じが、あまり好きではないので、これは松田翔太くんの端整なお顔と佇まいをこれからも楽しみたい作品です~♪ストイックな雰囲気で、苦悩する様子が抜群によかったですよ。存在感がありますよね~。線が細いようでいて力強い!配達人という傍観者の立場から、イキガミを配達したそれぞれの青年らへの思い入れを強めていき、国家維持法という制度への疑問を深めていく。山田孝之くん、映画「クローズ」と同じ長髪&不良ぽいイメージでした。「電車男」くんの真面目青年から随分イメチェンしましたね。「死にたくねえよ!」の叫ぶ背中、大迫力でした~。塚本高史くん、コンビでの路上ライブでスカウトされる側は彼のような気がしましたが、でも、ひとり部屋で、かつての相棒の熱唱に涙しながらの熱演は、さすがでした。序章の青年はわかりませんが、松田くんが関わった青年たちは、本人がしたいことを最後にしたことが、別の誰かに、新たな一歩をうながすようになったのが、無駄死にでなくて良かったです。良く考え付きますね、こういう設定を。「おくりびと」のやさしくてあたたかさとは全然違いますが、これもオススメしたい作品でした♪「みちしるべ」の歌詞が映画の内容にピッタリなんですよね。もう一度 じっくりと聞きたいです。・YouTubeより(PhilHarmoUniQue「みちしるべ」)フル試聴もう少しで 私の誕生日がやってくるけどただローソクは増える右へ左へ のしかかる物のバランスの中で 心は揺れる争いは嫌いだが 心の中ではいつも 誰かにピストルを向けたりしてる人を突き落としても 上がりたい表彰台何かが欲しくて 何かを目指して誰もが現代に道しるべを探してる生きるとは何なんだろうか 戦う事か 戦いを避ける事か正しさとは何なんだろうか 間違えぬ事か 見失わぬ事でしょうかまた朝が来て 顔を洗えば 私に終わりがあるなと 水に流れるくやしいくらいに 格好良くいたいくやしいくらいに 良き人でいたい涙で枯れて 笑顔でシワが増えて 愛しき人と何かを背負い腰をまるくする苦しいくらいに 幸せでいたい苦しいくらいに 幸せにしたいそれでもそれすら 忘れる時がある優しさとは何なんだろうか 許せる事か 許される事でしょうか愛するとは何なんだろうか 思いやる事か 疑う心を隠す事でしょうか雨にも負けて 風にも負けるけども いつかは私も道しるす生きるとは何なんだろうか 戦う事か 守り続ける事か正しさとが何なんだろうか 首挟む事か 自分だけが見失わぬ事なのかこれから先 あるもう一歩が 死にゆく一歩でなく 生きゆく一歩であれこれから先 歌う言葉が 恥ずかしいならば 人の心(~?)それが私の みちしるべ みちしるべ
2008年10月02日
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