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ジョニー・デップ


2011年10月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品 


少年ジョニーの人生はある事件を境に一変した。優しい両親と瓜二つのふたごの妹アリッサと平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母は薬物に溺れるように……。少年の家族は完全に崩壊した。だが彼はくじけない。ただひたすら家族の再生を信じ、親友と共に妹の行方を探し続ける。




ラスト・チャイルド 上 (早川書房)
著者 ジョン・ハート
発売元: 早川書房
発売日: 2010/4/30





このミステリーがすごい 海外編 2011年版 第5位


ホップ(『キングの死』)、ステップ(『川は静かに流れ』)、そしてジャンプの本作でこの高みにまで達してしまったのだから、本当にすごい作家だよ、ジョン・ハート。親子の絆という主題にこだわり、ストーリーテラーとしての才を改めて見せ付ける第三作の『ラスト・チャイルド』である。失踪した父、疲れ切った母親にかわり、何者かに連れ去られた双子の妹を必死になって探し出そうとする十三歳の少年ジョニー。警察も匙を投げた事件だったが、少年の執念はやがてひとりの怪しい人物を見出す。途中、物語が思わぬ方向へ舵をとる展開に驚かされたりもするが、終盤の着地点は見事。友との関係を修復し、家族との新たな絆を予感させるラストが感動的だ。  (「このミス」より紹介文)





著者のジョン・ハートは、デビュー作『キングの死』で米国探偵作家クラブ賞最優秀新人賞の候補、次作『川は静かに流れ』で最優秀長編賞を受賞。3作目の本書も、英国推理作家協会最優秀スリラー賞を受賞と、久々の大型新人と期待されているそうですね。


物語は、主人公ジョニーの「少年の冒険」的視点と、ハント刑事の「警察小説」視点、脱獄犯リーヴァイの「神がかり?」的視点で、構成されています。

少年ジョニー(13歳)がけなげでしたね~。
ハリー・ポッターのように、自分を襲った困難に立ち向かってます。


双子の妹アリッサの誘拐事件、父の失踪、母の堕落という崩壊した家庭を背負ってひとり奮闘しています。妹を見つけ出し、家族と人生を取り戻そうと、ひたすら手がかりを追います。先祖のインディアンの呪術を精神的支えに。インディアンの酋長だけがゆるされたという、”鷹の羽”を身に帯びて。母親は薬づけで、母親の愛人に殴られ、町の人達からは変人扱い、ジョニーは苦しみながらも、一心に事件を追う強い子です。

いつも夢の中に漂う母親のために、家を片付け、朝食を準備し、車を運転して買物に行き、虎視淡々と狙ってくる社会福祉局をかわす。幸せだった頃に住んでいたかつての家を、悲しい気持ちで見やる。ジョニーのようなけなげな息子には、ママ達はきっと、ホロッときますよ~。母親を憎んでもおかしくないのにね。こんなに賢くて、心の優しい子の将来を潰すような真似をしている母親に腹が立ちました。この子があなたの"ラスト・チャイルド(残された最後の子”)でしょ、と。題名の”ラスト・チャイルド”には他に二重、三重の意味が隠されています。


ハリーを、じゃなかった、ジョニーに味方してくれる人も少数ながらいます。
親友ジャック、刑事ハント。
ハリーには、二人も心強い親友がいたのにね。ジャックは、その障害はともかく、ちょっと頼りないかな。ユーモアがあれば、ロン的存在。ハーマイオニー的女の子はいません。ハント刑事は、もうちょっと、深みのある大人だったら良かったのに。


やがて、ジョニーは殺人事件と、脱獄囚リーヴァイに遭遇します。彼がアリッサの事件にどう関わるのか?また小児性愛者による大量の犠牲者も発見される。アリッサはその犠牲になったのか。まだ生きているのか。


ノースカロライナ地方のインディアンにまつわる歴史が投影され、最近多い、”子供の誘拐と家族の崩壊再生の物語”に特色を出しています。『愛おしい骨』『川は静かに流れ』など最近、同じ筋立ての本が多いです。立て続けに読むより、ちょっと時間をおいて読んだほうが飽きがこないと思います。

この本は、いろんな本を連想させる本でした。
スチュワート・ウッズ『警察署長』しかり、ロバート・R・マキャモン『少年時代』しかり。。欲を言えば、もうちょっと、少年が成長する時のきらめきや、熱い友情の横糸を感じさせて欲しかったです。










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最終更新日  2011年10月06日 08時21分29秒


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