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公害病「イタイイタイ病」の原因物質でもある、カドミウム。このカドミウムに汚染された米が中国では出回っており、口にした農村部の人々は公害病のような症状に悩まされているという。
大気や水質の汚染に比べて、あまり注目されていなかった土壌汚染の確執にやっと庶民の関心が移ったと言う事です。
 2013年5月24日、米月刊誌・アトランティックは、中国の土壌の40~70%が重金属と化学肥料に汚染されていると指摘した。南方都市報が伝えた。
同誌によると、中国で生産される米の1割が基準値を超えるカドミウムで汚染されている。しかし、いずれの監督部門もその責任を負おうとしない。
中国国務院は今年の早い時点で土壌汚染防止監督管理システムの設立を2015年から2020年に先延ばしした。
湖南省地質研究所の童潜明(トン・チエンミン)教授は、カドミウムの基準値超えの最大原因について、 大量のリン酸肥料の使用を挙げている。
さらに、中国のリン酸肥料には平均で15.3mg/kgのカドミウムが含まれていると指摘した。また、中国では米のカドミウム含有量が極めて高く、国家基準の0.2mg/kgを大きく上回る1kgあたり1.13mgのカドミウムが含まれているが、 長期にわたって摂取しない限り、人体への影響は少ないと説明した。
童教授が洞庭湖周辺で行った調査によると、収穫された米の41.67%から国家基準を上回るカドミウムが検出された。
当局のデータによれば洞庭湖周辺の住民で足腰の痛みを訴える人は1%にも満たず、「これも一般疾病の正常な範囲内」だという。
 2011年2月14日に中国で発行された週刊誌『新世紀週刊』で宮靖記者が「鎘米殺機(カドミウム米の殺意)」記事を掲載し、中国政府農業部や潘根興教授の調査にもとづくカドミウム汚染米が報道された。
この記事は日本でも報道された。財新網も中国国内で販売されている米の10%がカドミウムに汚染されていると報道。
工場排水による土壌汚染などが原因とみられるが、中国には重金属に汚染された土壌での栽培基準が存在していない。北村豊によれば、中国の公害病は日本のかつての公害病よりもはるかに深刻であるが、中国政府は2011年2月時点で公害病の存在を公式に認めていない。
日本への中国米輸入は近年増加傾向にあり、2011年上半期には1万5484トンだったが、2012年上半期には3万5965トンにのぼり、輸入量は2.3倍になった
 2010年には武漢大学環境法研究所の王樹義教授の調査でも重金属類による土壌汚染は深刻で、また中国科学院生態環境研究センターの調査では、カドミウム、ヒ素、クロム、鉛など重金属汚染の影響を受けている面積は約2000万ヘクタールにおよび、中国の総耕地面積の約5分の1に及び、重金属類以外に農薬、抗生物質、病原菌などによる土壌汚染も進行している。
この汚染で中国全土で毎年1000万トン以上の穀物が減産になっている。2010年2月3日、中国政府は土壌汚染防治法の公布準備を開始し、法案立案の専門家チームは「中国の現行の土壌汚染防止関連法規は、汚染の管理や改善に重点が置かれており、防止や予防が疎かになっていた」と指摘した。
 2008年以降に限っても、中国の環境汚染による事故は100件以上発生、ヒ素、カドミウム、鉛など重金属を原因とするものが30件を越え、2009年の湖南省瀏陽市のカドミウム中毒事件では、約500人がカドミウム中毒になり、2人が死亡した。2008年4月の潘根興教授の再調査では江西省、湖南省、広東省などの米の60%以上に基準値を超えるカドミウムが含まれていた。
中国南部の酸性土壌で「超級雑交稲(スーパー・ハイブリッド稲。袁隆平が開発した品種)」を栽培すると通常の稲に比べてカドミウムの吸収量が高まり、また土壌のカドミウム汚染が汚染米の根本的な原因とされた。
 2007年の南京農業大学農業資源環境研究所の潘根興教授の調査では中国の6地区(華東、東北、華中、西南、華南、華北)のコメを無作為分析した結果、10%のコメに基準値を超えたカドミウムが含まれており、重金属汚染米は長江以南で生産される籼米(せんまい。インディカ米)であり、湖南省、江西省は深刻な状況にあった。
中国のコメの年産量は約2億トンなので、カドミウム汚染米の量は2000万トンとなり、日本の米生産量882万トン(2007年)の約2.3倍にのぼる。カドミウム汚染米を食べた広西チワン族自治区桂林市陽朔県興坪鎮の思的村の住民には骨軟化症、腎機能の低下、筋力低下、骨の激痛を発症しており、これは日本でのカドミウム中毒によるイタイイタイ病と同様の症状である。この思的村では1960年以前からカドミウム汚染が存在していたとの調査報告もある。
 2002年に中国政府農業部の「コメおよびコメ製品品質監督検査試験センター」の抜き取り検査で、サンプル中国米に含まれていた重金属で基準値超過率は鉛28.4%、カドミウムが10.3%であった。





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最終更新日  2013年10月03日 17時57分56秒
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