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2005年08月20日
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カテゴリ: ミュージシャン

しかもその作品が日本のプログレ史上稀にみる傑作だったことがその悔しさを倍増させる。


Pale Acute Moon 『NEWTOPIA』 (1985年)



右の写真はそのアルバム・ジャケットを広げたもの。 白っぽいのはアルバム・リリース後のツアーで配布された ソノシート「after moon」 。 ハダカで写っているのは1986年にリリースされた 『Progressives' Battle '86』(第2弾) のオムニバス・ソノシート( 夢幻 ・ NEGASPHERE ・ アウターリミッツ と共に収録されている。収録曲は「The End of Party」)。 そして1988年に再リリースされたCDである。







その天才的キーボードを操るのは1983年にNOVELAの平山がソロ名義でリリースした 『ノイの城』 でそのオーケストレーションを一手に任された 仙波基 である。


彼はその後も平山の“Teru's Symphonia(テルシン)”の 『Egg the Universe』 (1988年)でもその腕の良さを存分に披露しており、この3作はひとつのセットとして聴くのも面白いと思います。







さて、この 『NEWTOPIA』 は原題は 『Suite:looking for NEWTOPIA』 となっており、アルバム全体が組曲形式で構成されている。 アルバム・トップの「COLLAGE」と最後の「CODA」の間にChapter1~6までのストーリーが散りばめられており、中味の濃いドラマチックな作品となっている。


とにかく最初の 「COLLAGE」 から打ちのめされること間違いない。
『ノイの城』で見せたあの素晴らしいオーケストレーションがここでは更に緻密になって再現されている。


「Chapter 1:NEWTOPIA」 はプログレをかじるすべての人に聴いていただきたいと切望する名曲だ。 こんなにも荘厳でドラマチックで、しかもメロディアスな世界はそうそう無いです。  赤堀信治 の驚異のハイトーン・ボーカルも素晴らしい!! 彼の声は声帯自体が女性化しているようで、ここまでのハイトーンを出すと普通なら苦しげなボーカルになるのが常だが、彼の場合はそれが普通なのである。 ボクも実はそれが信じられなかったのだが、実際のライブを観てやっと確信した程である。 正に驚異としか言いようがない素晴らしいボーカリストである。


実はこのアルバムを制作する前にデモテープを作っており、その時の演奏をそのまま収録してしまったというのが 「Chapter 5:IMPRESSION」 である。 アルバム制作にあたりBassが 浜田勝憲 に代わっているが、元々は後にTeru's Symphoniaでベースを弾き続けている 井上靖


あと 『ノイの城』 で美しいボーカルを聴かせてくれた 下町香織さん もゲストで参加していらっしゃるのも特筆すべきことである。 彼女のような澄んだ声は稀で、ボク個人的にはテルシンもずーっと彼女でやってくれたら…と心から思っていた。(まぁ、大人の事情が絡むので仕方ないけどね♪ニヤリ)


2つの「after moon」 はそれぞれに良さがあって、「同じ曲!?」と思ってしまうほどアレンジが変わっている。 
オリジナルの方はエレピのキラキラしたサウンドが美しい名バラード調に仕上がっており、これ1曲だけでもシングルカットしたらヒットするのではないかとさえ思えるくらい一般受けしそうな曲です。
ライブで配布したもうひとつの方(CD表記では「after moon II」)は、少し室内系アンビエントな雰囲気になっており、後に仙波が スターレス のボーカルJULLAと組んだユニット “4LDK” に繋がる曲として考えると面白いだろう。

仙波が選んだ新境地 4LDK with JULLA

(1988年)







日本のシンフォニック・プログレの最高峰のアルバムは、ボクは 夢幻の『Sinfonia della Luna』 だと思っているが、これに勝るとも劣らないのがこの『NEWTOPIA』だと思っている。

もし機会があれば是非聴いていただきたい作品である。








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最終更新日  2005年08月20日 04時28分56秒
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