2008.11.02
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この場合、フィルムで撮った写真とか、その描写の風合いと言った意味もあるが、そうではなく、フィルムそれ自体が好きなのである。

 では、どこが好きか?と聞かれれば。
決められた撮影枚数を撮り終えたならば、即座に交換しなければならない・・・という一点が好きだ。
 勿論、デジタルにだって許容量は有るワケだが、それと比べたらフィルムは、桁外れに枚数が少ないと言うところが良い。

 24ショットだか36ショットだかを撃ち終えて、カメラの裏蓋を開けてフィルムを交換すると言う行為が、銃器のマガジンチェンジに似て男心をそそるのだ。
 その所作に、ダンディズムを感じてしまうのである。

 従って、その行ない方には昔よりかなりのコダワリがあり、35mmならば、まずフィルムの先端からスプールの爪に掛け、更に親指で巻き取りつつパトローネを所定の位置へ収めるのが格好良い!

 間違っても、この逆の手順を踏んではならぬ。


 このフィルム。
写真の世界では日を追うごとに過去のモノとなりつつあるワケだが、考える角度を少し変えるだけで、デジタルよりも先進的に思えてくるから不思議だ。

 デジタル機におけるフィルムの役割は、センサーとメモリーによるワケだが、これらを反復使用するという点が、どうにも昔流のやり方に思えてならぬ。
 必ずしも “使い捨て” が良いワケではないが、幾度となく同じ物を使い回して汚れやゴミ (電気的なモノも含めて) を蓄積するよりも、交換する事により、いつも新しい真っサラな状態を保つフィルム面の方がより未来的な存在である・・・とも言えるのではないだろうか?





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Last updated  2008.11.02 10:05:30
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