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2006.09.05
レッドリバー・バレー(25)
テーマ:
連載小説を書いてみようv(10143)
カテゴリ:
日記とか雑文(旧)
どうしたものか、と彼は思う。
知りたいのは、確かなのだ。しかしあまりにも、どちらの選択肢も、自分好みではない。
確かに不老不死の身体、というのは便利だろう。
だがそれは、何かが違う、とジャスティスは思うのだ。時間なんてものは、終わりが判っているからこそ、貴重なのだ。生きて、何かして。
だいたい目の前のこいつがいい例じゃないか。彼は思う。ずっとずっと、寂しかった、なんて…
だから。
「ジャスティスさん?」
「だからお前、そんな目で、見るな」
「そんな目、って?」
だが。
掴んだ肩を、ぐい、と力任せに自分に引きつけていた。
「ちょっ…」
何をしてるんだ? という気持ちは…さすがに彼にも、あるのだが。
「…お前、アリゾナを出ろ」
「な」
相手はさすがに呆気にとられた様な顔になる。
「…何を、あんた…」
「お前は三百年も、ここを守ってきたんだろう?」
「…そうだよ」
「三百年も守れば、充分じゃ、ねえのか?」
「じゃ、何だ」
「あんたさあ、ジャスティスさん」
何だ、と問い返す前に、相手の腕が、自分の背に回るのを、ジャスティスは感じた。そして、自分の肩に、強く顔をうずめているのを。
さすがにそうされると、条件反射の様に、彼は相手の頭を撫でていた。
ちょっと待て、と思いつつ、その手が止まらない。
「…さっき言わなかったっけ。このアリゾナがドライ・アップされたのは、俺のせいだって」
「…ああ、言った」
埋めた服のせいで、発音がやや不明瞭な声が、聞こえてくる。
「お袋は、俺が『そう』なってしまったことを知った時、この地に降ってきたそれが、自分達の惑星のものだ、ってことに気付いてしまったんだよ」
「惑星って…」
「故郷の、惑星。それが、破壊されて、慌てて逃げ出して来たんだ、ってことに気付いてしまったんだ」
訳が判らない、とジャスティスは思う。
「…お前それは、あの、天使種の連中の、…元々の星が、ということか?」
黙って相手はうなづいた。
「お袋は真っ青になった。変化したばかりの俺の中にも、あのひとの心は伝わってきたよ。すごくごちゃごちゃになってた。だけどその中で、だんだん気持ちが固まってきたものがあったんだ」
「…」
「ここに、これがあることを、天使種の軍隊に―――自分の脱走して来た軍隊には、気付かれてはいけない、と」
「何で」
「だって、あの惑星を破壊できるのは、当の連中だけだよ。お袋の中に、そんな知識があった。あの惑星は、他の星系からその時もう既に、航路が封鎖されてたって。だから行けるのは、連中だけだった。壊すことができたのも、連中だけだった。何で壊したと思う?」
俺に判るもんか、とジャスティスは内心つぶやく。相手はそれに答えを望んではいないのは彼にも判るから、軽く首だけを振る。
「証拠の隠滅、だよ」
「証拠の隠滅?」
「そう。彼等がどうして天使種なのか、という理由の」
「何で、だ?」
「だってあんた、知ってるじゃないか」
「何を」
「あんたの中には、辺境の記憶が、たくさんあるじゃないか」
こいつ俺の心を読んだな、とジャスティスは舌打ちをする。が、まあいい、とすぐに思う。その方が話は速いのだ。
「確かに俺は辺境回りだ。だがそれがどう関係ある?」
「あるよ」
ぐっ、と腕の力が強まった。
「何でVV種が、一掃されたと思う?」
「それは…連中の惑星が」
「そんなの、口実」
あっさりと彼は否定する。
「じゃ、何だって言うんだよ」
「VV種が、『一緒になって』強くなった連中だから」
「だからその一緒に、って…」
はっ、とジャスティスは気付く。絶滅種には、色んな種類があったけれど…
「俺の言いたいこと、判る? ジャスティスさん」
スペイドは顔を上げた。泣きそうに歪んだ顔が、そこにはあった。
「…上手く言葉にはできんが…お前の言いたいことは、何となく、判る」
「そうだろ? あんたは、判ってくれると、思ってた」
そしてその歪んだ顔のまま、笑う。
つまりは。ジャスティスは自分の語彙の無さに少しばかり苛立ちつつ、それでも言われたことを整理しようとする。
つまりは、天使種は、もともとはただの人間で、この「生きてる鉱石」の何かとくっついたので、天使種に「なった」存在ということで。
もしかしたら、VV種は、やっぱりそういう風に、その地に居た何かと、くっついたから、病気への耐性があったりして。…もしかしたら。
バーディが居れば、そのあたりはもう少し、語彙を増やして説明が効くだろう、と彼は思う。やはり「毒食らわば皿まで」同士としては、きっと。
しかし彼女は今ここに居ない。スペイドの小屋ですやすやと寝ているはずだ。
「…絶対、天使種の軍隊は、それを見つけたら、下手すると、この惑星自体をそのVV種の場合の様にしてしまうかもしれない。…それはまずい、と俺のお袋は思ったんだ」
「だけどそれでDU弾ってのは」
「…被害は最小限に、とお袋は言ってた。ごめんね、と俺を強く抱きしめてキスした。親父には愛してる愛してる、って何度も何度も言ってた。親父はどうしてもそうしなくちゃならないのか、と隠し通せないのか、とお袋に訊ねた。だけどお袋の返事はいつもNO、だった。天使種の軍隊は、最強だった。そして容赦がないことを、一番良く知ってるのは、お袋だったんだ」
「だからって」
「…だから、お袋は、アリゾナにとりあえず目を向けさせたんだ」
とりあえず?
「脱走兵の自分が、もう一度前に出てきて、そしてあえて、アリゾナに逃げ込んだ形にしたんだ」
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最終更新日 2006.09.05 21:17:45
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