2014/05/21
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カテゴリ: アートのはなし
アントワープ


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1600年から8年間のイタリア留学の後、母の危篤の知らせを受けて故郷であるアントワープに戻ります。

イタリアに再び旅立つつもりでいたルーベンスですが、結婚したり宮廷画家に迎えられたことなど諸処の事情により、ここで工房を構えることにしました。

当時アントワープは、スペインとオランダの八十年戦争の合間の休戦期間で、教会は建設ラッシュだったようです。





イタリア帰りのルーベンスのもとには祭壇画の制作依頼が殺到しました。

ルーベンスは7カ国語を操る有能な画家で外交官としてもヨーロッパ中を飛び回っていましたのでそんなにたくさんの絵を描けるはずがないんです。

でも頭の切れる人ですから工房に集まる弟子達を上手く使って仕事をこなして行ったんですね。

1610年から1640年に亡くなるまでルーベンスはここに住んでいました。


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こちらはダイニングです。




ルーベンス自画像.jpg


オランダの巨匠 レンブラント が生涯40作品もの自画像を描いたのに対し、ベルギーの巨匠ルーベンスは4作品しか描かなかったとされています。

この絵はその貴重な作品のうちの一つで、1630年、彼が53歳の時に描かれたものだそうです。



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皆さんがガイドブックを読みながら鑑賞しているこの部屋はアート・ルームです。

当時、街一番の膨大なコレクションを保有していたのはルーベンスでした。

これは弟子のWillem Van Haechtが描いた『コーネリウス・ヴァン・デア・グリートのギャラリー』です。


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コーネリウス・ヴァン・デア・グリートは豪商で、ルーベンスとも友達でした。

左側にジャバラの襟巻きして座っているのがこの地を治めていたアルバート大公と妻のイザベラ。そのすぐ右隣で絵の説明してるのがルーベンスだそうです。


下は17世紀に描かれた作者不詳の絵画『ルーベンスと息子アルバート』です。

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ルーベンス自身を描いた絵画は少ない中、このルーベンスハイスで数点見ることができたのは貴重な体験でした。


こちらはルーベンスの工房です。多くの弟子やアシスタントをまとめ上げ、2500を越える作品がここで『ルーベンス作品』として創作されました。



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これは工房を構えるよりもっと前、イタリア留学以前の作品です。

プラド美術館 で見たティッツアーノの模写よりも前の作品なんですね。まだ全部自分で描いていた時代ですから、数が非常に少なく貴重な絵画の一つだそうです。





その上の絵が 『受胎告知』で、大天使ガブリエルと聖母マリアが描かれています。これもルーベンス自身の作品でイタリア留学から帰ってすぐの作品と言われています。

マリアの衣装には当時高価だったラピスラズリが使われ、イタリア・ルネッサンスの影響をもろに受けた派手な色使いとルーズな筆の運びでダイナミックな場面を構成しています。





こちらはルーベンスが人物を、友達のヤン・ブリューゲルが花の静物を描き入れた有名な作品『花輪の聖母』で、本物はミュンヘンにあります。




『花輪の聖母』Jacob Jordeans
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周りのお花は別の画家が描いたようです。模写と行ってもいいくらい師匠の絵にそっくりですね。

17世紀は複数の画家が合作で仕上げるのが普通だったようで、写真下の作品も二人の合作です。

『市場に向かう農夫』Jan Boeckhorst (1604-1668) and Frans Snijders (1579-1657)

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人物が得意な人と静物が得意な人が組んで仕上げた作品は、それぞれの得意分野で仕事するので仕上がりも速くお客さんにも人気があったそうです。


ルーベンス工房で助手として技を磨き、後にイギリスの宮廷画家として活躍する ヴァン・ダイク は弟子の中でも出世頭でした。


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これはルーベンスが描いた若き日のアンソニー・ヴァン・ダイクの肖像です。


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お庭の入り口にはステキなイタリア・ルネッサンス風のポーチがあります。

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1610年にこの家を買ったとき作ったもの。古いので装飾が落ちて来そうで現在添え木をして修復中です。

お庭の方も土台が怪しいバラのアーチが修復中でしたがそれ以外はきれいに整備されています。

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400年くらい前にルーベンスもこの庭を散策したんだなあとか思いながら感慨深く歩きました。

大聖堂の 『聖母被昇天』 もこの工房で制作されたんでしょうね。

ルーベンスハイスの公式サイトは こちら です。






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Last updated  2014/05/22 08:20:32 PM コメントを書く
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