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2006.02.20

『魚と寝る女』（’００・韓国）

テーマ：ネットで観た映画(103)

カテゴリ：映画　サ

あらすじ

男たちは日常から離れて、この小屋舟に篭もり
釣りや賭け事、女遊びに興じるのだ。
この釣場の管理をしているのは孤独な女、ヒジン（ソ・ジョン）。
世間との関わりを拒絶し、口をきくこともなく
夜には釣り客に体を売ることもある。
ある日、釣場にヒョンシク（キム・ユソク）という客が現れる・・・。

感想
ギャオで観た映画。

ヨーロッパの映画祭を席巻し、世界が注目する韓国を代表する監督で
『サマリア』

のキム・ギドク作品です。

韓国映画界に、エロスの波を起こしたと言われる作品らしいので
期待しましたが(笑)、冒頭からの印象はホラー的な要素を強く感じた。
最後の方は、これはコメディなのかとも思った。

主人公のソ・ジョンが、最後まで一言も話さないのが凄い。
電話するシーンがあったが、ガラス越しで声は聞こえず
彼女の声が聞けたのは、叫び声だけだった。
話さないが、強烈な存在感のある役でしたね。
ルックスは悪くないが、男として勘弁願いたい女性の役だった。
恐すぎるわ (笑)　

全編を通して、汚くて猥褻で残酷なシーンが登場する。
動物愛護団体には、決して見せれない映画(笑)
だが、その合い間に、この監督らしい美しい映像が散りばめられている。
何気ない自然の景色を、美しく撮る事に関しては天才的ですね。
でも、天才過ぎてラストが、よく分からなかった(笑)

邦題の『魚と寝る女』は、見終わって納得のタイトルでした。
原題は読めないが、英語の題名は『THE ISLE』＝小島。
シンプルで奥深いタイトルだけど、インパクトには欠ける。

この映画とは全く関係無いが、ギャオのＣＭで『プリティ・ヘレン』という
ケイト・ハドソン主演の映画の宣伝をしていたが
『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督の作品に
無理矢理プリティを付けた『プリティ・リーグ』『プリティ・ブライド』
『プリティ・プリンセス』と同じ手法で観客動員を狙う、姑息な邦題だな。
原題は『RAISING HELEN』。育てるヘレンという意味。

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