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2008.11.01

『クワイエットルームにようこそ』'０７・日

テーマ：ＴＶで観た映画(3829)

カテゴリ：映画　カ行

あらすじ

ようやく手にした署名コラムの執筆は行き詰まり
同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。
そんなある日、明日香は気がついたら
真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。
アルコールと睡眠薬の過剰摂取により
丸２日間昏睡状態だったのだ。
非日常的な空間で見知らぬ人々と出会ううち
明日香の中で何かが変わり始める・・・。

感想
芥川賞候補となった大人計画の松尾スズキの
小説

を、松尾

自らが監督した映画。

さて、作品の内容はというと

『カッコーの巣の上で』

日本女性バージョン

松尾スズキ

ただ、下品なギャグもありましたが
芥川賞候補でもあり、案外まともで
『サイボーグでも大丈夫』

より
大丈夫な映画となっております

やっぱり、宮藤官九郎

、宍戸美和公
平岩紙、伊勢志摩、武沢宏と
大人計画の面々が、たくさん出てましたね。
そして、大人計画のエースのクドカンと
大人計画のアイドルの紙ちゃんは
良い役を、あてがわれていたな

阿部サダヲと荒川良々が出てないのが残念だが
あまりにも大人計画ばかりだと、それなら
映画じゃなく、舞台でやれって事になるか

てな訳で、キャストには映画ならではの
豪華な顔触れが揃ってました。
内田有紀、蒼井優、徳井優、りょう
大竹しのぶ、妻夫木聡、平田満
中村優子、高橋真唯、馬淵英俚可、筒井真理子
更に、映画監督の塚本晋也

、庵野秀明

漫画家のしりあがり寿

、しまおまほ
歌人の俵万智、汚れのハリセンボン等
実にバラエティに富んでいた

こりゃ、観ざる得ないわ

ただ、あまりにも、塚本監督が目立ち過ぎる為
俵万智には多分、気付かないと思いますが

キャストでは、内田有紀の
汚れっぷりが見所です

多分、「イノセント・ラヴ」のスタッフは
この映画を観て、内田有紀を
キャスティングしたんだろうな。

大竹しのぶと蒼井優

は、流石の貫禄

それから、筒井真理子が目立ってましたね

『クワイエットルームにようこそ』公式サイト

ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。

あれだけ、ゲロまみれにながらも
綺麗に見えるなんて、流石に内田有紀(笑)
嬉々として踊る姿が、良かったな。

完全に、ステンレス星人は
『カッコーの巣の上で』の看護婦長がモデルやな

「ウケざる得ない」って言ってた芸人おったけど
その「ざる」は否定の「ざる」か？(笑)

庵野監督の大惨事、マトリョーシカ

「トイレじゃないんです」

顔は徳井優、声は伊勢志摩の白井先生
ハリセンボンはるかの鼻水
自転車で疾走する金原(笑)

いや～笑えたな(^○^)

「見た目はグロテスクですが、パンとイチゴとミルク
という可愛らしいもので出来ております」

キワモノばかりの登場人物の中
唯一まともな看護師の山岸さんは
一服の清涼剤だったな～
拒食症のサエが食事をし、涙する場面が良かった。

食欲がなくて、食べなかったら胃が小さくなって
食べたくても食べれなくなった
と言っていたミキが、本当の理由は
「私が食べたら、誰かが食べれない事に気付いてから
食べられなくなった。私が悪いんじゃない
システムが悪いだけ」の台詞には、背筋が凍った

案外、まともに見えていたミキと栗田だが
ちゃんと、神様が選んでくれた場所にいた訳だ。
だが、二人はその事を認めずに
自分は悪くないと思いこんでいるので
いつまでも、あの場所から抜け出す事が出来ない。

事故だと思いこんでいた佐倉だったが、厄介な女
西野により、自分が死ぬ気だった事を思い出す。
そして、佐倉は、自分が鬱陶しい女だったのを
認めた上で、やり直す決意をした事が
シャバの世界に戻れる事に繋がった訳やね。

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