Flatのガンプラ製作日記
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書籍の感想です。今回は「路地裏のあやかしたち」です。路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫) [ 行田尚希 ]路地裏のあやかしたち(2) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫) [ 行田尚希 ]路地裏のあやかしたち(3) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫) [ 行田尚希 ]ある悩みを持った洸之介が入り込んだ路地裏にはひっそり佇む店があるのでした。そこはあやかしが営む表具店で、そこに出入りするのもあやかしたちで・・・いやー、表具師という仕事、詳しくは知らなかったので、とても面白かったです。表具師とは掛け軸などの表装をするお仕事です。加納表具店の店主、環さんは表具師としての腕もさることながら、掛け軸に憑いてしまった思念を表具によって治めることができるという能力があります。その環さんの能力を発揮していろいろな問題を解決していくわけですが、表具に関する説明が非常に細かくて分かりやすくてとても良いです。わたし、職人とか伝統の技とか大好きなので、ものすごく引き込まれました。この小説はそれだけでなく、多くのあやかしが登場します。化け狐、化け狸、猫又、河童、雪女、天狗、鎌鼬、座敷童、ぬらりひょん、鵺、天邪鬼などなど。彼ら、彼女らと洸之介、そして、人間たちが織成す物語はなかなか心情をとても細やかに描いており、とてもほっこりするお話です。洸之介の成長物語でもあり、最初目標もなく、ぼんやり過ごしていた洸之介がどんな目標を見つけ、どう成長していくかもとても素敵に描かれています。3巻で完結なのですが、終わってしまうのが、とても残念で、アワアワしながら読んでいました。とってもお勧めです。
2019.11.17
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