Flatのガンプラ製作日記

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2021.08.09
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「ひと」です。


ひと [ 小野寺史宜 ]

わたしが好きな系統は、ファンタジー系、お仕事系、神様系とかな
わけですが、どうしてこの小説を手に取ったのかはよく覚えていません。

なのですが、読み終わった後の幸せ感は物凄く高かったです。
良かった~

主人公の柏木は高校生の時に、父親を亡くし、その数年後にはさらに母親を

それを機に大学を中退し、これからの生活に焦りを感じる柏木。

そんな時、ふらふらと歩いていた商店街で総菜屋の前を通ります。
空腹に勝てず、コロッケを買おうとするのですが、コロッケは目の前で
売り切れてしまいます。
しかし、そんな縁で、その総菜屋でアルバイトすることになりました。

自分は父親も母親もいない。一人っきり。と思っていたけど、
一人ではない。一人では生きられない。生かされている。
総菜屋の店長、バイト仲間の優しさを痛感する柏木なのでした。

そして、少しだけ奇蹟が起きます。
高校の時のクラスメートと偶然、出会うのでした。


小説の中では大学でバンドを組んでいた時の友達が出てきたり、

親類とは名ばかりで母親の遺産をせびろうとする男や、故郷の鳥取の
幼馴染に思いを寄せる慶応ボーイの男が自分本位な要求をしてきたりと
あるのですが、基本的には大きなことは起こりません。

彼に周りにあるのは少し優しい人、少し自分勝手な人、いわゆる普通の
人々です。

せかせかせず、彼はいろいろなものを周囲に分け与えます。
そんな彼の優しい性格が周りの方の優しさを引き出し、それを幸せを
感じるのかもしれません。

ラスト、東京で偶然再会したクラスメート青葉にある言葉を告げるために
待ち合せます。
そして、単刀直入に言うのでした。

大丈夫、彼女もきっとそう思っているよ。

柏木の今後に幸あれ!





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Last updated  2021.08.09 21:57:57
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