Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Calendar

2024.01.27
XML
カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「父から娘への7つのおとぎ話」です。


父から娘への7つのおとぎ話 [ アマンダ・ブロック ]

400ページを超える大作でしたが、後半になるにつれ
読むペースも上がっていき、満足感のままフィニッシュ
できました。
主人公のレベッカは法律事務所の非正規の事務員として
働いています。

打診を受けており、まあ、悪くはない人生ではあるの
ですが、レベッカは何か抱えきれないつまらなさを
感じています。
そんなある日、記者が父親について尋ねてきます。
父親はレベッカが幼い時に出ていって以来、会って
おらず、レベッカは母親と暮らしてきました。
幼い記憶は断片的ですが、それ以来元からいなかったかの
ような態度を取る母親を察して、レベッカも父親の
ことは口にしないようにしていました。
そんなレベッカの心を揺り動かすような記者エリスの
訪問はレベッカを動揺させます。

疑問を持っていたのだと感じます。
そしてレベッカはエリスと一緒に父親探しを始めるの
です。
実は父親は一時期お茶の間を賑わした俳優でしたが、
今はまったく消息不明です。またお婆ちゃんから

受け取ります。
本に書かれた日付は父親が出ていったと思われる時期より
後です。
父親は出ていった後、ここに来たのか?なぜ出ていった
のか、今はどこにいるのか、そして本に託された想いとは
何か・・・

これは関係性の修復の物語です。
それは娘と父親はもちろん、娘と母親との関係性のこと
でもあります。
母親はある意味良い母親でしたが、片親ということも
あり、良い母親であろうと思い過ぎていたし、父親の
ことを大好きだった娘に父親のことを話さない罪悪感も
多少あったのでしょうか。
しかし、いろんなことが明らかになり、お互いがお互いの
ことを思いやった結果であることを受け入れられそうな
未来を感じさせてくれました。

そして父親も自分の過去を省みることができるように
なったのです。

作品中に出てくる7つのおとぎ話はいずれも不思議な
作品でした。
これもこの小説の魅力だと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.01.27 13:29:11
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: