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書籍の感想です。今回は「天国からの宅配便2 あの人からの贈り物」です。天国からの宅配便 あの人からの贈り物 [ 柊 サナカ ]亡くなった方の最期のお届け物を専門に扱う天国宅配便。そこで働き、品物を届ける七星が主人公という考えもありますが、各話でメインになるのは届けられた方です。受け取りを嫌がり、七星と一緒に想いを知るために各所を巡るという話もありますが、お話によっては渡すだけで七星の出番は終わりという話もあります。転売で生計を立てている及川はかつて仲良くなった爺さんからカメラを安く譲ってもらい、転売で儲けたことがありました。そんなお爺さんが亡くなり、今までのカメラとは比べ物にならない高価なカメラを及川に託してきたのです。単純に転売しても大儲けですが、手紙で音信不通になっている息子がいると知り、その息子に嘘の事情を話して、さらに儲けようと考えます。及川はその息子に会うために息子の過去を辿ります。辿るうちに及川はその息子が自分と似ているように感じます。息子は歌手としての才能に賭け、及川はお笑い芸人としての才能に賭けたのです。親の反対を押し切って挑戦したところも同じ。そして及川は夢破れて、その年からできることもなく、転売ヤーとして生きることとなりました。クラブハウスで活動していた彼のバンドが解散した後の末路が自分と同じように暗いものなのではないかと思いながら先へ先へと進んでいきます。そして、ようやく辿り着いた先で及川はびっくりするような真実を知ることになります。その真実を知り、朝まで飲んだ及川が取った行動は・・・そうです。人生はまだ終わらないのです。その他の話も良かったです。
2024.12.31
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書籍の感想です。今回は「シートン探偵記」です。【中古】 シートン(探偵)動物記 連作短編ミステリー / 柳 広司 / 光文社 [文庫]【宅配便出荷】アフィはちょっとタイトル違いますが、巻末に文春文庫収録に際し「シートン(探偵)動物記」より改題、とあるので、多分同じ内容だと思います。シートン探偵記の方が最近の本なのに楽天にはないというのは少し不思議ですね。さてこの本ですが、私の好きな作家の一人、柳広司さんの作品です。今まで読んできた作品はジョーカーゲームのようなスパイとかハードな作品が多かったので、ほんわかした本作はまた別の味わいがあって良いですよねーこの作品はかの有名なシートン先生が探偵のような名推理を発揮する作品です。シートンと言えば動物が大好きな方ですが、動物の知識だけでなく、動物を観察する際細かいことに目を向けるようにあらゆる違和感に目を向けるという感じで、観察力と推理力、そして動物の知識で色々な謎を解き明かすというなかなか面白い作品でした。動物の生態の話もとても面白く、しかもそれが謎解きに関わっていたりするので、シートンならずともワクワクしますねー狼王ロボ、カラス、ハイイロリス、ネコ、スカンク、クマと個性豊かな動物が出てきます。
2024.12.28
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得10 馬廻役仁義」です。三河雑兵心得(10) 馬廻役仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]前巻で花井を助けるために真田軍を突っ込み、打ち倒された茂兵衛。討ち死にとの噂が流れるが真田の虜囚となっていました。昌幸の息子源三郎にも良くしてもらいつつ、3ヶ月。大地震を機に辛くも抜け出すことに成功します。しかし戻ってみれば鉄砲大将の地位は別の者に与えられていました。回復したいところですが、自分の派閥の者を鉄砲大将に据えたい大久保勢に睨まれます。結局、鉄砲大将の座を明け渡して、浜松に戻ることになります。その後、茂兵衛は馬廻役に命じられます。茂兵衛の知恵は家康の側にいるには全く不似合いですが、家康に悪意を持つことはなさそうなところは家康としては安心材料でしょう。ちなみにこの時期の秀吉と家康の間の駆け引きが丹念に描かれます。秀吉が押し、地震や洪水でそれどころではなくなり、一方、石川数正が秀吉側に寝返ります。では宥和路線かというと家康は逆に強行路線に向かうかのような動きを取ります。北条との関係を強化し、伊達とも同盟を結び、石高だけ見れば秀吉軍に迫る勢いです。しかし家康には秀吉と戦うつもりはありません。和平を結ぶにしても、叩き潰すのでなく、和平を結ぶメリットがあると思わせないといけないわけです。平和的な関係を築くための強気なのです。さてラスト、軍制の大改革を進めることとなった徳川軍は百挺もの鉄砲をもつ軍を作り、茂兵衛に預けるというのです。やはり茂兵衛は戦場でこそ輝く人材です。頑張ってもらいたいですねー
2024.12.26
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書籍の感想です。今回は「大陸の王 四界物語3」です。【中古】大陸の王—四界物語〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)四界物語完結編です。前巻でシルッカは第四界に落ち、ファティオータは皇帝に捕まってしまいます。誇り高い竜が皇帝の言うことなど聞くわけがないと思ったのですが、皇帝には秘策があり、無理やり従わせることができるようです。目的は第四界の征服です。もう誰も住んでいない第四界を征服して何が嬉しいのかと思っていたのですが、どうやら奇跡の果実が目的のようです。奇跡の果実は神々の食べ物で、それを食べると永遠の命を得ることができるようです。皇帝として何でもかんでも手に入れたい皇帝は不死も手に入れたくなったのでしょう。シルッカは第四界でもう一柱の永遠を生きる竜、黒竜に会う旅に出ます。黒竜は永遠に生き、女王竜は有限を無限に繰り返す存在です。お互いに無限の神に近い存在ですが、ある意味対極の存在です。黒竜と女王竜が出会う時、竜種は再生を得ます。黒竜の力でファティオータを正気に戻すことはできましたが、ファティオータはシルッカの腕の中で生涯を終えます。黒竜に言わせれば「悪くない出来」ということなのかもしれません。シルッカの腕の中にいるのは姿はファティオータですが、別の人格であり、シルッカにはそれがたまらなく寂しい。ファティオータが成長した時、どんな人格が芽生えるのか分かりません。しかし、シルッカはファティオータと生涯ともにいることを誓った竜騎士なのです。死ぬまでなにか方法がないかと探し続けるのでしょう。
2024.12.23
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ゲームの感想です。今回は「ダンジョンエンカウンターズ」です。こちらのゲームはダウンロード専用なので、アフィはないですね。私はSwitch版でやりました。こんなゲームシナリオとか深いものはなく、とにかく一番下まで潜ることが目的なのかな。4名選んで探索を開始し、マップを踏破するとスキル装備用のポイントがもらえ、より多くのスキルが装備できるようになります。また敵を倒すと、お店のより強い武器防具、魔法が並ぶようになるので、敵を倒しながら徐々に武器を強くしていくという感じで潜っていきます。で、このゲームの特徴は腕力や知力といったキャラクターを特徴づけるステータスがないこと。HPとスピード、装備ポイントしかありません。しかもHPと装備ポイントはあるアイテムで上昇させることが可能なので、キャラクタの差はほとんどありません。なので、好みで選んで大丈夫になっています。一応、一部専用武器や専用防具があるので、特徴というとそのくらいですね。なお、全滅すると、その場所に全キャラクタは置き去りになります。他にも石化すると移動できなくなるので、そのキャラクタを置いていかないといけません。そのため、好きな4人「だけ」育てていると、万一全滅した場合などに立て直しが難しくなるので、私は仲間が増えたときに入れ替えたりして、それなりの人数育てていました。(厳密には敵とエンカウントするマス目は見えており、敵をよけるためのアビリティもいろいろ用意されているので、頑張ればLv1のキャラでも仲間を救出することは可能なんですけどね)一応の目標は90Fにいるボス(?)を倒すこと。しかし、実際には99Fまでマップは用意されています。90F以降はかなりトリッキーな作りになっていて、そもそも91Fに降りる階段がありません。下の階に降りるには仮想階段または仮想エレベータというスキルを使うことになります。これ、1個下の階の同じ座標に地面があれば仮想階段は降りられ、下の階のどこかに地面があれば仮想エレベータは降りられるのですが、地面がないと降りられないので、仮想階段や仮想エレベータを試しながら、降りることになります。さて、このゲーム、マップを踏破すると、スキルポイントがもらえるのですが、各階踏破率が100%になるとたくさんポイントがもらえます。なので、各階100%を目指すのですが、踏破がとんでもなく難しい階が3つほどありました。92Fと97F、98Fです。92Fは浮島がたくさんあるマップで浮島間を移動する手段がランダムワープかテレポーテーションしかありません。ランダムワープはランダムに移動するだけなので、未踏の浮島にジャンプできるかは運次第。テレポーテーションは希望する場所に移動できるんだけど、もし移動先に床がなかった場合キャラたちは行方不明になってしまうというなかなか厳しい制約があります。(行方不明と言っても、ダンジョンのどこかにいるので、探せば助けることはできるのですが、探すのが結構大変w)面倒ですが、ひたすらランダムワープを繰り返して、なんとか踏破。97Fは38マスしかないのですが、1マスだけ見えない場所にあり、行くことができません。しかし、1/38と考えればそこまで悪いギャンブルではありません。というわけで、何回かランダムワープを繰り返して、希望の1マス浮島にワープすることができました。ちなみに後で気づいたのですが、この場所は地図問題16の場所から仮想エレベータで降りるとジャストで降りられるようでした(私は気づかず、ランダムワープでクリアしましたがw)で、98F。東31の南側に残り1マスあることが分かったのですが、具体的な位置がわかりません。正直ここが一番苦戦しました。99Fまで含めてここが残りの1マスとなりました。どうしても分からないので、上の階のxx.99.31から、98.31、97.31・・・と仮想エレベータでひたすら降りることを試して、ようやく場所を特定することができました。ただ、結局見つかった場所はよーく見ると、画面の端っこにマス目見えてました。見えない場所にあると思い込んでいたため、詳しく見なかったのが失敗でしたwで、とうとう全マップ踏破しましたが、残りは全敵撃破です。このゲームには敵に00からFFまでの番号が付けられていて、倒した敵にはチェックがつくようになっています。強敵は以下の2つです。FD:モルモット教授防御力、HPともに9,999.999もある強敵で、ネットの記事ではモルモットソードが強いとあったのですが、残念ながら持ってないので、正攻法で戦いました。K2000に高エナジーミサイルを装備させ、一撃で防御力をゼロにします。後はひたすら叩くだけです。火力もなかなか高いのですが、何とかクリア。FF:無限たぶん裏ボス。タイプの違う無限というLV255の敵が3体出てきます。こいつを倒したメンバは以下の通り。バルトロ LV163 竜の髭 メガマランダオール 竜の鱗 竜の鱗 バーティカルブーツネコ LV171 アドレスブレイド 時空時計 ローレルクラウン ロードオブロード プロミネンスブーツK2000 LV177 ジャベリン 高エナジーミサイル グラフェン加工 グラフェン加工 バーティカルブーツホクガク アドレスブレイド 塵地紗綾形黒漆剣 マクシミリアン マクシミリアン バーティカルブーツ高エナジーミサイルは70%の確率で敵の防御力をゼロにするというすごい武器なのですが、自分よりレベルの高い相手だと確率が下がる仕様らしいので、無限戦では使いませんでした。時空時計は確率95%なので、レベルが上の相手でもまあまあ成功するのですが、アドレスブレイドが火力が強いので、ほとんど使わず、結局ジャベリンとアドレスブレイドの火力でひたすら押した感じです。速度負けしないようにアクセサリは速度アップ系で、防具も速度アップできるものを採用しています。これで途中1人戦闘不能になり、無理かなと思ったのですが、無理に回復させずにとりあえず3人で防御を回復させながら機会を伺い、相手が2体になったところで、戦闘不能になったメンバを回復させ、持ち直したのち、倒すことができました。なかなか手に汗握る戦いができたかなと思っています。FFの無限を倒すとエンディングが表示されますが、特別なことはほとんどありません。中盤の敵が強かったり、見えないマップに苦戦したり、行方不明の仲間を指すのにすごく苦労したりと大変なことばっかりのゲームでしたが、まあまま楽しめました。すべての人にお勧め、ではないです。でも、シナリオとか綺麗なグラフィックとかはどうでも良いから単純ながら手に汗握る戦闘を楽しみたいという方には向いているかも。
2024.12.21
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書籍の感想です。今回は「異玉の騎士 四界物語2」です。【中古】 異玉の騎士 / 黒川 裕子, 黒葉.K / 中央公論新社 [単行本]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】不思議な四界に分かたれた世界の物語の2巻です。ちなみに四界とは第一界 神々の住まう世界第二界 いわゆる地上。第三界 いわゆる海。第四界 海の下にある世界もともとは第四界にみんな住んでいたようですが、はるか過去に第二界に移り住んだ者がいる。それがアリシャーラン。残った者がサクォーリアンで第三界で隔てられているので、問題ないはずなのですが、人間の欲には限りがないのか、争いが起き、多くのサクォーリアンが第二界へ連れてこられます。明確には書いてないけど、奴隷として、なのかな。その時、竜の女王は一度死に、制御を失った他の竜たちはトゲウオとなってしまいました。女王は継承の儀式により、知識も受け継ぐことができます。それがファティオータで、本来の力を取り戻した竜は無類の力を発揮しますが、アリシャーランの皇子も竜の騎士のシルッカも別の意味で戦いに疑問を感じ始めます。シルッカは竜を戦いの道具としか考えないことがとても正解とは思えないし、リンゼイ皇子はアリシャーランだから排除する、サクォーリアンだから排除する、といった極端な考えは世界を滅ぼすと思い、最善を思い悩みます。過去、トゲウオを有無を言わさず殺していた自分を反省するかのようであり、自分を殺そうとすらしている皇帝をなんとかして止めたいと思っているのかもしれません。シルッカはファティオータと一緒にいると無闇に人を殺すことになることを恐れ、ファティオータから離れることを選びます。帝国の実情や他国の様子などを見たシルッカはファティオータと離れたことを後悔し、ずっと一緒にいることを決意します。しかしそれはアリシャーランを滅ぼすことと同義ではないです。友として一緒にいて、ダメなことはダメと良い、一緒に笑い、共に過ごそうという覚悟です。面白かったです。竜を仲間にしたということは最強の武器を手に入れたということでもあるのですが、覚悟がなければ人を殺すことはできないし、覚悟を決めるためには自分の心に嘘のない信念がないといけません。シルッカにはそれがなく、ファティオータに選ばれて流されるように戦いに向かっていた。なので皇子に「竜騎士のくせに竜に操られている」と言われてましたね。シルッカが自分なりの正義を見つけ、それをもとにファティオータに会いに行くというのはとても良かったです。さて、次が最終巻です。どうなるのかなー
2024.12.20
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書籍の感想です。今回は「金翅のファティオータ 四界物語1」です。【中古】 金翅のファティオータ / 黒川 裕子, 黒葉.K / 中央公論新社 [新書]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】Cノベルスの作品です。こちらのシリーズは世界観が独特なものが多いですが、この作品もなかなか面白い世界観で好きです。世界の多くが海で占められた世界。海にはトゲウオと呼ばれる非常に危険な怪物が跋扈しています。また、サクォーリアンとアリシャーランというふたつの人種がいて、過去の大戦で勝ったアリシャーランが幅を効かせている世界です。シルッカはサクォーリアンとアリシャーランのハーフな上に剣の腕も度胸も波以下なのですが、トゲウオを討伐する部隊に所属する準騎士。シルッカは幼い時にトゲウオの襲撃を受け、村を壊滅された過去を持ちます。そんな彼がまがりなりにも騎士になれたのは村の壊滅を防げなかった罪滅ぼしなのでしょうか。そんなある日、シルッカはトゲウオの幼生を拾います。そこから、世界の真実が次々と明らかになり、表が裏に、正義が自己中に変わっていきます。仕方なく幼生と一緒に旅をすることになったシルッカの運命は・・・みたいな話です。勝った側が自分の都合の良いように神話を紡ぎ出すというのはよくある話ですが、この辺は良くできていて、楽しく読めました。ラスト、逃げてばかりだったシルッカは遂に立ち向かうこととなります。しかし、シルッカは死にたくはないけど、世界を支配したいわけではありません。両親を殺された恨みはあるものの、それに取り憑かれているわけでもありません。さて、シルッカは今後どんな選択をするのでしょう?次巻が楽しみです。
2024.12.16
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書籍の感想です。今回は「さよなら凱旋門」です。さよなら凱旋門 [ 蜂須賀 敬明 ]凱旋門賞のレースの最中、落雷で命を落とした騎手の藤晩夏。死んだと思ったのに目を覚ましたら、蹄鉄として第2の人生(蹄生?)を歩むこととなるのです。しかも舞台は100年近く過去で、さらに自分の乗っていたブリーズクロニクルの祖というべき馬がいる牧場に降り立ったのでした。晩夏が発する言葉は厩務員のアリーにしか聞こえません。黒人のアリーは不当な扱いを受けており、唯一の味方であるサブリナの配慮でブリーズイングラスと共にアメリカへ移住することとなります。晩夏はここまでほぼ自分の知る歴史と同じであることを理解します。晩夏は自分が未来を言う事で世界が変わってしまうことを恐れ、必要最低限のアドバイスしかしません。しかし、その最低限のアドバイスでも歴史は少しずつずれていくのでしょう。晩夏の世界では大種牡馬となるセイルウォーターがレース中の事故で安楽死してしまいます。晩夏は自分の知る歴史を目指して突き進むこともできない漂流者となってしまったのです。しかし、アリーは愛馬が亡くなったにも関わらず前を向きます。その姿勢は弱気だった厩務員を立ち上がらせ、黒人であることを卑下していた女性にジョッキーになる勇気を与え、酒浸りだった次期牧場長を立ち直らせるのです。晩夏もアリーの側にいることを誓うのでした。その後、新たな仲間を得たアリーたちはブリーズイングラスの新たな子を得ます。双子のアシュヴィンとディオスクロイです。そして・・・面白かったです。転生した晩夏が主人公だったのかもしれませんが、真の主人公はアリーですね。アリーの優しさ、アリーの大胆さ、アリーの繊細さが多くの仲間を集め、自身の奴隷根性も払拭し、「世界一の名馬を育てる」という夢を語れるようにまでなるのです。そんなアリーの成長物語であり、晩夏はアリーの側に常にいますが、晩夏のおかげではないんですよね。晩夏の声はアリーにしか聞こえないから、影響力は小さいのは当然かもですが。ただ、もうちょっと先が見たかった。これからもみんなが頑張る姿は容易に想像できるのですが、それでもそれが現実になるのかどうかは気になります。エピローグでおじいちゃんになったアリーが蹄鉄を握りしめながら、凱旋門賞とか見ているシーンとかあったら嬉しいのになあ。
2024.12.11
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書籍の感想です。今回は「天国映画館」です。天国映画館 (単行本) [ 清水晴木 ]小野田明は映画館がある天国にいました。多くの方は自分が死んだことを認識しているものですが、小野田は自分の名前くらいしか覚えておらず、自分がどういう人生を歩んできたのか、どのように亡くなったのか覚えていませんでした。そこで映画館の館長の計らいで映画館のスタッフとして働くこととなる、というお話です。映画館ではその人の人生を振り返る映画を上映します。そして見終わった人は新たなステージに旅立ちます。新たなステージが具体的にはどういうものかわからないようですが、様々あるようです。そんな天国でスタッフとして何人もの方を見送ります。そして遂に小野田のフィルムが届きます。その内容は・・・そして小野田の次のステージは・・・優しいお話でした。途中で出てくる先輩との約束に関して小さな奇跡が起こるのも良いですね。
2024.12.07
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書籍の感想です。今回は「古本食堂」です。【中古】古本食堂 /角川春樹事務所/原田ひ香(単行本)原田ひ香さんの作品です。読もうと思いつつなかなか読めなくて、ようやく読むことができました。感想ですが、期待したほどではなかった気もします。長く待ち過ぎたせいで期待値が高過ぎたのかもしれませんが。独り身でちょっと変わった、風流な大叔父が亡くなった。古本屋を残して。大叔父の本屋を相続することになった妹と従兄妹のお話です。妹は北海道である程度落ち着いた暮らしをしていましたが、それを手放して東京に来て、見様見真似で古本屋をとりあえず開店します。古本を全部売り払ってしまうか、それとも店ごと売ってしまうか、など色々な選択肢に迷いつつ、時々くるお客さんに本を勧めたりします。従兄弟は国文科の大学院生で将来に悩んでいます。生前の大叔父に色々世話になり、もし店を継ぐなら自分しかいない。そう思っていたのに、大叔父の遺書には何も書かれておらず、少なからずショックを受けます。でもやはりこの古本屋が好きな彼女は大叔母のもとに通い、店番のアルバイトをするのでした。そんな二人は近くの古本屋の店主やとなりのカフェの店員、同じビルの会社の社長などの助けもあり、何とか過ごしていきます。しかし、大叔母は悩んでいました。続けるべきか、辞めるべきか、北海道に帰るのか、東京で頑張るか。みたいな話です。本を勧めるときに買ってきた食べ物を勧めることとなるのですが、そこは食堂とは言えません。古本食堂という考えは最後にちょっとだけ出てくるだけで、本筋ではないのかもしれません。古本にまつわる人々の優しい話です。
2024.12.07
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書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした6」です。転移先は薬師が少ない世界でした(6) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]ページ数の割には内容薄いような。ポーション作る、売る、ご飯食べる、従魔をモフモフしまくるという日常の描写が多いからそう感じるのかな。もちろん、生活の基礎はこの何でもない日常の幸せなのだと思いますが・・・進んだのはエアハルトの仲が進展したくらい。エアハルトは奥手かと思ってたら、いきなりプロポーズです。もちろん、リンはOK!モンスタースタンピードの話もあったのですが、みんなが強過ぎて、戦闘シーンもつまらなくなってきた。神話クラスの武器に、神話クラスの従魔が何体もいるとなればそうなのでしょう。
2024.12.03
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書籍の感想です。今回は「クワトロ・フォルマッジ」です。クワトロ・フォルマッジ [ 青柳碧人 ]浜村渚の計算ノートでお馴染みの青柳碧人さんの作品です。それぞれに事情を抱えた4人の従業員が働くお店で発生した殺人事件を巡って4人の視点に次々と変えながら、事件を読み解いていきます。謎解きというより、各人の事情がなかなか複雑でそこがだんだん明らかになっていくさまが面白いです。最初の一人称視点である紅野は一緒に起業していた先輩に逃げられ会社は倒産、ついでに奥さんに離婚されるというなかなか辛い人生を背負っているのですが、他の従業員の状況がわかってくるとたいしたことないんじゃないかと思えてきます。周りの人が不倫や詐欺、潜入捜査など複雑な事情を抱えているせいで、「お前は知らなくて良い」とか「後で説明します」とか仲間はずれっぷりが哀愁を誘います。「何にも知らないくせに」も言われてましたね(笑)最後は警察を巻き込んでの大騒ぎとなりました。紅野は少しは前向きに生きていけそうかな。これも娘さんのおかげですね。
2024.12.02
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