全17件 (17件中 1-17件目)
1
書籍の感想です。今回は「占い処・陽仙堂の統計科学」です。【中古】 占い処・陽仙堂の統計科学 角川文庫/二宮敦人(著者)面白かったです。行方不明の喜一の妹を探すために、占いに頼るという話です。喜一はまったく占いなんて信用していませんが、あらゆる手掛かりが切れてしまった今、喜一は藁にもすがる思いで占いに頼ります。このお話に二人の占い師が出てきます。一人は四柱推命の申し子、恵水。もう一人は水晶占いの使い手、レナ。この占いの考え方がとても面白かったです。四柱推命は統計学なのだそうです。生年月日をもとに膨大なサンプルから導き出した確からしいと考えるのが四柱推命です。どちらかと言うと理屈から未来を予測する感じですね。対して水晶占いは直感です。直感と言っても適当に言っているわけではありません。人間には意識下の行動と無意識なものがあります。人間はすべて自分の意思で行動しているように思いがちですが、例えば人は転びそうになった時、脳から「手をつけ」と命令を出します。しかし、実は脳からの命令の前に手を出すという行動をしているのです。行動をして、その後、脳から「手をつけ」という命令を受けて、「自分は手をつこうとしたかったんだ」と認識しているのです。この無意識が全人類の共通意識みたいなものに繋がっているのだとしたら、意識的に無意識にアクセスして必要な情報を取り出すことができれば未来を知ることもできるのではないか、という理論です。なので、水晶の中に何かが見えるわけではなく、無意識へ自信を誘導するための触媒なのでしょうね。どちらもそれが本当にできるかはわかりませんが、ちょっと面白いなーと思いました。そして、恵水は四柱推命を使って喜一の妹の行方を追います。しかし、四柱推命も万能ではありません。むしろ、希望なしという結果が見えてしまい、絶望する恵水。しかし、四柱推命が万能ではない、ということを正しく認識した時、恵水は新たな可能性に気付くのでした。そして・・・占いの説明も面白かったし、占いだけで解決に向かうわけではないところも良かったです。
2024.11.30
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「泣くな研修医」です。泣くな研修医 (幻冬舎文庫) [ 中山祐次郎 ]研修医のお話です。研修医と言うと、お医者さん以上にブラックな就労環境なイメージです。この本でも安い賃金で長時間働き、家に帰らずソファで寝ることもしばしば、なんて姿も描かれますが、この本の良いところは焦点がそこではないところです。医者になった以上、当然患者を救いたい、でも診察しても判断ができない。末期の患者に何ひとつしてあげられないという焦り、苦しみという部分が描かれていて応援したくなるお話です。先輩の医師はものすごく厳しいけど、意地悪ではないのです。研修医とは言え、医者。判断を間違えれば患者は死ぬ。だからこそ、研修医であっても甘えは許さない。勉強した知識と診察の結果を結び付けられないことを怒られ、他の可能性がないか確認することを怠ったことを怒られ、悔しい日々を過ごすのでした。主人公である隆治はそれこそ寝る間も惜しんで努力しているのですが、ラストでなんでそこまで頑張るのかが描かれます。それは隆治だけでなく、両親にとってもトラウマとなっている事柄で忘れたかのように話題にすることもなかったことでした。しかし、両親も隆治も心の底ではそれを忘れたことはなく、隆治はそれに追い立てられるように頑張っていたのでした。幼い頃のことで、部分的にしか覚えていないことを両親に問い、真実を知る隆治。昔だったら耐えられなかったかもしれない事実に、医者隆治は理解を示すことができ、やっと過去を消化することができたのです。なかなか良かったです。続編も読んたでみたいと思います。
2024.11.28
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした5」です。転移先は薬師が少ない世界でした(5) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]5巻です。ただの家畜であるはずのコッコまで幻獣に進化しちゃうってやり過ぎな気がする(笑)リンへのお詫びなのかもしれませんが、もう今の状態でまったく困ってないですからねー一応誘拐されて気持ち困った状態になりましたが、まったく苦労なく解決。まあ、神獣、幻獣がワサワサいたら、敵なしですよね。後は進んだことと言うと、遂にエアハルトから告白してもらったことですかね。態度を見れは明らかでしたが、口ではそんな事は言わず、リンも自分からは言い出せずという感じで両思いなのにジリジリした展開でしたが、周囲にもあっという間に知られてしまいました。エアハルトはからかわれても、「おう、良いだろう」なんて言うもんだから、からかい甲斐がないですね。ちょっとマンネリ感があるかも。仕事して、ご飯食べて、従魔と仲良くするみたいな話が何度も出てくるので、その辺はもう良いかな。
2024.11.24
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「月の立つ林で」です。月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]青山美智子さんの作品です。青山さんの作品に多くあるパターンではありますが、連作短篇集という感じで、一つの章が一人の人物の再生のお話として完結していて、次の章ではその人がさり気なく脇を固めていたりして、ゆるく繋がっていき、最終的に一つのお話となっていきます。各章で必ず出てくるのが、ポッドキャストの「ツキない話」という番組です。「かぐや姫は元気かな」という言葉で始まるこの番組は月にまつわる話を優しい語り口で話してくれるので、新月の話とかは普通に興味深いです。新月、新しい月の始まり、あらゆることの開始に適した日。実際には月の話をしているだけなので、それを聞いたから人生が変わったわけではないのですが、そっと後押ししてくれる感じで、月のイメージにピッタリです。そんな月に後押しされて、看護師として自信をなくした女性を助け、お笑い芸人を目指しつつ、宅配の仕事に精を出す。小さな町工場を経営するオヤジは娘が連れてきた相手に困惑し、母親から嫌われていると思いこんでいる少女はバイクの免許を取り、新たな世界を目指す。そんなみんなのほんの少しの成長が新しい出会いを生み出すのでした。とても静かな素敵なお話です。
2024.11.22
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「今、出来る、精一杯。」です。今、出来る、精一杯。 [ 根本 宗子 ]読んでいて疲れる作品でした。決して文体が読みにくいとかそういう意味ではありません。出てくる登場人物がみんな不幸というか、現状に苦しんでいて、悩みもがいています。それが読んでて辛くて、一緒に息止めているみたいな感じです。そういう意味では褒め言葉なのかなーあるスーパーのアルバイトの場がメインなのですが、おばさんに理不尽な言いがかりをつけられる彼女。その彼女は店長と付き合っているのですが、「バレるとまずい」とか言っておばさんの理不尽から守ってくれない。唯一彼女を守りたいと思う子は別の陽キャのギャルと彼女が仲良くする姿を見てイライラする。おばさんはある屈折した感情を抱えているし、店長もさらに屈折して歪んた想いがあるし、新しいバイトの女性は過去のトラウマから人と交わることを極度に恐れています。新しく入った別の男性は要領が極端に悪く、また気配りができない。バイトリーダはとても面倒見の良い人に思えたけど、この人も面倒な人だった。そんなこんなみんな何かしら抱えていて、でも精一杯生きようと努力する。ぶつかって壊れて、それでも進もうとする。泥だらけ、傷だらけ。読んでいて辛い。特別な何かも起きないし、人生は続いていく。タイトルの通りです。「今、出来る、精一杯。」
2024.11.19
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた4」です。一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた4 ~落第剣士の学院無双~ (ファンタジア文庫) [ 月島 秀一 ]4巻です。剣王祭という学院対抗戦に出場したアレン。まだ謎が多いのですが、アレンをなるべく目立たせないようにしようとするレイア。アレンが一足飛びに強くならないように間違った訓練方法を指導したにも関わらず、どんどん強くなってしまうアレン。結局、国最強と謳われる神童を倒した事でアレンの名前は全国レベルになってしまいます。黒の組織からのスカウトを警戒するよう言われますが何と黒の組織が千刃学院に大規模進行をかけてきます。先の流れからすると、アレンを勧誘に来たかと思ったのですが、目的はリアのファフニールとの事です。集めて何するのかな?ちなみに表アレンてはまったく歯が立ちませんでしたが、裏アレンは逆に無双過ぎw裏アレンは一億年ボタンを渡してきた爺さんと作戦会議してます。敵ではないようです。知り合いなんですかねえ?ちなみにアレンの先生であるレイアも一億年ボタンサバイバーでした。しかしレイアは500年で空間をぶち破ってあの牢獄を脱出しています。アレンみたいに一億年まるまる過ごし、さらに何度も連打する人は今までにないようです。アレンは剣の才能はないけど、忍耐力は超絶凄いということなんですねー
2024.11.17
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた3」です。一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた3 ~落第剣士の学院無双~ (ファンタジア文庫) [ 月島 秀一 ]3巻です。リアと勝負して、その結果、リアを奴隷とすることになったのは1巻。とはいえ、アレンは奴隷として扱ったことはなく、王家と平民だけど対等に付き合うために奴隷という言葉を使います。なので、二人はとても仲良しなのですが、色んな意味でリアの父親には言い訳が立ちません。何もしていないとは言え、一緒の部屋で暮らしているとか相当ヤバイです。という訳で言い訳する間もなく、「最強の男」である事を証明する羽目に。その後、リアとデートすることになったのですが、美術館に飾られた謎の壁画は何なのでしょうね。意味深ですが、意味のところ意味不明です。7体の獣の1体がアレンの中にいるアイツなんですかねえ。一年戦争という名前の一年生の大会に参加。一年戦争って聞くともちろんガンダムの事を思い浮かべる訳ですが、作者もあえてこの名前にしてますよねーその後、リアが誘拐され、その救出。リアの血を調べていたので、何か強くなるための薬とか作るんですかね。黒の組織との戦いが激化しそうな予感。アレンはアイツに飲み込まれちゃうのかな。
2024.11.16
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた2」です。一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた2 ~落第剣士の学院無双~ (ファンタジア文庫) [ 月島 秀一 ]2巻です。前巻で暴走したアレンは1ヶ月の停学になってしまう。しかし、本来は退学相当だったところなので、何とか良い方向に持ち込めたという感じです。しかも停学の間、魔剣士としてボランティア活動をすることに。魔剣士とは要は冒険者みたいな感じです。依頼を受けてモンスターなどと戦う仕事です。だたし、今回はボランティア活動なので、無報酬ですが、訓練という意味では非常に良い訓練です。リアとローズが一緒なので、並のモンスターはあっさりと討伐です。そんな中、黒の組織という犯罪組織の一員にかつて決闘をしたドドリエルがいました。彼は決闘に破れたあと、学院を辞めて、犯罪組織に入っていたのです。不思議な能力を手に入れたドドリエルは中々の強敵です。今後も出てくるのかな?復学後、魂装の習得に向けた授業を進めるが、アレンはなかなか習得できません。それはアレンが本当に才能がないからなのかな。それとも何か封印でもされているんですかねー後は素振り部という傍から見たら異様とも取れる部活を立ち上げ、更には生徒会に加入することになります。もう女の子だらけですwラスト、リアの父上から呼び出しを食らうアレン。ただでさえ過保護な父親らしいのに、娘を奴隷にしたなどとバレたら、問答無用で処刑されてしまう恐れもありますよね・・・
2024.11.15
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた1」です。一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた1 ~落第剣士の学院無双~ (ファンタジア文庫) [ 月島 秀一 ]底辺からの成り上がり物語です。努力しても努力してもまったく剣士としての芽が出ないアレン。天才剣士と目されるドドリエルと退校を条件にした決闘をすることになってしまいます。当然勝ち目などないわけですが、そんなアレンの前に怪しげなおじいさんが現れる。曰く「このボタンを押すと、時間の止まった異次元で一億年過ごすことができる」一億年も修行すればドドリエルと良い勝負ができると思ったアレンはボタンを押してしまいます。そこは何もない小さな空間で、人によっては頭がおかしくなりそうなものですが、アレンはこれ幸いと修行に明け暮れます。しかもだんだん楽しくなってきて、一億年満了して元の世界に戻ってきたところで、おかわり希望です。結果、10回以上繰り返し、10億年以上の修行は才能のないアレンをトンデモナイ剣士に変えたのでした。アレンはまだ自信を持てなかったのですが、ドドリエルとの戦いは圧勝です。そりゃ、10億年も修行したら、100年に一人の天才くらい余裕ですよねーその後、名門の剣術学院に推薦で入学します。そこでローズ、リアという美人で強い仲間を見つけ、ライバルである氷王学院との対決することに!ちなみに一億年ボタンを押せたのは偶然ではないようです。地元のお母さん、オジサンたちは実はものすごく強くて、面倒ごとからアレンを守ろうとしていたようです。しかし、アレンは見つかってしまい、一億年ボタンで秘めたる力を開花させてしまいました。こちらも今後の展開が気になりますね。
2024.11.14
コメント(0)
ゲームの感想です。知恵のかりものクリアしました。ゼルダの伝説 知恵のかりもの面白かったです。アイテムや敵を覚えることで、自由に活用できるのでそれを使って敵を倒したり、難所をクリアしたりします。1回目はノーマルモード、2回目はハードモードで最後までクリアすることができました。私が好きなかりものは以下です。1.古びたベッド横に2マスあるので、2つ、3つと使う事で橋のように使うことができます。序盤はめちゃくちゃ使います。2.床ビュン何かにぶつかるとすぐ壊れてしまうので、微妙に使いにくいのですが、サッと対岸に移動したい時に大活躍します。3.水のかたまりめちゃくちゃ使い勝手が良いです。このゲーム、降りたり、対岸に移動する手段は色々あるのですが、上に登る手段は限られています。この水のかたまりは殆どの場所で出すことができ、縦に重ねることができ、泳いで上がることができるので、大抵の場所を登ることができるようになります。あまりに便利すぎるので、2回目はあまり使わないように意識したほどです。4.キャンゾル火を点けることができるモンスター。燭台に火を点けたり、火に弱い敵に投げつけたり、終盤までずっと使ってました。5.キースノーマルキースが使いやすいです。たくさん出して敵を攻撃したり、手に持って空中の移動に使ったり、なかなか便利6.ウィズローブファイヤー、アイス、エレキどれも使えます。属性攻撃が必要なボス戦でも大活躍です。7.イトチュラ天井があるところなら階段のように使えて非常に便利8.ウォールチュラ壁をよじ登りたい時にこの子を出してシンクする事で登ることができます。9.バクダン魚壁を壊すことができます。これがないとクリアできないギミック多数。10.タートナック地上で敵と戦う時は大抵これを出してました。火力があり、燃えないので使いやすいです。11.ガブフィン水の中で戦う時はこの子。好戦的だし、ほっといても掃討してくれます。組み合わせや使いみちを色々考えるのが楽しいです。ハードモードはハートが出ない上ダメージ量が多いので、ベッドも重要ですねー中盤はふかふかベッド、後半はゼルダのベッドです。後はモリブリンもまあまあ役に立ちます。ウィズローブを倒すのは結構大変なのですが、出てくるタイミングに合わせて槍モリブリンを多数配置して、槍でコツコツダメージ与えて倒しました。
2024.11.13
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「アイネクライネナハトムジーク」です。アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫) [ 伊坂幸太郎 ]伊坂さんの連作短篇集です。それぞれの章が一つのお話として完結しているのですが、それぞれの登場人物が他の章に色々な形で出てきます。父として、母として、同僚として、先生として、友だちとして、世界チャンピオンとして。様々な愛の形が描かれている感じです。1章では仕事で失敗して街頭アンケートをさせられている男性が描かれます。心癒やされる女性からアンケートを取れたのですが、それだけ。結婚している友だちに「出会い方には意味がない。出会いの意味は後から分かる」と分かるような分からないような事を言われます。そんな彼はとても素敵な偶然に出会うことになります。「出会いの意味は後から分かる」のだと思います。1章では日本人がヘビー級ボクシングのチャンピオンに挑戦する様が描かれ、更に仕事の失敗は実際には先輩社員の失敗な訳ですが、その後の章ではそのチャンピオンや先輩が出てきます。その彼、彼女らの子どもが出てきたり、ニヤリとさせられる話が続きます。関係性を想像しながら読むのも楽しい小説ですね。
2024.11.12
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!2」です。パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!(2) (レジーナ文庫) [ 八神凪 ]2巻です。前半はやや無理感があったのですが、結構楽しくなってきました。福引でリゾート旅行に行ける事になります。この辺の展開はイマイチと思っていたのですが、女神の封印とそれにまつわる話になっていき、ルーナが大きく関わっているようです。更にはただの猟師だと思っていたルーナのお父さんが10年前に魔王を倒した勇者らしいことが判明します。そりゃ、ルーナがこの話に関わりありますよね。そして前巻でただのクズ野郎だと思っていたアントンが何でそんなに捻くれちゃったのかが描かれて良い感じです。アントンも勇者の恩恵を持っていて、本来は勇者の恩恵持ちは何でもこなせる万能タイプのはずなのにどれもこれもろくにできないアントンは酷い扱いを受けます。しかしそれもアントンを誘拐してゲルズの策略で勇者の恩恵を封じていたのです。封じることで何か特別なスキルを得られるのではないかという人体実験です。しかし、それは誰にも明かされていないため、アントンは「勇者恩恵持ちのくせに」と蔑まれ、アントンも努力がまったく結果に結びつかない現実に打ちのめされていたのでした。10年ぶりにゲルズに再会し、ゲルズが未だにアントンを利用しようとしている事に気付き、何とか撃退する事に成功します。今後の重要人物になりそうな予感です。さて、ルーナはアントンが救おうとした女の子を救うため、不死鳥を探すことにします。ちなみにその不死鳥は女神の封印を担当している一人のようです。父親は謎の言葉を残して姿を隠してしまったので、父親と再会する目的としても、不死鳥のもとへ向かうのは必然なのだと思います。という感じで2巻は終わりなのですが、残念ながら3巻以降は出ていないようですね。web小説としては続きが公開されていますが、紙の本で出てくれるとありがたいですねー
2024.11.10
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!1」です。パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!(1) (レジーナ文庫) [ 八神凪 ]レジーナ文庫にしては人でなしが多い印象です。レジーナはたくさんの良い人とちょびっとの悪い人というパターンが多い印象なので。主人公は補助魔法の使い手ルーナ。元々のパーティのリーダ(男)は自分のパーティの女の子に手を出すことしか考えていません。しかも他の3人のメンバ(女)はリーダにベタぼれなせいでパーティから出ていけと言われてしまいます。知らなかったとは言え、そんなエロリーダの元で戦うことに嫌気が差していたルーナは喜んでパーティを脱退したのです。しかし話はそれだけで終わりません。ルーナの補助魔法のおかげで高レベルモンスターを倒せていたエロリーダ一行ですが、自分たちが強くなったと勘違いしていて、無謀な討伐に行ってしまいます。当然倒せる訳もなく、さらに最悪な事に下手に手傷だけ負わせたせいで、ますます獰猛になって暴れ回ります。しかも自分たちがそれをやったことを隠すし、逃げる際に仲間を囮にして逃げたり、トンデモナイ奴らです。何とかこの件を解決したと思ったら、今度は依頼を頼んだパーティの女性に手を出そうとする貴族が出てきたり、そこから逃げるためにダンジョンに来たら、メンバを囮にして逃げようとするパーティに出会ったり・・・クズ野郎が多いです(笑)良い人もいっぱい出てくるんですけどねー補助魔法しか使えないルーナが工夫しながら頑張る話かと思ったのですが、ルーナ自身に秘密があるみたいですね。昔の大怪我した時の記憶があやふやだし、女神(?)の封印に反応して操られたようになっちゃうし、何か過去に何かありそうです。ルーナの記憶が戻ったとき、何が起こるんでしょうか?
2024.11.09
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「やさしい猫」です。やさしい猫 (単行本) [ 中島 京子 ]タイトルとあらすじからは想像できない内容でした。お父さんを小さい頃に亡くし、お母さんであるミユキと二人で暮らすマヤ。ある時、スリランカ人のクマラと出会う。だんだん仲良くなっていき、いよいよ結婚という時に、クマラの勤めていた会社が倒産してしまう。次の就職先を探している間に在留期間を過ぎてしまい、オーバーステイとなってしまう。警察に見つかり、入管に収容されてしまいます。ミユキとマヤがクマラを取り戻すために戦うお話です。読んでいてキツイと思ったのは入管がこれ程非人道的な面があるということ。病気になっても、病院で診察してもらうことすらしてもらえないのです(外にまったく出られない)仮放免も滅多なことでは許可されず、許可されても、移動も制限され、働くこともできず、非常に厳しい立場であることがわかります。とは言え、オーバーステイなどルール違反をした外国人に自国に帰るよう言う事自体は正しいように思います。偽装結婚も少なくないのでしょうし、日本人すら救えない状況で外国人を救っていられるのかとも思います。この小説のクマラさんとミユキ、マヤは何にも悪いことはしておらず、迷惑もかけていません。もちろん、オーバーステイになったことは悪いことですが、急に会社が倒産したこと、そのような場合の救済措置が周知されていない事が原因で、悪意で在留特別許可を得ようなどと思っていません。けど、悪意がある人も多いのでしょうね。そういう人とそうでない人をどうやって見分ければ良いのか、難しいところです。しかも制度にも色々な不備があって、例えば、仮放免の子は生まれた時から仮放免になっちゃう。その子が日本で生まれて、日本で育ち、日本語しか喋れないとしても、母国に帰れって言われる。母国で生活なんて無理なのに。どうしたら良いか簡単な解決方法はないです。もっともっと悩まないといけない問題なのだと思いました。
2024.11.07
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得9 上田合戦仁義」です。三河雑兵心得(9) 上田合戦仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]秀吉に睨まれた家康ですが、次男を人質に出す事で何とか難を逃れます。茂兵衛は秀吉和平派と目されてしまい、次男を大坂に送る役を担ったり、面倒事を押し付けられます。家康も和平派なのですが、茂兵衛に不満の目を向けさせる事で何とか進めていきます。しかしそんな矢先、真田昌幸が反旗を翻します。みんないつかは裏切るだろうと思ってはいたもののやはり実際にやられると困ってしまいます。なんだかんだ言っても、信州を取りまとめていたのは真田昌幸だからです。となれば早々に鎮圧しなければなりませんが、徳川軍に油断があるように茂兵衛は感じています。というのも、北条との戦い、秀吉との戦いとどちらも敵より少ない兵数ながら、各自が奮戦し軍事的には勝つことができたからです。そのため、真田軍2千に7千の兵力を持って戦うわけですから、負けるはずがない。そんな気分で戦後処理の話なぞしてしまいます。しかし真田軍は寡兵ですが、弱兵ではありませんでした。また真田昌幸の策も練りに練ったもので、徳川軍は惨敗してしまいます。茂兵衛は殿として、友軍の撤退を支援します。そして・・・うーん、次巻が気になります!
2024.11.04
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした4」です。転移先は薬師が少ない世界でした(4) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]改めて王族が面倒だと感じる回でした。無茶や冗談が通ると思っている王太子はあわや従魔に殺されかけます。リンが止めたから収まったものの、リンの不利益には敏感な従魔たちは部屋を破壊します。神獣となった子たちの力の一端を見た感じ。その後のダンジョンでは従魔と人間の冒険者との差があり過ぎる事が見えてきました。このままの暮らしって可能なんですかね?
2024.11.03
コメント(0)
書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得8 小牧長久手仁義」です。三河雑兵心得(8) 小牧長久手仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]小牧長久手の戦いです。要は秀吉との戦いですね。茂兵衛は昔は難しいことは考えずにいられましたが、妻を持ち、子を持ち、鉄砲大将になったこともあり、やや歯切れが悪い印象。目の前な事象に対する最善だけを考えられなくなっています。それがおとなになるという事なんでしょうか。それは自分だけでなく、小牧長久手の戦い後に昇進が決まっている寄騎を死なせてしまうわけにもいかず、自分の隠し子を育ててくれる寄騎に危険な任務を任せることも怯んでしまうなど、精彩を欠きかねない状況です。それでも何とか小牧長久手の戦いをくぐり抜けます。戦力的には互角だったものの、秀吉軍を圧倒します。それは「信長憎し」という怒りの力が旧武田武士の力を倍化させたのでしょう。それは家康の寛容さが引き寄せた力、ということなのでしょう。それにしても家康は本当にずっと綱渡りだったんだなあ、と感じます。今川に人質とされ、今川が倒れた後は武田の猛攻にさらされ、信玄の死にぎりぎり救われたものの、同盟者の信長は恐ろしいほど疑り深い男で細心の注意が必要だったはずです。信長が本能寺の変で倒れ、1番の同盟者である家康の立場は非常に危ういものでした。そこを何とか乗り切り、ついに5ヶ国の太守になりました。しかし、出る杭は打たれる、とばかりに秀吉に目を付けられます。絶妙なバランス感覚がなければとても生き残れなかったでしょう。そんな家康の人生を元百姓の茂兵衛視点から見るというのは中々楽しい小説ですね。さて、ラストで家康から主命と言われて聞かれた問いに素直に答えてしまう茂兵衛。それは大恩ある平八郎に対する裏切りにもあたる回答でした。前々から少しずつ平八郎と方向性の違いを感じていた茂兵衛は遂に平八郎と仲違いしてしまうのでしょうか。次巻も楽しみです!
2024.11.02
コメント(0)
全17件 (17件中 1-17件目)
1