森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.05
XML
カテゴリ: 生の欲望の発揮
シドニーオリンピックの女子マラソンで優勝した高橋尚子さん。
この快挙は小出義雄監督の力が大きくかかわっている。
これは森田理論の「生の欲望の発揮」を学習するときの参考になる。

小出監督はオリンピックで優勝するためには、まず選手個々の特徴や体調を知り管理することを重視されている。
選手の体調管理、精神の安定、バイオリズムなどである。
そのためには選手一人一人をよく観察してよく知ることだ。
高橋選手はオリンピックで最高の状態に持っていくためには、最低でも1年半はかかるそうだ。

また高橋選手のすぐれた特徴は筋肉の質にあるそうだ。
彼女の筋肉は普通の人に比べて大きくて太い。

本番前でもガンガン行ったほうがよい選手であるという。

次にコースを知るということ。コースに合わせた練習をする。
高橋選手は現地で練習をする中でコースの中の1キロごとに目標物を頭の中に叩き込んでいたという。
とりわけシドニーはアップダウンの多いコースであった。
特に勝負どころの後半はアップダウンの連続である。ここで勝負がつくと見ていた。
十分な下見の結果、練習は標高3600mのアップダウンの多い高地トレーニングを行った。
そのためにアメリカのボーダーに家を買い、専用の調理師を用意したという。
現地を下見して、小出監督は本番以上に条件の悪いところを練習場所として選んだのである。

最後に他の選手との駆け引きをシュミレーションする。
シドニーオリンピックで勝つためにはハイペースにはならないと考えていた。
スピードをつける練習ではなく、14マイル(約22キロ)で4分遅く走れるような練習を意識して組んだ。

そして最終的には、17キロ付近では5人くらいの先頭集団に入る。
28キロ付近では3人の先頭集団に入る。
マークする選手はロルーペ選手。あと10キロで彼女についてこられたら負ける。そう踏んでいた。

テレビを見て応援している人は、そこまでの努力は分からない。
氷山の一角を見ているようなものだ。


森田理論でいう「生の欲望の発揮」には、まず目標を明確にする。
そして、達成のための自己分析、対象や障害物、ライバルの分析と、あくなき創意工夫と実践が大切なのである。
それが生きがいを持って生きるということにつながっているのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.06.05 17:40:19
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: