森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.11.26
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生の所に入院すると第4期になって初めて読書が許された。
ただし自分の部屋に戻って読むようなことはさせない。
例えば二宮尊徳が山にたき木をとりにいきながら、道々本を読んだというように、仕事の合間とか、気が向いたときとか、そういうときにいつでも手軽に本に目を通す。
そしてどういうときでも読みたいときに読む。
そしてどこからでも二行でも三行でも読んで、それにあきたらまたやめる。
書物を読むときでもとらわれないような読み方をするというふうに、自然に読むということなんですね。

これが森田式の読書法でありまして、なんとかこれを読んで覚えてしまわないといけないという完全欲が強いのが神経質ですから、本を読むときもこれだけ読んだらこれだけ覚えてしまわなくてはいけない。
どうも頭に入らない。困ったもんだというふうにとらわれた読み方ではなくて、分かろうと分かるまいと、まず手軽に読んでいくという読書法を繰り返す。
そうすると自然に読んでいることにも興味を覚えて、いつの間にか時間も忘れて読むようなこともある。

(平成2年11月号の生活の発見誌、多田茂氏原稿より引用)

変わった読書法である。読書は机に座って読むのではないといっている。
仕事の合間に読む。細切れ時間を見つけて読書をする。分かっても分からなくてもとにかく読んでいく。

反対によく空元気をつけて読書することがある。
今日は何ページまで読まなくてはいけない。ここまではよく理解しなければならない。
分かるまで何回も読む。何時までは読書に集中しなければならない。
これらはすべて「かくあるべし」の入った読書法になる。

そのように自分自身を叱咤激励すると、嫌な気持ちにことさら鞭打って無理に読もうとする。
ますます理解できなくて嫌になる。
すると読書して理解できない自分に対して自己嫌悪に陥ってしまう。
そのうち本を見るのも嫌になるということになる。

興味がわかなければすぐに止める。または別の本を読む。
また他の用事が入ればすぐに中断する。用事が終わればまた読書する。
分からないところがあっても、無理に理解しようと思わずに飛ばし読みをする。

こうなると読書とらわれるということがない。
自然である。自由自在、臨機応変に読書しているのである。ここが肝心なところだと思う。


とにかく教科書を開く5分だけ問題を解いてみる。
嫌だったら止めてもいいというつもりで手を付けていくというのがよいといわれています。
嫌だと思っていたのについ興味が出て来て時間がたっていたということもあるといわれています。

頭の中でスッキリと整理がついて、意欲や気持ちが高まってきて初めて本格的に行動・実践に移すというのとはちょっと違うようである。





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Last updated  2014.11.26 07:06:22
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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