森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.04
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
森田先生は、「人間は欲の深いものであり、中でも神経質は欲の上に欲の皮が突っ張っている」といわれています。また「欲のない人は哀れである」といっています。

脳科学者の茂木健一郎氏によると、退屈であるというのは危険な兆候であるといわれています。
退屈の空気の中に長い間浸っていると、人間の脳はだんだん退屈に慣れてくる。
退屈に慣れてくると脳の成長が止まってしまう。
人間はもともと好奇心旺盛にできているのです。それにそって行動実践しないといけない。

自分でも神経質者であった森田先生は、「あれもしたい、これもしたい」と自分の欲の深さを認めています。
欲が深いからこそ、常に何かを求め向上心を働かせているのだから、人間の欲望こそ生きる力である、というのです。
「欲のない人間は下等な人間である」とさえいっていますから、私たちは欲が深いからといって恥じることはありません。
普通欲望の強い人は貪欲にお金儲けをしたり、自己中心的で人を蹴落としたり、色欲のとりこになったりする人のことを想像します。悪いイメージがあります。

ただ思うことと行動は別ということが分かっておればよいのだと思う。

またこれはあまりにも一面的な見方だと思います。
人間には向上発展欲、自己実現の欲望が備わっていることを忘れてはいけません。
ここでいう欲望とは、「生の欲望の発揮」のことです。
対象に働きかけて前向きに生きるエネルギーの高まりのことです。
森田理論では理論全体の土台となる部分です。
森田理論はここから出発して、症状に苦しんだりしますが、乗り越えたのち、最終的にはまたここに戻ってくるものなのです。
ますます生の欲望の発揮に邁進するようになることに生きる意味があるといっているのです。





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Last updated  2017.01.04 06:30:06
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