森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.24
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カテゴリ: 森田番外編
人間は危険やストレスにさらされるとどうなるか。

その情報は扁桃体に伝えられて対応を始めます。その情報は副腎皮質に伝えられます。
副腎皮質はすぐにストレスホルモンを出します。そして心臓の鼓動を活発にします。
血管も収縮させて即座に目の前の危険に対応できる態勢をとります。
でも一旦危険が去るとストレスホルモンは出なくなり、緊急時対応は終息してきます。

ところが過去の失敗にいつまでもとらわれる。あるいは将来のことに取り越し苦労をするようになると、ストレスホルモンは常時出続けることになります。
ストレスホルモンの本体は「コルチゾール」です。
長く続くストレスでコルチゾールが多量に分泌されると、脳の海馬で、神経細胞の突起を減少させることが分かってきました。
損傷すると、認知症やうつ病につながる可能性が見えてきたのです。


NHKスペシャル「ストレスキラー」では、誰にでもできる画期的なストレス対策を紹介されていました。
ウォーキング等の運動、ストレスを軽減させるための「コーピング」。そして、瞑想をベースに生まれた「マインドフルネス」です。
今日は「コーピング」。明日は「マインドフルネス」を紹介します。

まずストレスを軽減させるためのコーピングの手法のやり方は次のようなものです。
(1)ストレスに対してどんな気晴らしや対策を行えば効果的かリストアップします
「できるだけ多くあげる」ことが大切です。できれば100個ぐらいあげてみましょう。
「ストレス対策を100個もリストアップするなんて難しい!」と感じますよね。
そのコツは「行動するコーピング」だけではなく「認知するコーピング」も取り入れること。
ストレスが下がる場面や行動を『イメージ』するだけでも立派なストレス対策です。
たとえば「こんな場合イチローならどうするだろう」と考えてみることなどです。
伊藤先生が指導した男性の100個のリストが「キラーストレス第2回」のホームページに紹介してありますので参考にしてください。


弱いストレスか強いストレスか。そして、自分の体にはどのような反応として現れたか、例えば心臓がドキドキする体の反応か、気分が沈む心の反応か、客観的に観察します。

(3)そのストレスに見合った気晴らしや対策を行います
体に反応が現れることが多い「頑張るストレス」の時には、音楽を聴いてリラックスするなど、気分をしずめるものが効果的と考えられています。
逆に、心に反応が現れることが多い「我慢するストレス」の時には、カラオケで盛り上がるなど、気分を上げるものが効果的と考えられています。

(4)その結果、ストレスが減ったかどうかを自分で判断

このように、自らのストレスの観察、そして対策を、意識的、徹底的に繰り返すことが大切です。





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Last updated  2017.01.24 18:00:31
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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