森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.27
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カテゴリ: 森田番外編

最近会社の OB 会の案内がよく届く。

私は定年までに、 2 つの会社にいた。
その
2 つとも毎年 1 回以上は OB 会を開催している。

私はいまだかって参加したことがない。
酒が飲めないというわけではない。むしろ好きな方だ。
またみんなとワイワイ騒いだりするのも好きな方だ。

私が参加しないのは理由がある。最初に勤めた会社は出版社であった。
配属先は営業で、わかりやすく言えば、飛び込み営業の仕事だった。
その会社では、対人恐怖症のため仕事をすることがとても苦痛であった。
どちらかというと、サボってばかりで熱心に仕事をしているわけではなかった。
会社には申し訳ないことをしたと思います。
また、部下が
5 名ぐらいいたが、部下の教育や指導が全くできなかった。
そのために、参加しづらいのである。
部下の成長の芽を摘みとってしまったような気がする。
その頃のことを夢に見て時々目が覚めていたたまれない気持ちになることもある。

次の会社は、営業事務の仕事であった。
この会社は、最初勤めた会社とは違ってまだマシであった。
でも、誤発注をして会社に多額の純損失を与えた頃から、少しおかしくなった。
パソコンに入力した発注内容が、もしかすると間違っているのではないかということに囚われだした。間違ってはいけないということに囚われて、仕事をすることが苦痛になってきた。それ以来積極的に仕事に関われなくなった。
人の目ばかりを気にするようになった。
ここでも中間管理職として部下の教育や指導の仕事をしてきたが、十分な成果を上げることができなかった。
むしろ会社内では、
一部の人を除いて、人間関係が良好ではなかった。
だから
OB 会に参加することはとても苦痛なのである。
仲の良かった同僚などとは交流は続けているが、正式な大勢の人が集まる
OB 会には出席できないのである。

今考えることは、早くから森田理論学習を続けていたら、楽しみにして参加しているのではないかとも思う。
今現在、対人恐怖症のため職場で苦しんでおられる方はたくさんおられることと思います。その人たちは是非森田理論を学んで欲しい。必ずや役に立つことと思います。

そもそも私は、大学を卒業して就職する時点で、大きな適用不安を感じていた。
大学の同期生は早い段階から自分の進路についてしっかりとした目標持っていた。
私は目標もなく、適用不安を感じながら安易に就職先を決めてしまった。
それらのことが、働き盛りの頃に大きな問題や葛藤を抱えることになったのだと思う。

私が森田理論に出会ったのは 37 歳の時でした。もう少し早く出会っていたらと思います。

でも今更そんなことを言ってもということです。
最終的に森田に出会い、学習を続けてこられたことは、私の人生にとっては、一番の幸運であったと思います。
若い頃は苦しみの連続でしたが、遅まきながら、今現在、心豊かな生活を送ることができるようになったのだから、むしろよかったのではないかと思います。
初めに苦労を味わい、人生の後半になって生きる意味がわかってきたのは大きかったと思います。
どうしてこんなに役に立つ森田理論が、世間に認知されていないのかとても不思議に思います。





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Last updated  2017.01.27 06:30:04
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
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