森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.02.19
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
森田理論に「物の性を尽くす」というのがある。
物の存在価値を徹底的に活かし尽くすということである。
森田先生は、水も活かし尽くすことを教えられた。
風呂の残り湯は、雑巾がけに使う。観葉植物にかける。庭の打ち水に使う。
新聞の広告も、裏面を原稿用紙として使う。ごはんや風呂を炊くときに使う。
近くにあった野菜市場では落ちている野菜くずを拾ってきてニワトリやうさぎのエサにする。
そのものの持っている存在価値を見つけ出して、最後の最後まで活かし尽くすという考え方だ。

この考え方を、自分自身に応用することを提案したい。
まずこのブログを読んでくださっている方は、神経質性格の持ち主だと思う。

私は森田理論を学習して、神経質性格にはマイナス面とプラス面の両方が同じ数だけあると学んだ。
私は神経質性格のプラス面をしっかりと認識して、プラス面を生活に活かしていくことが大切だと思っている。心配性であるということは、反面感受性が強いということである。
美しい風景、音楽、絵画、演劇、映画、ドラマ、小説などからあふれんばかりの感動をもらうことのできる性格なのである。神経質性格者でない人よりもより多くの感動を味わうことができるということだ。

涙が出るような感動を一日一つでも味わえることができれば、つらいことがあっても生き抜いていく力が出てくると思う。感受性を磨き鍛えるためには、興味や関心のあるものには積極的に取り組んでみることだ。取り組んでいく中で感性はどんどん磨かれていく。
また心配性の人は、思いやりの深い人である。自分の心の痛みがビンビンと感じられる人は、他人の心の痛みも分かる人である。
たとえば自分が尿道結石で苦しんだ経験を持っていれば、他人が下腹が痛いと言って、のたうち回ってれば、およそその見当がつく。どうすればよいのかすぐに分かるようなものだ。
過去にそういう経験がない人は、相手の苦しみが全く理解できないのだ。
そういう人は相手の身になって考えることが難しいのである。

性格の活かし方という面では、プラスの面に焦点を当てて、それを磨いて生活の中で活かし尽くすという考え方が大切だと思う。
神経質性格は、あらゆることによく気づく、感受性が強い、失敗の原因をとことんまで反省して分析できる力がある、責任感が強く粘り強い、好奇心が旺盛で夢や目標を絶えず追い求めているなどの特徴がある。ないものを探し求めることよりも、自分に元々備わっているものを棚卸して、それを活かすことを考えていく方がよほど意味のある人生を送ることができると思う。





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Last updated  2019.02.19 06:30:06
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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