森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.09.23
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カテゴリ: 身近な社会問題
稲作をやっている田舎の人に聞いてみた。
米を作って収支はどうですか。
1反当り(10m×100m)、30キログラムの玄米が約10袋ぐらい収穫できます。
それを1袋6000円台で販売しています。1反では、約6万円の収入です。
一般的には1町歩(1反の10倍)ぐらいの農家が多いので約60万円の収入です。
都会で働く人で年収60万円というのは、生活保護世帯よりもひどいです。
せめて、200万円ぐらいにならないか。
それに兼業の収入がプラス200万円から300万円くらいあれば、子どもを育てながらなんとか生活ができる。以前は減反奨励金があったが、今は廃止になったので収支を考えたら米作りなんかできない。

支出はどうですか。

別途水利利用料がかかります。次に機械代がかかります。これが大きい。
草刈り機、トラクター、田植え機、コンバイン、軽自動車、乾燥精米機は必須です。
トラクターは300万くらい。田植え機は安くても100万円、コンバインは300万円くらいです。外注に出すとそれだけ経費が加算されます。
共同にすればよいと言いますが、兼業農家が多く、ほとんど自前です。

いろいろ出費がかさみますね。利益は出ていますか。
とんでもないです。見ればわかるでしょう。トントンになればよい方です。
成育管理、水管理、草刈り、防除などの家族労力は、経費としてカウントできない。
労務費を計算すれば赤字です。つまりただ働きということです。

それでもやっているのは、先祖の土地を守るという使命感のようなものです。
でも私たちの世代が引退したあと、10年から20年すると、やり手がいなくなります。
広大な田んぼが雑草だらけという時代がすぐそこまでやってきています。

現在田舎では人よりイノシシや鹿や猿の方が多い。危なくて夜は外出できない。
田んぼや野菜畑は、電気などの防護柵を設置している。

田んぼは現在売ろうとしても買い手は全くいません。
それでも固定資産税はかかってきます。
もし中国人が来て、1反10万円でよければどんどん買いますよということになれば、喜んで売る人が出てくるでしょう。そうなれば中国人が、米を生産して中国に送ることになります。

日本という形はとっているが、実質的には中国の属国であって、日本人の胃袋に入る米は作っていないということになります。現に北海道の土地がそうなりつつあります。
今後中国は日本全国に広げていく考えです。機は熟したとみているのです。

現在10キロのコメは市販で3000円ぐらいですが、4000円、5000円、6000円でもよいので売ってくれと言った時に初めて日本人の口に入ります。
年収が300万以下の人が1000万人を超える状況で生活はますます苦しくなります。
国民を豊かにすることが国家の最大の役割ではないのでしょうか。
主要穀物の自給率はここ20年で急激に悪化するでしょう。
この惨状は先進国で唯一です。
今日食べるものにも事欠くような状態になった時、現在飽食三昧の日本人が生き延びていけるのでしょうか。





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Last updated  2024.04.07 20:11:07
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