森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.09.21
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
今日は元中日ドラゴンズのピッチャー山本昌さんを取り上げてみたい。
この方は、50歳までプロ野球の選手として活躍された。
5年間くらいプロ野球の選手として在籍すればよいという中で、29年間50歳まで活躍できたのは驚嘆に値する。その間219勝をあげて名球会入りされている。

山本昌さんは、特別ストレートが早いわけではなかった。
1回143キロを計測したことがあるが、ほとんど130キロ台である。
このスピードは、プロのピッチャーとしては心もとない。高校生レベルです。
1年で首になってもおかしくない選手だったのです。山本昌さんも不安だったそうです。
山本昌さんは、入団当時のエース小松辰雄投手のストレートを見たとき、とてもプロではやっていけないと思ったそうだ。

ではなぜ過酷なプロ野球の世界で前人未踏の50歳までプレーできたのか。

このボールは横に変化しながら落ちるボールである。
山本昌さんはこれをアメリカで身に着けたそうだ。
アメリカの選手は大振りしてくる選手が多い。勝負球として有効だった。
日本ではコツコツ当ててくる選手が多いので、習得することは困難だっただろうと言われている。でもプロの世界では、スクリューボールを投げる投手は多い。
なぜ、山本昌さんのスクリューボールは威力があったのか。

これは自分の欠点と関係があるという。
僕の股関節、膝関節は外を向いている。
いわゆるガニ股なのです。他人とは違う向きをしている。
これは一般的には、投げる時にヒザが外へ割れてしまうので力が逃げてしまう。
投手としては致命的ともいえる欠点を抱えていたのです。
山本昌さんの投球フォームを一目見たトレーニングコーチは、「野球選手としては大成しない」と即座に断言したそうだ。


専門的になるが、力を逃がす球はよく曲がる。
球をリリースする位置と、反対側の腰の位置が遠ければ遠いほど変化球はよく曲がるのです。
つまり力を逃がすには、膝関節を外に開けばよいのだ。
もともとガニ股の僕は自然にヒザが外に開くので、願ったりかなったりだったのです。
ヒザが開くというプロ野球選手としては致命的な欠点が、スクリューボールには、強力な長所として作用したのです。


でも変化球に磨きをかければ、プロの世界で飯を食っていけるという確信を持つことができたのです。欠点と長所は表裏一体だと思います。コインの裏と表の関係にあるということです。
欠点を素直に認めて受け入れると、それは類まれな長所に変身するかもしれない。
長所に胡坐をかいて、有頂天になっていると、その長所が自分に災いをもたらす欠点にならないとも限らない。

私たちは心配性で、他人の思惑に振り回される神経質性格を快く思っていませんでした。
ところが森田理論学習のおかげで、神経質性格の長所をはっきりと自覚できました。
こんなにはぐくみあいのある性格はないと思えるようになりました。
生きる自信と勇気が湧いてきました。
いまでは、両親に対して「神経質性格に生んでくれてありがとう」という気持ちです。





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Last updated  2021.09.21 06:31:20
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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