森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.03.14
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
プロ野球の世界で「遅い球」を武器にして輝かしい成績を上げてきた人がいる。

阪急(オリックス)から阪神で活躍した星野伸之さんだ。
星野さんのストレートは130キロに満たなかったという。
120キロ台はバッティングセンターで我々が対戦しているスピードある。
つまり素人が気持ちよく飛ばしてストレス解消できるスピードである。
高校生でも130キロ台が普通というのに、それを下回っていたという。

星野さんはそれにもかかわらず176勝を挙げた。
名球会の一流投手に近い成績を残している。
100勝あげれば一流投手と言われるのにどうしてそんな活躍ができたのか。


それに加えて、投球フォームが最大の武器だった。
投げる左手を身体の側面で隠して打者を幻惑させた。
打者は握りが見えないから球種が読みづらい。
腕の出所が分からないのでタイミングがとれないのだ。
この変則的な投球フォームに自信を持っていたのである。

それと、前向きで積極的な「逆転の発想」を持っていたことである。
『以前は「よし、抑えてやる」と力んで投げていた。でも、結果が出ない。ならば「どうぞ打ってくれ」とね。ど真ん中の球でも打ち損じて野手の正面をつくことだってあるから』
力勝負で相手バッターをねじ伏せてやるという気持ちは全くない。
ただタイミングを外してバットの芯に当てられないことだけを心掛けていたのだ。こうなると気が楽になる。気持ちの上で優位に立てる。
打者の方は草野球並みのスピードの球が打てないのでイライラする。
(一流アスリートの身体能力 二宮清純 富家孝 青春新書 144ページ参照)


そういう方が、プロ野球の世界で素晴らしい成績を残して活躍していたというのは驚き以外のなにものでもない。
いくら飯よりも野球が好きだと言っても、能力的に無理なものは無理だと思いがちです。星野さんを見ていると2つの球種のコンビネーション、球を見えづらくする投球フォーム、投球に対する考え方で一流の域にまで到達された。

私たちは他人と比べて能力に雲泥の差があると、早々にあきらめてしまいます。
星野さんを見ているとあきらめるにはまだ早いといわれているような気がします。弱点や欠点は視点を変えると、とてつもない強みや長所として活かすことができる。
ただし、弱点や欠点を目の敵にして否定していると、そんな芸当はできません。

そしてそれを活用するための工夫を積み重ねる。
その姿勢を持っていると、とてつもない成果をもたらすことがある。
あきらめるのはその後にした方がよいということだと思います。





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Last updated  2022.03.14 23:55:28
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