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バルガス=リョサのノーベル賞授賞理由が「権力の構造の見取り図を描き、個人の抵抗、反乱、敗北の姿を鋭く表現した」ということだそうだが、この作品はその評価がまさにぴったり当て嵌まる。ブラジルのセルタンゥ地域で起きたカヌードスの反乱の顛末が描かれている。怪しげな聖者の登場で始まる冒頭から、話しは如何にも物語り染みていて、とても本当の話しとは思えないが、実は実際の歴史的事件を題材にしている。様々な階級階層の興味深い境遇の人物たちが登場し、それぞれ予想を遥かに越える行動を取り、結末へと向かって行く。この作者の作品は『緑の家』と『都会の犬ども』を読んだが、それらに比べ構成のひねりが少なく、ずっと読み易い。日本でいえば「時代物」というジャンルに属する歴史小説なのだろう。事実は小説より奇なりというが、歴史的事実は人間の想像を飛び越えてしまう場合が多い。失うものを何も持たないセルタンゥ民衆の反乱するエネルギーのすさまじさ、急速な上り調子で力を持ってきた進歩的共和国派の軍隊と政治家の意外な弱点。読んでいて眼が離せない。小説家の描き出す生き生きとした人物の行動を通じ、起きていることの実相に迫って行く。私が個人的に興味を持ったのは、商業新聞を編集している共和派の政治家によるデマゴギーの作り方、ヨーロッパから流れてきた革命家の意外な人間的脆さ、等の形象である。片田舎の貧しい民衆の、宗教に啓発されたゲリラ戦争というテーマは、しかしブラジルの歴史小説を越えた現代性をはらんでいる。『世界終末戦争』というのは原題も同じなのだろうが、その意味で21世紀に多くのことを示唆する作品となっている。
2011年01月30日
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草津温泉に3泊4日でスキー旅行をした。最初は家族で行く計画だったのだが、突然の事情が出来、私一人の旅となった。20年以上前にした単身でのスキー研修に似た趣になった。気がつけば、最後にスキー板をつけてからもう7年も経っており、その時既に体力気力の衰えを感じていたものだったが、今回は更にその思いを強くした。先ず、ブーツを履く為に身体を曲げるのに一苦労、はあはあと息を切らした。滑れば途端に膝や足首が悲鳴を上げ始め、草津で売り物の8キロのダウンヒルも途中何度も止まらなければならない。最後の緩斜面に辿り着く頃は、下肢は絶叫して倒れそうだ。そういうことだから、脚力に自信が持てるはずが無い。転倒してこの年で骨折でもしたら、ダメージは相当なものとなるだろう。気力も萎える。上級斜面は例外なく全てパスした。ゲレンデには孫と遊んでいる年寄りの姿も多かった。その方が楽しいかもしれない。そんなことを思いつつ、二日券を滑りきった。ちなみに料金はシニアーということで子供と同じ値段でだいぶ安かった。ただ、スキーを続ければ、それこそ命がかかっているので、脚力は自動的に強くなるだろうとも考えた。 この旅行中に、飲んだ酒は一升を越え、温泉は西の河原の大露天風呂を含め(数えていないので)数知れず入り、帰りに、東京でしか食べられない「蒙古タンメン」を食べてきたことは特筆に値する(ことではない)かもしれない。
2011年01月25日
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「1・10国民の生活が第一!デモ」に参加してきた。青山公園から六本木までの短かい距離だったが、多くの人々が集まり、意気は上がった。主旨には「小沢一郎を応援します」「小沢一郎と日本を変えよう」ということがあり、それに賛同した人々が全く自主的に結集するという珍しい形のデモだった。数え切れないほどのデモを見てきたが、一政治家を支持するこういうデモは日本ではかつて無かった。新しい時代の新しい動きである。そもそも私が、かつての経世会の大番頭を応援するなぞという事態は考えられないことではある。しかし時代は確実に変わってきているのである。元の政治的経歴なぞ、それだけでは今やほとんど意味を持たない。この変革の時代にどう行動しているかだけが問われている。 国民の生活が第一! 民主党は政権交代の原点に帰れ! 小沢一郎でやり直せ! この声を上げる人々は、一昨年から始まった「平成維新」の正当な支持者であり推進者である。民主党代議士がこの動きを無視し、処世術に逃げようとするのなら、遅くない時期に地獄を見ることになるだろう。新しい時代の政治家は何よりも自らの主張をはっきりさせることが求められている。政党といえども、上意下達の没主体的馴れ合い行動は許されない。自分の頭で考えて、変革の時代を切り拓け。国民のエネルギーはそれを求めている。 にほんブログ村
2011年01月10日
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