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昼の部。「とうとうたらり たらりらたらり…」の「祝初春式三番叟」(尾上菊之助がチャーミングだった)、松本幸四郎の「俊寛」、河竹黙阿弥の作による「十六夜清心」、妖艶可憐な坂東玉三郎の舞「鷺娘」。囃子や謡にすっかり乗せられながら、芝居や舞を堪能し、とても得をした気がした。歌舞伎鑑賞はいつも色々とインスピレーションをかき立てられる。 歴史と伝統によって育まれた芸能の力の大きさだ。 東銀座にあるこの歌舞伎座が来年、立て替えられるそうで、今年は「歌舞伎座さよなら公演」と銘打っている。今回偶然に最前列の席で見ることになったのだが、確かに舞台等の痛みはかなりのものがあることが判った。新築も止むを得ないのだろう。 終了後、築地へ出た。日曜日なので大部分の店は閉まっているのだが、場外市場で開いていた「神楽寿司」で赤シャリのにぎりを食べた。
2009年01月25日
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集英社新書で出ている。帯に50万部突破!と書いてあった。ベストセラーだ。 「自己チュー」「成り上がり」「知ってるつもり」「スピリチュアル」……、こうした精神状態が澎湃としている、グローバリゼーションの進む現在、人間は如何に生きるべきか。 それは、 自分の知性を信じて、最後まで追究する姿勢を失わないこと。知性は何のためにあって、われわれはどんな社会を目指しているのかを考え続けていくこと。 昔は「知識人」のものであった、こうした姿勢が、現在の「自由な個人」にとっても必要となっていると説く。 姜尚中氏の説くところは、いつもわれわれにはコモンセンスになっていると感じられる部分も多いのだが、あらためて読まされると、彼にこうして語られて本当に良かったという気になる。 例えば、なぜ働くのかの第一の意義は「他者からのアテンション」を得るためという主張とか、「愛とはそのときどきの相互の問いかけに応えていこうする意欲のことである」という主張を聞かされた時、なるほどと大きく首肯している自分がいる。 テレビで見る彼の語り口と同様、諄々と説く論理展開の明晰さも魅力の一つだが、彼の作品の一番の魅力は「まじめさ」だろう。実は、これが彼の思考のキーワードだという気がしている。 ただ、本書の一番最後へ来て設けられた「老いて最強たれ」という章で語られた彼の夢を聞いた時は、さすがにいささかぶっ飛ぶ気がしたのだった。
2009年01月10日
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