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私たちは、レモンジュースに含まれるビタミンCが壊血病に効果があったことがわかっていますが、当時はビタミンという物質そのものが知られていませんでした。 ビタミンCは1928年になって、ハンガリーのアルバート・セント・ジェルジュによって発見されましたが、まだ壊血病との関係はわかっていませんでした。 その4年後の1932年アメリカの2人の研究者によってビタミンCと壊血病の関係が明らかにされたのでした。ビタミンCは、壊血病(=scorbut)を治すものという意味でアスコルビン酸(=ascorbic acid)と名付けられたのです。 その後の研究で、合成されたアスコルビン酸より天然物から抽出されたアスコルビン酸の方が効果が高いことがわかりました。これは明らかに、壊血病の治療に際し、天然物に含まれているアスコルビン酸とは別の何らかの物質との相乗作用が重要であることを意味していました。 その後の研究でアスコルビン酸の効力を高める補因子があることも明らかになってきました。セント・ジェルジュはそれをビタミンPと名付けましたが、その後再現性がないということで、セント・ジェルジュの存命中はビタミンPは学会で認められませんでした。 現在では、ビタミンPが複数の微量物質によって構成されていることがわかっており、ビタミンCとそれらの微量物質の複合されたものを、ビタミンCコンプレックスと呼ぶこともあります。 少々長くなってきましたが、最も知られたビタミンCも、決して単体で有効性が大きく期待できるわけでなく、その他の微量な補因子との相互関係によって大きな働きをすることがわかったのです。 その補因子は、あるときは他のビタミン、ある時は他のミネラル、そしてある時は植物に含まれるポリフェノールなどのいわゆるファイトケミカル(植物によって生成される微量な化学物質、ファイトニュートリエントとも言います)だったりするわけです。ただし、この相関関係は現在でも完全に解明されているわけではありません。 現在ではビタミンCは抗酸化ビタミンとして知られていますが、その働きは決して抗酸化作用だけではないようです。 ビタミンCは特にストレスによってどんどん消費されることがわかっています。それがどこで使われているのかは、まだまだ解明されているとは言えません。 先日の報道では、ビタミンCが老化遺伝子に関係するタンパク質の働きに必須のもので、ビタミンCが足りないと老化が早く進むということです。すでに動物実験では実証済みだそうです。もちろん人間も同様とは即断できませんが、興味深いですね。 実際、ビタミン・ミネラルを十分に摂っている人は若々しいと言われています。私の印象では、これは真実だと思います。ですから、私個人としては、食品だけでなく、サプリメントも利用して積極的にビタミンミネラルを摂るようにしています。 以上、今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月30日
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記事の未更新が3日も続いてしまいました。病気に出もなったのではと心配してメールを下さった方もいます。大変申し訳ありません。体の調子は悪くないのですが、なにしろ複数の仕事が重なってしまい、どうしても記事を書く時間がなかったのです。しかも、タンパク質のお話しも佳境に入ってきていましたために、気楽に書ける状態でもなかったのです。言い訳になってしまいました。 タンパク質に関しては時間が十分に取れるときに続きを書くことにします。今回は、栄養素の中でも微量栄養素といわれるビタミンやミネラルの話に移りたいと思います。◆ビタミンは代謝に欠くことのできない生理活性物質 私たちが毎日食べるものはそのままでは体では使えないことが多いのです。そこで、すべて“代謝”という過程を経て人間が利用できる形になるのです。 逆に言うと、“代謝”がしっかりと行われなければいくらタンパク質等の主要栄養素を摂取しても役に立たないということになります。ではこの代謝を行うために必要なものは何でしょうか。その主役がビタミンとミネラルなのです。◆屈強な海の男たちの最大の敵はビタミン不足だった! 15世紀以降の大航海時代の海の男たちにとって最も怖い病気は壊血病でした。特に遠距離航海の場合は壊血病になる者が続出し、航海そのものの継続ができないほどだったのです。 あのバスコ・ダ・ガマが1498年に喜望峰を巡る航海に乗り出したとき、160人の隊員のうち何と60人も壊血病で失っているのです。 時には100人のうち10人しか生き残らなかったということさえありました。記録にはありませんが、たぶん全滅したこともあったでしょう。 この病気の対処法(レモンジュース)がわかったのは、何と18世紀になってからでした。1757年に英国海軍軍医のジェームズ・リンドが壊血病の治療法と予防法について発表し、1804年になってやっと英国海軍はレモンジュースを標準食料として備えるようになったのです。 つづきます。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月29日
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◆タンパク質のアミノ酸配列の意味 タンパク質の第一次構造は20個のアミノ酸の配列ですが、この組み合わせは極めて多様で、部分であっても一つとして同じ配列を持っているものはないと言えます。 他の動物と比較すると、同じ機能を持つタンパク質はアミノ酸配列がほとんど同じ(ごく一部違う程度)であり、この配列に大きな意味があるようです。 一部異なっている部分は重要な部分ではないようで、機能と関係する部分は種が違っても全く同じようです。 生体の酸化反応に関わるシトクロムCというタンパク質は約100個のアミノ酸でできています。ヒトとサルとでは1ヶ所違っています。しかし、酵母菌とでは44ヶ所も違っています。ところが、どの生物のシトクロムCでも27個のアミノ酸は常に存在しています。 つまり、この27個のアミノ酸がシトクロムCの機能を担っており、他は構造を維持するために存在する可能性が高いのです。逆に言うと、この27個のアミノ酸に変異が生じると、シトクロムCの機能が失われたり、異常な働きをする可能性があるということです。 タンパク質はこのようにかなりもろい部分を内包しています。そしてこのことは、健康を考えた場合、どんなところに注意を払うべきかを示唆しているとも言えるのです。 具体的なことは今後少しずつ書いていきたいと思います。 話は変わりますが、今非常に多忙で、今回も2日間連続で書けませんでした。今回は100号記念ということで、張り切って書きたいところですが、そのゆとりがなくて、むしろ普段より短くなってしまいました。しばらくこの状態が続くと思いますが、温かく見守ってください。がんばって継続しますから。 それでは、今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月25日
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◆簡単なまとめ タンパク質は生命の根幹とも言える物質であるだけに、非常に巧妙な構造を持っています。 ちょっと思い出してみましょう。まず、20もあるアミノ酸が複雑に結びついている一次構造。こうした複雑な配列を可能にしているのが、極めて単純なペプチド構造であることも興味深い点ですね。 次にαらせん構造、β構造等の二次構造。最後が複数の鎖が結びついてできる四次構造等の三次元立体構造でしたね。 さらにアミノ酸にはグリシン以外はL型とD型の区別があり、生命に関係するタンパク質はすべてL型のアミノ酸で構成されていることも興味深い点です。◆タンパク質と親水性と疎水性 さて、前書きはここまでとして、今回の話題は「親水性と疎水性」です。 ある物質の化学的性質を考える上で、水になじみやすい性質を持っているか、水となじみにくい性質を持っているかは大きな問題です。もともと生物は水の中で発生し、私たちの体の80%以上が水であるといわれているように、体の中の物質は基本的に水になじみやすい親水性です。 さてアミノ酸ですが、アミノ酸全体としては、共通に持つアミノ基とカルボキシル基をもっているため親水性です。つまり、アミノ酸は水によく溶けます。有機溶剤、例えばエーテルなどには溶けません。 ただし、タンパク質はこのアミノ基とカルボキシル基を使ってペプチド結合をするため、タンパク質に関しては側鎖の性質が表面に出てきます。つまり、側鎖が親水性か疎水性かが重要な問題となるのです。 そうした側面からアミノ酸を見たときの親水性と疎水性については、以下の表のようになります。かなり専門的な内容ですがアミノ酸の多様性を知るためのデータとしてご紹介します。 いかがでしょうか。ずいぶん多様ですね。 このアミノ酸の多様性が、タンパク質の複雑な性質を生み出しているわけです。一般に球状をしている酵素には、活性中心というものがあります。そこはくぼみのようになっています。このくぼみにあるアミノ酸の側鎖が影響を与えようとする分子を引き寄せ、また別の側鎖が一種の触媒作用を引き起こします。 酵素(タンパク質)全体としては親水性ですが、こうした活性の中心となるくぼみの部分は、疎水性となっています。試験管での化学反応の多くが有機溶媒(疎水性)の中で行われますが、水の中にある酵素は全体としては親水性の中にミクロの疎水環境を作り、そこで化学反応を行っているのです。 なんと巧みなやり方だとは思いませんか? いかがでしょうか?酵素というのが、いかに複雑な働きをしているのかがなんとなくでもわかっていただけたでしょうか? 今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月22日
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◆L型とD型…生物のタンパク質を構成するアミノ酸はすべてL型 実はアミノ酸の説明の時に書かなかったことがあります。それは、アミノ酸の三次元立体構造はL型とD型があることです。これはちょうど右手と左手との関係に似ています。ですから、決して重ね合わせることができません。これを光学異性体と呼びます。 以下の図でおわかりになるかと思います。 アミノ酸の中でグリシンだけはL型とD型の区別がありませんが、その他のアミノ酸はすべて区別されます。 L型とD型の物理的性質(融点とか溶解度)や化学的反応性は同じなので通常の試験管の中では区別がつきませんが、地球上の生物はすべてL型のみでできています。 タンパク質は三次元立体構造をとっているわけですが、それを構成する最小単位であるアミノ酸にも三次元立体構造があるわけです。そして、体の中の様々な情報交換、酵素反応等においてはL型とD型は厳しく区別されているのです。 例えば、うまみ成分として知られているグルタミン酸ナトリウムで私たちが「うまい」と感じるのはL型のみなのです。いかに物理的性質や化学反応性が同じでもも、D型のグルタミン酸ナトリウムにうまみを感じることはありません。 以上の例は、いかに三次元立体構造が決定的な意味を持つかの傍証となるでしょう。 人工的な方法によってD型を作ることができますし、意図せずにD型ができてしまうこともありますが、これらのアミノ酸によって作られたD型タンパク質がどんな働きをするのかは不明です。つまり、D型ができる可能性のある食品加工は避けるべきであるということにもなるのです。 今回はここまで。次回は生体内の反応に関して非常に重要な親水性と疎水性について書く予定です。お楽しみに! ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月21日
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◆タンパク質の三次元立体構造の姿 今までに、タンパク質についてはいくつかのレベルの構造があることがわかりました。 まず、アミノ酸の配列があります。この配列順序のことを一次構造と呼びます。 次にαらせん構造、β構造などのような構造を二次構造と呼びます。 そして、αらせん構造やβ構造を含んだ鎖が折りたたまれて球状になった構造を三次構造と呼びます。 それから複雑なタンパク質の中には、一本の鎖ではなく複数の鎖が集まって大きな構造になっているものもあります。この大きな複合構造体のことを四次構造と呼んでいます。この場合、一つ一つの鎖でできた三次構造のことを四次構造の中のサブユニットと呼びます。 こうしたタンパク質の中で皆さんもよく知っているものが、赤血球にあるヘモグロビンです。ヘモグロビンは4つのサブユニットが集まって四次構造を作っています。 ヘモグロビンは肺で酸素と結合して体中に運ばれそこで酸素を放出します。この機能は、四次構造によって実現できるものなのです。 ヘモグロビンは酸素濃度が高いところでは多くの酸素と結合し、酸素濃度が低いところでは酸素結合力が格段に低くなります。この機能を実現するのが四次構造なのです。 こうしたある物質による調節という機能は、四次構造を持ったタンパク質の特徴となっています。筋肉中にあってヘモグロビンと同様に酸素と結合するタンパク質にミオグロビンがありますが、四次構造は持ちません。 またまた面倒な話になってきましたね。短いですが、今回はここまでです。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月20日
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◆タンパク質の構造を安定にする秘密その2…β構造 前回はタンパク質の三次元立体構造の中でαらせん構造というものがあり、これが水素結合によってしっかりとした構造を保っているということを書きました。 今回は、まずもう一つの構造であるβ構造について簡単に触れてみましょう。 αらせん構造はアミノ酸のらせん構造の中で、わずか4つ離れたアミノ酸の間の水素結合が特徴でした。 一方、β構造は隣り合った鎖の間にできる水素結合のことを言います。この「隣り合った」というのは、別の分子の鎖との間にできる水素結合もあれば、同一の分子ではるかに隔たったアミノ酸の間にできる水素結合の場合もあります。 特に同一の分子の離れたアミノ酸の間にできる水素結合は重要で、特に球状のタンパク質(酵素に多い)が安定するためには、非常に重要な構造と言えます。 イギリスのベルツとケンドルーがこの構造の成り立ちを解明してノーベル化学賞を得たのは1962年のことでした。 彼らの研究によって、球状のタンパク質は、ある部分はαらせん構造を取り、ある部分ではβ構造を取り、最終的に球状にまとまっていることがわかったのです。 αらせん構造とβ構造が分子全体の中でどの程度存在するのかは、タンパク質の種類によって様々です。 いずれにしても、タンパク質は単なる化学式や構造式では表すことの出来ない三次元立体構造にこそ、その働きのポイントがあるらしいことはおわかりになったでしょうか。 今回はここまでとします。タンパク質はなかなか難しい物質です。一回に一つのことにした方が良いようですね。それでは! ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月19日
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◆タンパク質の構造を安定にする秘密その1…αらせん構造 前回はタンパク質の機能は、その三次元立体構造に潜んでいるということを書きました。図も載せましたので、だいたいのイメージはつかんでいただけたと思います。 ところで、三次元立体構造にタンパク質の機能の秘密があるとしたら、その構造はかなり確固としたもののはずですが、どうしたらそうした安定した構造を取れるのでしょうか?単なるペプチド結合のままなら、ふらふらと安定しないまさにヒモのようなものではないですか。 前回コラーゲンの立体構造をご紹介しましたね。左巻きのらせん構造が三本寄り合わされた構造をしていました。単なる一本のヒモは安定しませんが、らせん構造になると格段に安定するのはご存じの通りです。身の回りにもそうした構造を持っているものはいろいろありますね。 実は球状のタンパク質には部分的に何ヶ所もこのらせん構造があるのです。タンパク質のこのらせん構造を発見したのは、化学賞と平和賞と2回のノーベル賞を受賞したことでも有名なライナス=ポーリング博士たちです。ポーリング博士はビタミンCが風邪やガンに効くと提唱していることでも有名です。 さて、博士たちが発見した構造はαらせん(αヘリックス)と名付けられ、右巻きのらせん構造です。コラーゲンは左巻きでしたが…。 非常に専門的になりますが簡単に説明すると、3・6個のアミノ酸で一巻きし、その間に0.54ナノメートル進みます。さらに、ペプチド結合の中で4つはなれたアミノ酸のNH(イミノ基)とC=O(ケト基)の間に水素結合ができています。このような水素結合があるためにらせんが安定しているのです。 大変難しい話になってしまいましたが、要はらせんだけでなく、離れたアミノ酸が水素結合という形で手を結んでいる構造をしているということです。そのため、αらせん構造は極めて安定しているのです。 ここで出てくる水素結合は、普通の化学結合(共有結合)に比べると弱いですが、生体分子の立体構造、生体分子間の相互作用において大変重要な役割を持っています。 なお、水素結合がこのように弱いということは、タンパク質の立体構造が熱に弱いということを説明していることにもなります。 以上、今回はここまでにしておきます。次回も少々難しい話になりますが、β構造を説明する予定です。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月18日
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◆タンパク質の機能はその三次元立体構造と深い関係がある 前回はアミノ酸の結合方式がペプチド結合という方式であることをお伝えしました。この方式によって、アミノ酸は非常に長く連なりタンパク質となるわけです。 この長いものでは数千ものアミノ酸の鎖がどのようにまとまっているのか予想できますか?どう考えても秩序なくそれこそヒモのようになっているとは思えませんね。 そうです。アミノ酸は様々な形態をとることによりその働きが生まれるのです。具体例を見てみましょう。 まずは体中の組織(皮膚、腱、骨など)において弾力を生み出している重要タンパク質であるコラーゲンの外観を見てみましょう。一見してわかるように、繊維状をしていますね。 少々専門的になりますが、さらに細かく見てもると、左巻きのらせんが三本寄り合わされたような構造になっているのです。下の図の左側のらせんがまとまって右側のような構造になっている。これがコラーゲンの実像です。◆他種類のタンパク質の多くが酵素として働いている タンパク質の中でもコラーゲンやケラチンのような構造タンパク質は繊維状ですが、多くのタンパク質は酵素として働き、形状も球状をしているものが多いのです。下は重要な抗酸化酵素のカタラーゼの外観です。 こうした構造を取るためにはある特殊な構造が必要となってきますが、これについては次回ということにしましょう。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917
2006年09月15日
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◆タンパク質の結合=ペプチド結合 ちょっと面倒な話になりますが、タンパク質について理解するためにはどうしても知っておく必要があることに、アミノ酸の結合方式=ペプチド結合について書かないわけにはいきません。 次は、前回ご紹介したアミノ酸の基本構造です。 あるアミノ酸のアミノ基とカルボキシル基が反応して結合します。この結合方式をペプチド結合といいます。まず図を見てください。 四角で囲ってある部分がペプチド結合です。R1とR2はそれぞれのアミノ酸の側鎖を表しています。 なお、アミノ基とカルボキシル基が結合するときに水(H2O)が生成されます。逆にタンパク質分解酵素の作用でペプチド結合が切れてアミノ酸に戻るときは水が加わります。ですからこの時の分解を加水分解と呼ぶのです。 さて話を元に戻します。ペプチド結合がつながっていわば骨組みができます。もしその様子を見ることができるなら、その骨組みの外側に様々な側鎖が突き出していることでしょう。 どんなアミノ酸がどんな順序で結合しているのかを「タンパク質の一次構造」と呼びます。なぜ「一次」と呼ぶのかは、あとで説明します。 ところで、皆さんはペプチドというものを聞いたことがありますか? タンパク質はアミノ酸が少なくとも50個から多い場合は数千個もペプチド結合でつながったものですが、アミノ酸の結合の中には50個以下の短い鎖もあります。こうしたものはタンパク質とは呼ばず、ペプチドと呼んでいます。 大きなタンパク質が酵素などで切断されてペプチドができることもあります。例えばタンパク質は当然腸からは吸収できません。通常はアミノ酸まで分解されてから吸収されるわけですが、小さなペプチドの場合はそのまま吸収されることもあります。 ペプチドの中には生体内で重要な機能を持つものもあります。全く人工的に作られたものですが、アスパルテームというペプチドは砂糖の160倍も甘いので、よく「糖分ゼロ」などの清涼飲料水で使われています。 グルタチオンというペプチドは酵素の活性化や生体成分の酸化防止に役立っています。エンケファリンというペプチドはモルヒネと同様の鎮痛作用があります。 多忙のため、2日ほどお休みをいただきました。申し訳ありませんでした。 今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月14日
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◆タンパク質はアミノ酸の鎖で出来ている 巨大な分子量を持つタンパク質をもう少し詳しく見てみると、実はアミノ酸が鎖のように連なっていることがわかります。このアミノ酸の鎖は棒状になっていたり、丸まっていたりと、様々な外観をしています。 このタンパク質の外観というか立体構造は、そのタンパク質の機能に関係したもので、非常に重要なことですので、しっかりと記憶しておいてください。 アミノ酸というと、○○○は脂肪の燃焼に効果的だとか、△△△はスタミナが向上するなど、一部のアミノ酸の効果が話題になっています。アミノ酸が入っているだけで売れるというような現象さえ起きています。 しかし、アミノ酸の本当に大切なところは、タンパク質の構成単位であるという点なのです。ここでは化学式などは出しませんが、とりあえず20種類あるアミノ酸をあげてみましょう。(アイウエオ順) アスパラギン/アスパラギン酸/アラニン/アルギニン イソロイシン/グリシン/グルタミン/グルタミン酸 システイン/セリン/チロジン/トレオニン トリプトファン/バリン/ヒスチジン/フェニルアラニン プロリン/メチオニン/リジン/ロイシン アミノ酸を構成する原子は炭素、酸素、水素、窒素が主なもので、一部イオウ原子を持つアミノ酸もあります。 さて、アミノ酸はほとんどが同じ構造をしています。これについてはやはり図を見た方がわかりやすいでしょう。 この図でもわかるように、ほとんどのアミノ酸は共通する構造を持っています。 NH2はアミノ基、COOHはカルボキシル基と呼ばれます。Rの部分が側鎖と呼ばれます。実はアミノ酸が結びついたタンパク質で重要な部分は側鎖の部分であり、ここの性質を知ることはかなり重要なことなのです。 ただ、今は化学の授業をしているわけではないので、とりあえず、側鎖が重要であるということだけは覚えておいてください。 結構面倒な話になっていますので、少しずつやっていきたいと思います。今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月11日
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かつて栄養素というと、タンパク質、脂質、炭水化物のいわゆる3大栄養素くらいしか知られていない時代がありました。戦後の飢餓の時代は、まさにこうした現代ならまず不足することのない栄養素が足りなかったのでした。 現代は、こうした栄養素は当然摂れていると考える人が多いようです。そして、ビタミンやミネラル、あるいはその他の栄養素に注目が集まっています。 では、現代人は、本当に3大栄養素をきちんと摂取できているのでしょうか?もし、そうであるならば、もはやこのような文章を書く必要もないわけですね。つまり、多くの人は決して3大栄養素をきちんと摂っているとは言えないのです。 ある意味、かつてこれらの栄養素が本当に不足していた頃よりも悪い状況になっているとさえ言えるのです。今回のテーマ「3大栄養素を見直す」で、そうしたことが少しでもお伝えできればと思っています。 まずは最も重要な栄養素であるタンパク質から考えていきましょう。◆タンパク質とはどのような物質で、体の中でどんな働きをしているのでしょうか? タンパク質というと、筋肉という言葉もあるように、体の構造を作っている物質というイメージがある人が多いのではないでしょうか?もちろん、それも重要な働きではありませが、タンパク質はある意味生命活動そのものといってもよいほどに重要な働きをしていると言っても過言ではないでしょう。 ただし、これは食事としてタンパク質を食べなければいけないということではありません。極端な話、タンパク質を食べなくても私たちは生きていけます。 そこでまず「タンパク質とはどんな物質なのか?」から進めていきましょう。 実はタンパク質は極めて巨大な分子です。物質の大きさは普通分子量で比べます。身近な物質で言うと、水の分子量は18、酸素は32、砂糖は342です。これに比べ、タンパク質で最も分子量が小さいものでも5千位、普通のもので数万~数十万、大きなものには100万を超えるものもあるのです。 これだけの巨大分子でも、大きさはせいぜい直径は数ナノメートル程度です。そういう意味では、光学顕微鏡では見分けられない大きさと言えます。ただし、大きなタンパク質なら電子顕微鏡を使えば見られます。 ※1ナノメートル=1000分の1ミクロン=1000000分の1ミリメートル タンパク質のこの巨大さは、後で説明する脂質や炭水化物の遠く及ぶところではありません。なぜタンパク質はこんな巨大なのか?これはタンパク質の働きと大きく関係があるところなのですが、これについては次回以降ということにしましょう。 今回は、こんなとこにしておきましょう。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月10日
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◆前回のまとめ 糖鎖を構成する8つの単糖のうち、グルコースとガラクトースは通常不足することはありません。しかし、その他6つの単糖は、現代の一般的な食生活では不足しています。しかも必要量の20~30%程度しか摂取できていないのが実際なのです。 これら6種類の単糖はグルコースから肝臓で作られますが、その製造量は自ずから必要最小限となり、決して満足できる量ではありません。そのため、体に異常があった場合は十分対応できず、これが現代病の進行を早めている可能性があります。 実際、かつてこれらの単糖類が今よりもしっかりと摂取できていた時代、喘息やアトピー性皮膚炎などの現代病が今ほどなかったことは確かであり、私たちはこれら単糖類を積極的に取り入れる必要があるのです。◆単糖類の摂取方法 単糖類を必要十分なだけ摂取するためにはどうしたらよいのでしょうか? 最近はこれら不足している単糖類を補う糖鎖栄養素のサプリメントも各種販売されています。しかし、すぐに高価なサプリメントに飛びつかず、まずは身近な素材を充実させるのがよいと思います。 実はある意味簡単なことなのです。できるだけ多くの食材を利用した食生活を送ることなのです。特に植物系の食材を充実させましょう。 前回も書きましたが、伝統的な日本食は非常に優れています。中心になっているのは野菜類、海草類です。タンパク質の多くは豆腐や納豆のような大豆食品が中心で、そこに旬の魚(当時庶民が買うことができたイワシ・サンマ・アジ・サバ、等々)が加わっていたのです。 しかし、かつての日本食の調理方法は多くの方が忘れてしまっていると思いますので、比較的導入しやすいものをご紹介しましょう。 それが最近かなり知られてきた「マクロビオティック食」です。考え方やレシピが紹介された本もかなり出版されているので、まずここから始めてみてはどうでしょうか? 実は私もマクロビオティック食に近い食生活をしています。ただ、忙しい生活を送っていますので、毎日時間をかけて料理をするゆとりがないことも事実です。ですから簡単に実行できることは必ず実行するという考え方でやっています。 まず最も基本的な主食ですが、これは玄米です。圧力釜を使ってだいたい3合程度炊き、いくつかに小分けして冷凍したものがいつも冷凍庫に入っています。圧力釜を使えば、玄米を炊くのも全く難しくありません。 それからできるだけ複数の野菜類を食べるようにいつも準備しておきます。時間があるときは素材からじっくりと作りますが、毎日というわけにはいかないのでやむを得ません。◆サプリメントの利用 したがって、サプリメントのお世話にもなっています。ただ、いわゆる糖鎖食品はかなり高価ですし、含まれる栄養素も限られているので、様々な植物性栄養素を摂取しながら単糖類も摂取できるようなサプリメントを利用しています。 といっても、錠剤のようなものではありません。今まで何回もご紹介していますが、他種類の野菜・果物・海草・ハーブ等をブレンドしてパウダー状にしたものを豆乳に入れてシェイクして飲んでいます。 私個人はその他にもいくつか錠剤状のサプリメントも使っていますが、これらは必ずというものでもなく、他の食材で十分に摂れたなと思ったときはこれら錠剤状のサプリメントは利用しません。ただし、パウダーは毎日欠かすことはありません。 こうした食生活の注意と、パウダーのサプリという生活はもうかなり長いこと続けています。これが私の健康法の要になっています。栄養に関することを人に話したり、文章に書いたりしている人が、見るからに不健康では信用もされませんし、もし生活習慣病になったらこれも今まで書いてきたことが説得力を失うでしょう。 そうしたことがないようにしたいという思いは、ずっと持ってきました。そしてそれは今のところかなり成功しているようです。 健康の維持・増進というのは長い目で見る必要があります。目先の効果に飛びつくことのないようにするべきだと思います。 今回はここまで。次回からはすこしテーマを変えてみようと思っています。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月09日
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糖鎖を構成する8つの単糖は次の通りでした。 1 グルコース(ブドウ糖) 2 ガラクトース(乳糖) 3 マンノース 4 キシロース 5 フコース 6 N-アセチルグルコサミン 7 N-アセチルガラクトサミン 8 N-アセチルノイラミン酸 このうち、グルコース(ブドウ糖)が不足するということはほとんど考えられません。また、一部の極めて偏った食生活を送っている人以外、ガラクトース(乳糖)が不足している人もいないでしょう。 その他6種類の単糖類は、かなりバランスの取れた食生活をしていない限り、不足している人がほとんどだと思います。はっきり言って、必要量のせいぜい20%~30%程度しか摂取していないと思われます。 それでは大変ではないかと心配される方も多いでしょう。しかし、極端に心配する必要はありません。なぜなら、豊富にあるグルコースを原料として他の6種類の単糖を作り出すことができるからです。 でも、「なあんだ、心配ないじゃない。」と完全に安心しきることはできません。なぜなら、これら6種類の単糖を合成するためには、非常に多くの酵素を合成し、ビタミンやミネラルを使い、多くのエネルギー物質(ATP)を使って作り出さなければならないからです。 本来食品から摂取できていたはずのものですから、体にとっては余計な仕事です。しかも、その製造場所は肝臓。ただでさえ酷使されている肝臓はヒーヒー言いながら馬車馬のように働いているのです。 その結果として作られる単糖の量は、まさに必要最小限。とりあえず命を保つのに必要なだけということになります。つまり、多くの現代人の細胞の持つ糖鎖は、決して十分なものではないのです。これは正常な体の状態の場合はなんとか辻褄が合っていますが、いざ緊急事態になったときには、十分な機能を果たせるとは言い難いのです。 つまり、60兆の細胞のキャパシティ(許容量)がきわめて小さくなっているというのが現代人なのです。昔はほとんどなかった喘息やアトピー性皮膚炎のような自己免疫疾患が増加してきた時期と、食生活の欧米化が一般的になってきた時期とはだいたい一致しますが、これは糖鎖という側面からも説明できるのです。 1977年発表のマクガバン報告で世界で最もすぐれた食事として、日本の伝統的な食生活が紹介されました。このころの食生活を見てみると、やはり野菜を代表とした植物性食品の摂取量が非常に多かったことは明らかです。動物性の食品のほとんどは魚でした。肉はごくたまにしか食べませんでした。 私事にわたりますが、私が子供時代は、本当に肉を食べるということはほとんどありませんでした。ただし魚はアジ・イワシ・サンマ・サバなどが手頃な値段で頻繁に食べていた記憶があります。魚以外の肉類としてもっともよく食べたのは、たぶんクジラだったと思います。 いずれにしても、植物性の食材を様々に調理して食べていたのです。そのころ、私の身の回りに喘息の人、アトピー性皮膚炎の人は皆無でした。 こうした事実だけ見ても、植物性の食材を積極的に摂ることが大切であることがわかると思います。言い方を変えれば、多種多様な植物性の食材を使うことによって、必要十分な単糖類を摂取できるということなのです。 ただ、同じように見えても、今と昔では素材そのものが相当に変化しています。農薬の大量使用、栄養価の低下等です。これについては、また別の機会に詳しく書くことにします。 本日はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月08日
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▲同じ組織の細胞同士の連結器として働く ▲自己の情報を伝える情報装置としての働き ▲細胞外の様々な物質を見分けるアンテナとしての働き 以上が<糖鎖が担う機能の一端>でした。 つまり、糖鎖は体の中における情報処理の要とも言える機能を担っており、その異常は情報処理を狂わせ、その結果様々な問題を作り出しているということなのです。 本来ならば異常な糖鎖を持つ細胞は排除される仕組みになっているはずです。しかし、異常とまではいかなくても、体全体の細胞の糖鎖の働きが不十分になっているために、異常な糖鎖を見分ける力が弱まっているということがあり得ます。 一つの細胞には500~10万程度の糖鎖が林立しています。高倍率の顕微鏡で見れば、まるで羽毛のように細胞膜全体を覆っているのです。◆脂肪酸を例のとってみると… 細胞膜が様々な脂肪酸でできており、摂取する脂肪酸が偏っていたり、過度のダイエット等で脂肪酸そのものの摂取が不足していたりすると、細胞膜の機能が落ちるということはご存じだと思います。 例えば、DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳細胞の構成要素として非常に重要であることがわかっています。現在の食生活で不足しがちなDHAを補うことで、頭の働きが向上することはすでに常識となっていますね。 またリノール酸等のオメガ6の脂肪酸ばかり摂取していると、細胞膜の健康度が落ちることもわかっています。やはりオメガ3の脂肪酸は必須なのです(DHAはオメガ3です)。 このように、食品から脂肪酸をバランス良く摂取するだけでも、60兆の体細胞の元気度が向上します。同様のことが、糖鎖にも言えないでしょうか?◆糖鎖原料を補う 前回も書きましたが、糖鎖はまだ研究が始まったばかりの分野で、基礎研究の段階のものがほとんどです。しかし、もちろん、糖鎖の原料である単糖の摂取と各種疾病との関連も研究されています。 私の知る限り、現時点でそれによって医薬品が作られるというところまではいっていないのではないかと思います。しかし、単糖の摂取と疾病の改善との関連についてはかなり研究されているのも確かです。 日本は糖鎖に関しては最先端を行く国ですが、この分野に関してはむしろアメリカの方が進んでいるようです。糖鎖を補う食品の開発に関しては、アメリカの方がずっと進んでいます。もっとも、最近になって日本でもそうした食品を販売する会社が増えているようです。 さて、このテーマの記事の第一回目(8月29日)に糖鎖を構成する8つの単糖をと紹介しました。再掲します。 1 グルコース(ブドウ糖) 2 ガラクトース(乳糖) 3 マンノース 4 キシロース 5 フコース 6 N-アセチルグルコサミン 7 N-アセチルガラクトサミン 8 N-アセチルノイラミン酸 これらの単糖類は基本的に食品から摂取できますが、中には摂りにくいものもあるのです。もし日常の食生活の中で特定の単糖の摂取が不足したりほとんど摂取できなかったりすると、問題が起きることは十分に考えられますね。 もし、外食お多いとか、とりあえずカロリー摂取が中心のものとなっていたり、肉食中心で野菜の摂取が不足していたりと、栄養摂取に問題がある場合、あなたの単糖の摂取が偏っている可能性が高いでしょう。 それによって、体細胞全体の糖鎖の状態が不十分な状態になっていることは十分に考えられます。 続きは、次回にしましょう。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月07日
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<糖鎖が担う機能の一端>をもう一度見てみましょう。 ▲同じ組織の細胞同士の連結器として働く ▲自己の情報を伝える情報装置としての働き ▲細胞外の様々な物質を見分けるアンテナとしての働き 3番目に書いた「細胞外の様々な物質を見分けるアンテナとしての働き」について考えてみます。 体の中では様々な情報が行き交っています。その中でもっとも直接的な情報伝達方法が神経を使う情報伝達であることは間違いありません。神経を利用すると、素早く確実に必要なところに情報を伝達できます。そのスピードは、感覚的には一瞬とも言えるものです。 この神経の機能は優れてはいますが、これだけでは情報伝達としては不十分です。例えば複数の箇所に一度に情報を伝達したい場合はどうしたら良いのでしょうか?そうした情報伝達方法として最も有効なのがホルモンです。 食事をすると膵臓からインスリンというホルモンが出てきますね。このインスリンによって、60兆の細胞はグルコース(ブドウ糖)を取り込むドア(チャンネル)を開くことができます。こうしたことは神経では不可能です。 さて、インスリンが来たことを細胞はどうして検知するのでしょうか? そうです。細胞表面にある糖鎖の中にインスリンを検知するアンテナの働きをするものがあるのです。これをインスリンレセプター(受容体)と言います。 もしこのインスリンレセプターが何らかの理由によって十分に機能しなければ、インスリンがあってもそれを受け入れるチャンネルが開かないことになります。もうおわかりになったと思います。これが糖尿病の原因の一つ(原因は他にもありますが)です。 さて、ホルモンの他にも重要な働きをしている体内物質があります。それがサイトカインです。サイトカインは一般にはまだあまり知られていませんが、ホルモンと同等以上に重要な機能を持っています。 ここではサイトカインについて詳しく書くわけにはいきませんが、代表的なものに、インターフェロン(IF)、インターロイキン(IL)、TNF(腫瘍壊死因子)などがあります。 これ以外にも植物から摂取する様々なファイトケミカル(phyto chemical)も重要な働きをしています。 そして、これらの情報を一手に引き受けているのが糖鎖で作られた多種多様なレセプター(受容体)なのです。どうでしょう。糖鎖というものが、ある意味体内の情報伝達の要(かなめ)とも言える位置にあることがわかると思います。 レセプターは体内情報をキャッチするだけではありません。体外から入ってくる多種多様な物質を見分け、受け入れるもの、排除すべきものを判断するという重要な仕事をしています。 また、体内で作られる有害なものや変異した細胞や寿命の来た細胞を検知します。そしてその情報は免疫細胞等に伝えられ、処理に回されるのです。 つまり、糖鎖は免疫機能の要ともなっているのです。 このように、糖鎖はちょっと挙げただけでも恐ろしく重要な機能を担っています。それだけに、糖鎖の異常が体内部の様々な不調に結びついていくであろうことは、容易に想像できると思います。 今回はここまでとします。最初に書いた機能ですが、この機能があるからこそ、組織が一体となって働くことができるのです。つまり単に自己の細胞というだけでなく、自分がどんな組織の細胞なのかということも糖鎖に示されているということですね。 それではガン細胞はどうなのでしょう。ガン細胞は際限なく増殖するということがまず大きな特徴ですが、もう一つの特徴は転移です。転移して元々の自己の組織とは異なった組織で再び増殖を始めるわけです。 本来なら異なった組織の細胞は受け入れないはずの他の組織の細胞がガン細胞を受け入れてしまう。なぜ正常細胞が自己とは異なる多細胞を受け入れてしまうのでしょうか?ここに転移の秘密が隠されていそうです。 ガン化した細胞は当然DNAが変質しているわけですが、この変質したDNAが正常な細胞なら当然持っているはずの糖鎖を変質させてしまうのです。さらに、正常な細胞の糖鎖を変質させる酵素が作られ、その結果転移が可能となるのです。 DNAの変質→自己細胞の糖鎖の変質+多細胞の糖鎖を変質させる酵素の合成という糖鎖を中心とした変化が癌の進行と転移を促進しているのです。 糖鎖は非常に重要な働きをしているわけですが、一面細胞外の環境に影響を受けやすいのです。糖鎖の先端についているわずか一つの単糖によって血液型が決まるように、何らかの酵素の働きで糖鎖が変質させられるということは十分に考えられるのです。 現在生化学の分野で糖鎖が最も人気のある研究分野である理由は、ガンに限らず多くの病気で糖鎖の異常が見られることがわかってきたからです。 ところで、糖鎖の異常が様々な病気に関係していることはわかりましたが、その糖鎖異常をどのように正常化していくかという点ではあまり研究されていないのが現状です。まだまだ糖鎖は基礎研究の段階と言えます。 では私たちはどのように対処したらよいのでしょうか?座して、糖鎖異常を放置するしかないのでしょうか?これについてはこれから少しずつ書いていきたいと思います。 今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月04日
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前回<糖鎖が担う機能の一端>をご紹介しました。 ▲同じ組織の細胞同士の連結器として働く ▲自己の情報を伝える情報装置としての働き ▲細胞外の様々な物質を見分けるアンテナとしての働き 最初に書いた機能ですが、この機能があるからこそ、組織が一体となって働くことができるのです。つまり単に自己の細胞というだけでなく、自分がどんな組織の細胞なのかということも糖鎖に示されているということですね。 それではガン細胞はどうなのでしょう。ガン細胞は際限なく増殖するということがまず大きな特徴ですが、もう一つの特徴は転移です。転移して元々の自己の組織とは異なった組織で再び増殖を始めるわけです。 本来なら異なった組織の細胞は受け入れないはずの他の組織の細胞がガン細胞を受け入れてしまう。なぜ正常細胞が自己とは異なる多細胞を受け入れてしまうのでしょうか?ここに転移の秘密が隠されていそうです。 ガン化した細胞は当然DNAが変質しているわけですが、この変質したDNAが正常な細胞なら当然持っているはずの糖鎖を変質させてしまうのです。さらに、正常な細胞の糖鎖を変質させる酵素が作られ、その結果転移が可能となるのです。 DNAの変質→自己細胞の糖鎖の変質+多細胞の糖鎖を変質させる酵素の合成という糖鎖を中心とした変化が癌の進行と転移を促進しているのです。 糖鎖は非常に重要な働きをしているわけですが、一面細胞外の環境に影響を受けやすいのです。糖鎖の先端についているわずか一つの単糖によって血液型が決まるように、何らかの酵素の働きで糖鎖が変質させられるということは十分に考えられるのです。 現在生化学の分野で糖鎖が最も人気のある研究分野である理由は、ガンに限らず多くの病気で糖鎖の異常が見られることがわかってきたからです。 ところで、糖鎖の異常が様々な病気に関係していることはわかりましたが、その糖鎖異常をどのように正常化していくかという点ではあまり研究されていないのが現状です。まだまだ糖鎖は基礎研究の段階と言えます。 では私たちはどのように対処したらよいのでしょうか?座して、糖鎖異常を放置するしかないのでしょうか?これについてはこれから少しずつ書いていきたいと思います。 今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月03日
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前回はの免疫機構の目を逃れてガンが増殖するケースとして、免疫機構が間に合わないほど多くの変質細胞が生まれた場合を考えました。その原因として考えたのが、持続的かつ強いストレスでした。 今回は別のケースを考えてみましょう。 それが糖鎖の異常です。現在生化学の学術論文の半数以上が糖鎖がらみであるということからもわかるように、今までどうしてもわからなかった様々な現象が糖鎖によって解明できることが数多くあり、多くの研究者が注目しているのです。 まず、現在糖鎖異常が原因あるいは関係していると考えられている疾病は非常に多く、その中には当然ガンも含まれているのです。 少し前にABO型の血液型も糖鎖によって決定されていると書きましたが、今日はもう少し具体的に説明しましょう。 まずO型が基本と考えてください。このO型の糖鎖にN-アセチルガラクトサミンが一つついているのがA型、ガラクトースが一つついているのがB型です。AB型はN-アセチルガラクトサミンとガラクトースが両方ついています。 はっきり言って、これだけの違いです。しかしこのわずかな違いで血液型を間違えた場合の輸血は人の生死に関わる問題となってくるのです。 このように、ある糖鎖のわずか一つの単糖の違いでその働きは全く違ってきてしまうのです。一つの細胞にはその働きによって500個~10万個の糖鎖が羽毛のように細胞膜上に生えています。 そのわずか一つの糖鎖が異常を起こすことによりその細胞は変質細胞となってしまう可能性があるのです。細胞内の核に守られているDNAはそう易々とは外からの攻撃を受けることはありません。 しかし糖鎖は細胞の外側をびっしりと被っているのです。当然外からの攻撃に常に曝されているのです。活性酸素はもちろんのこと、バクテリアやウイルス、変成したタンパク質、様々な毒素、有害な金属類などが常に細胞膜上の糖鎖を攻撃します。 もちろん、こうした異常糖鎖を持つ細胞がすべてガン細胞になるわけではありません。糖鎖には以下のような様々な働きがありますが、これらの働きがきちんと行われないために起きる疾病も非常に多いのです。 <糖鎖が担う機能の一端> ▲同じ組織の細胞同士の連結器として働く ▲自己の情報を伝える情報装置としての働き ▲細胞外の様々な物質を見分けるアンテナとしての働き 同一の人の異なる組織をバラバラにして混ぜても、時間が経つと組織ごとにまとまってきます。これも糖鎖の働きです。 血液型は自己の情報を伝えるものでしょう。 アンテナが確実に機能していれば、自己と他をきちんと区別できます。そうすれば、いわゆる自己免疫疾患(アトピー性皮膚炎、喘息、膠原病、等々)も起きないはずなのです。 今回はここまでとします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします!★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp
2006年09月01日
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