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ツイッターで、「風竜胆」で検索してみると、なんと私の名前を勝手に使っている奴を見つけた。 私は、ツイッター上では「竜胆(アマ書評家&資格ゲッター)」と自分の特性を端的に示す名前を使っている。ところが、リンク先の御仁は、これを途中でちょんぎって、「風竜胆(アマ書評家&資格ゲ」と言う名前にしている。 ツイッターには同じ名前が結構使われているので、これが、「風竜胆」だけなら、万が一の偶然ということもあるかもしれないが、( )の中までとなると、偶然とは考えられない。いったいどういう意図なのだろうか。プロフィールを読むと、特定のイデオロギーを持った者みたいだが、これも本当かどうか分からないのがネットの欠点でもある。 アカウントが全く違うので、区別はできるのだが、知らない人が見れば、私がつぶやいていると誤解するかもしれない。私のアカウントはこちらの通りなので、くれぐれもお間違えのないように。
January 29, 2015
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】窓際OL人事考課でガケっぷち [ 斎藤由香 ] どくとるマンボウこと故北杜夫さんの娘さん、斎藤由香さんのエッセイ集、「窓際OL人事考課でガケっぷち」(新潮文庫)。内容は、彼女の会社生活に題材を取ったもので、週刊新潮に連載されていたものから抜粋して、加筆を行ったものだという。 斎藤さんの愉快なOL生活が窺えて、とても面白いが、中でも、自身の人事考課に対する愚痴と、「キャバクラ課長」と名付けられた某課長とのメールのやり取りが秀逸である。 斎藤さんは、毎年人事考課の季節が終わると、鬱状態になるという。何しろ、評価は散々、同僚や後輩は、どんどん部長や課長になっているというのに、自分だけは相変わらずヒラのまま。遂には、関係会社に飛ばされてしまう。まさに、会社員の悲哀といったところだが、コメントしようとすると、少し難しい。 斎藤さんは、人事考課に関する部長との面談の中で、相当のダメ出しをくらう。曰く、「会社の求めているものと違う」。曰く「マネージャーには向かない」。これを、真面目にコメントしようとすると次のようになる。大体人事の基準なんてものは、かなりいいかげんで、恣意性が入りやすい。このステージの役割ならこうだからなんて書いてあっても、それはしょせん落すための口実であり、人によって適用される基準が違うのである。そもそも、人間には得意、不得意があるので、すべての基準を厳密に適用すれば、それに当てはまるような人間なんてどこにいるのか。結局は、不得意なところをうまくごまかし、得意なところで勝負する。これが会社生活の極意なのだ。斎藤さんの貢献した部分を見ずに、落すために必要な部分だけをあげつらうというのは、なんという狭了な会社だろう・・・と、普通ならこのように言いたいところである。 しかし、コメントが難しいといったのは、本書を読んでいると、本人もこの境遇をを愚痴りながらも、エッセイのネタにしてかなり楽しんでいるような節も見られるというところだ。おまけに出版社も読者も、人事ネタを楽しみにしているようなのだから、会社としても、宣伝になるので、そのネタを提供しようといったところなのだろうか。普通の会社では、人事考課のことなど、とてもエッセイになんて書けはしないので、案外この推測もありかなとも思ってしまうのだ。 ともあれ、齊藤さんが、スポニチの記者にマカの説明をしたところ、「愚息ムクムク!硬化バツグン!」と記事にしてもらえ、そのおかげで、売上前年比6000%になったという。それからは、すっかり、「マカの伝道師」となってしまったようで、今後も人事考課などにめげずに頑張ってほしいものだ。 そして、フランスのボルドーに飛ばされた、「キャバクラ課長」との楽しいメールのやり取り。齊藤さんが、そのキャバクラ課長の送別会に潜入したところ、出席者が豪華なことに驚く。その時の出席者のスピーチで明らかになったのは、酔っ払って触わられたりする代りに、その人のエッセイのコピーを色々なところに配って、PRしてあげたりするような優しい人でもあるということ。「私も触られた」と会場は盛り上がったようだが、決して嫌がられてはいなかったようである。そこで思わず出た、斎藤さんの科白が、「私は一度もお尻を触られたこともないし、コラムをコピーしてPRしてもらったこともないんですが!!」 ん! お尻触って欲しかったのだろうか(笑)。でも、このキャバクラ課長、斎藤さんのメールに付き合って、ネタを提供してくれただけではなく、最後に「いやよ!いやいや!」と言いながら(いや、言ってないか(笑))、結局は実質的なあとがきまで書いてくれたのだから、本当に優しい人みたいだ。 この他にも、楽しいコラムが満載で、つい噴き出しそうになるようなことばかり。とても面白い。☆☆☆☆※本記事は、「風竜胆の書評」のバックアップです。
January 16, 2015
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】旅者の歌(中途の王) [ 小路幸也 ] 東京バンドワゴンの作者が描くハイファンタジー、「旅者の歌 中途の王」(幻冬舎)。この物語の主人公ニィマール(リョシャ)は、シィフルの地で、「話者」を目指していた。「試の日」に、許嫁と兄、姉が人の心を残したまま、動物になってしまう。彼らを元の姿に戻すためには、誰も行ったことの無い<果ての地>へ行かなければならない。試練の旅に出た一行は、途中、人の心を宿した雌雄の獅子を仲間に加えた。ここまでが前巻の物語のようだ。 この巻では、美少女戦士、〈タルホアルワン〉のカポックが加わり、向かうべき地も明らかになる。この旅の一行には、元きれいどころというのは多いのだが、今は残念ながら、みんな野獣の姿。作者は、やはり人間の姿をした美少女をパーティに加えたかったのだろうか(笑)。 そして、〈白の森〉という不思議な場所で、ヒュルギアンズ国のドュランドセットルン王と出会い、「リョシャたちの目的地は、〈深淵の谷〉の向こうにある。〈深淵の谷〉を超えるためには、〈白の森〉を抜ける必要がある。そして、〈白の森〉を抜けるためには〈中途の王〉を倒さなくてはならない」ということが分かる。この〈中途の王〉というのが、この巻の中ボスかと思ってしまいそうだが、そう思っていると、かなり当てが外れるだろう。それにしても、この〈中途の王〉というのは、もうひとつ良く分からない存在だった。いったい彼は何者だったのか。 残念ながら、この物語には、あまり深みというようなものが感じられない。あまりにもパーティの一行が仲良しで、裏切り、思惑、陰謀などもなく、意外な展開といったようなものもない。立ち寄った先もみな親切で、話がどうにも素直過ぎるのだ。文章も、せいぜい中学生くらいまで向けで、少年、少女が読むにはちょうど良いのかなと思うが、読書経験を積んだ大人には物足りなく思えるのではないだろうか。 この物語を一言で表せば、旅の仲間を集め、立ち寄ったところで、情報を得て、装備を整え、多くのモンスターを倒して、中ボスやラスボスと対峙する。描かれるのは、友情、勇気、チームワーク。まるで少年ジャンプ的な性格の強いRPGの世界を、そのまま小説にしたような感じだ。ただ、この巻は、まだまだ物語の序盤のようで、謎も多く、それが今後どのように展開するのかは、まだ分からないのだが。 また、2巻から読み始める読者のために、前巻のあらすじと、作品中で使用される言葉の説明くらいは欲しい。登場人物の紹介ページも前巻で登場する人物が中心で、この巻に出てくる人物では、ドュランドセットルンは描かれているのに、カポックは描かれていないというような偏りがある。2巻を読んで興味が湧き、1巻を読むという読者もいると思うので、その当たりの配慮を望みたいものだ。☆☆※本記事は、「風竜胆の書評」のバックアップです。
January 14, 2015
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どんどん、このブログが改悪されたことをきっかけに、殆ど放置状態だったのだが、gooメールの改悪騒ぎで、いわゆるIT企業と呼ばれるものの無責任さを実感した。 ブロガーも自衛のための処置を講じておく必要があると実感し、「風竜胆の書評」での書評記事は、こちらにもバックアップとして掲載することにした。しかし、書評記事については、あくまで、メインは「風竜胆の書評」の方である。 そうなると、同じ記事が、「風竜胆の書評」だけでなく「文理両道」、このブログ、「本が好き!」の4か所に掲載されるようになるので、どこかが閉鎖されても大丈夫というわけだ。 時折献本してくださる方もいるので、露出度が上がるのはいいことだろう。でも、ミスプリを見つけると、全部直すのが大変なんだよなあ。 まあ、結構めんどくさいので、どこかでくじけるかもしれないが・・・
January 12, 2015
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】その女アレックス [ ピエール・ルメートル ]価格:928円(税込、送料込) 「このミス」で史上初の6冠を獲得したという話題作、「その女アレックス」(ピエール・ルメートル、橘明美訳:文春文庫)。読んでみると、なるほど、確かにそれだけの価値のある作品だと実感する。 主人公のアレックスは、男に拉致され、身動きもできないような狭い檻に閉じ込められてしまう。裸で、ドッグフードと水しか与えられず、排泄物も垂れ流しのまま、次第に衰弱していくアレックス。彼女の死を待ち受けるかのように集まってくるネズミ。 この事件を担当するのが、パリ警視庁のカミーユ・ヴェルーヴェン警部だ。彼の部下として共に捜査を行うのが、大金持のルイ・マリアーニと、どケチなアルマンという対照的な二人。共通なのは、二人とも警部を敬愛しているというところだけ。警部自身も、頭は切れるが、身長が145センチという、およそ警察官らしくない体格だ。こんな異色の警察官たちの活躍ぶりも、この作品の見どころの一つだろう。 アレックスを監禁していた犯人は、警察に追い詰められて、監禁先を明かさないまま自殺してしまう。いったい彼女は、どこに監禁されているのか。事態は一刻も猶予を許さない。ところが、カミーユ警部たちが、アレックスが監禁されている場所を突きとめて、踏み込んでみると、既に彼女は自力で脱出した後だった。しかしその足取りは、ぷっつり途絶えてしまう。後に残るのは多くの謎。 ここから、ストーリーは、読者が想像もつかないような、驚くべき展開を見せていく。一見猟奇的に見えるこの誘拐事件は、単なる序章に過ぎず、遥かに大きな事件が姿を現してくるのだ。作品中に描かれる犯罪の直接の犯人については、読めばすぐに分かるようになっている。分からないのは、それらの犯罪の裏にあるものだ、いったい事件の全貌は、どういったものなのか。次々に現れてくるのは、驚愕の事実。真相に至る扉が空いたと思ったら、そこには、また次の部屋に続く扉があった。本当に悪い奴はだれだったのか。息をつく暇もないような展開の連続が読者を翻弄する。そして最後に明らかになるおぞましい真相。 この作品の面白さは、サスペンス的な要素ばかりによるのではないだろう。例えば、アルマン刑事のどケチネタを適当に織り込んで、読者をクスリと笑わせてくれるのだ。しかし、最後にこのアルマンが、ただのどケチ男ではなかったという意外性を仕込んでいるのは、さすがにエスプリの国、フランスの作家というべきだろうか。 また、カミーユ警部には、身重の妻・イレーヌを誘拐され惨殺されたという過去があり、今でもそれを引きずっている。誘拐事件は担当しないという彼を、捜査に引きずりだしたのは、カミーユ警部を立ち直らせたいという上司のル・グエン部長の配慮だった。事件の解決は、カミーユ警部ががイレーヌの死から立ち直ることでもあった。そういった副次的な設定も、ストーリーに厚みを加えている。 そして、この作品は、通常のミステリーのように、名探偵が偉そうに真犯人を暴きだして一件落着するといったようなものではない。最後に描かれた結末は、「真実より正義」。こういったところもかなり異色だ。 とにかく、読み始めると、意外性のてんこ盛り。ページを開いたら最後、息もつかせぬ展開に、読者は目を離せなくなるだろう。これほどのミステリーには、なかなかお目にかかれるものでない。読ぬのなら、最後まで読みとおせるような時間的余裕がある時をお勧めしたい。そうでないと、続きが気になってしかたがなくなるだろうから。 (独り言) このタイトル、船越英一郎さん主演のテレビドラマ「その男副所長」をもじっているような気がするのは私だけ? ちなみに原題は”ALEX”なんだが(笑)。 ☆☆☆☆☆※本記事は、「風竜胆の書評」のバックアップです。
January 12, 2015
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今年は、年初めから、時計の電池は切れるは、使っているgooメールは、無駄なリニューアルの対応を行うわで、どっとくたびれた。 時計の方は、昨日、繁華街にある時計屋に行って電池を入れ替えてもらった。実は、その前に、ドンキで買った時計をドンキで入れ替えてもらおうと思ったのだが、なんと保証書を持ってこいという。電池を換えるのに、いちいち保証書を持って歩く奴など、普通はいない。おまけにメーカーに送って換えてもらうので、時間がかかるという。それだったら、買ったときに、せめて、電池くらい新品に換えておけよ。1年もたっていないのに止まってどうするんだ。この時計は、気にいらないところも色々あったので、結局ひとつ前に使っていた時計をまた使うことにした。 gooメールの方だが、有料なのに、旧バージョンから、新バージョンへのデータ移行を、ユーザーに実施させるうえに、手順がものすごく分かりにくい。普通の人ではまずできないのではないかと思う。おまけに、やっとできたかと思えば、分類してあったものが、すべてごっちゃになっている。これでは使えない。なぜ、自動で実施しないのか。ユーザーにこれだけ手間をかけさせるリニューアルなど無い方が良い。
January 10, 2015
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