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昨日の夜は、映画「墨攻」の試写会だった。 小国梁は、趙の大軍に攻め込まれようとして、墨家に助けを求める。墨者の革離は、一人梁城に乗り込み、梁軍を指揮して、趙軍を撃退するが、革離の人気を妬んだ梁王とその取り巻きたちに裏切られる。 ちなみに、墨家は、中国の戦国時代に興った、墨子を始祖とする諸子百家の一つであり、当時儒家と勢力を二分していたということである。基本思想は、兼愛、非攻である。 この映画、中国映画だとばかり思っていたら、原作は日本の小説で、漫画版がビッグコミックオリジナルに連載されているらしい。そう言えば、読んだことがあるような気がする。映画の方は、日中韓合作である。 この映画に出てくる、梁王というのが、バカ殿さまの見本のような人物で、革離に国を救って貰ったにも関わらず、嫉妬から革離を裏切り、自分の息子を死なせてしまう。暗愚な指導者を持った国は悲劇である。結局は革離が去った後、国が滅んでしまうのだから。まあ、民衆の方も、バカ殿さまに万歳してたから、どっちもどっちかもしれないが。 革離は、兼愛、非攻を信条とするにも関わらず、守る戦では、とてつもない強さを見せる防衛戦のスペシャリストである。ただ、漫然と説くだけでは、平和を守れない時代もあるのだ。 隔離の戦略の見事さと戦闘シーンの迫力に魅せられる。 公式サイトはこちら ⇒ 「墨攻」 原作:酒見賢一/森秀樹監督:ジェイコブ・チャン(出演)アンディ・ラウ(革離) アン・ソンギ(巷淹中)ワン・チーウェン(梁王) ファン・ビンビン(逸悦)ウー・チーロン(子団) ← ランキング参加中(今何位?)「墨攻」(酒見賢一:新潮社) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 31, 2007
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横溝正史の作品は、よくテレビや映画では観るが、そういえば、作品を読んだことがない。最近、「犬神家の一族」の宣伝をよくしていることもあり、思い立って横溝作品を読んでみた。 読んだのは「人面瘡」(横溝正史:角川文庫)だ。金田一の活躍を描いた短編集で、収録されているのは、表題となった「人面瘡」の他、「眠れる花嫁」、「湖泥」、「蜃気楼島の情熱」、「蝙蝠と蛞蝓」の計5編である。 読むと、なんともおどろおどろしい世界が広がっている。何しろ、死美人と添い寝するといったような話ばかりなのだから。同じミステリーでも、私がよく読む内田康夫の作品は、殺人事件については、もっとあっさりとした書き方がされている。でも、この本に描かれている殺人事件は、何か情念のようなものが渦巻いている感じである。 金田一は、この作品の中でも、ぼろぼろの着物と袴姿で、例の、ぼさぼさの髪の毛を掻き毟るしぐさを見せる。そして、彼が頭を掻き毟るときどんな難事件でも解決するのである。 さすがに読み応えがある,ずっしりと重みのあるミステリーである。 ← ランキング参加中(今何位?)DVD「人面瘡」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 30, 2007
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「ほら、溺れる者はワラをも掴む-というじゃないですか、あれですよ。僕はワラなんです。」 「鄙の記憶」(内田康夫:幻冬舎ほか)を読んだ。この作品は二部構成になっており、第一部の舞台は静岡県寸又狭である。 本作品中に、「寸又狭ライフル魔事件」としいうのが出てくるが、寸又狭は、このモデルとなっ事件があった場所として当時は騒がれたものである。ただし、この作品のストーリーとの直接の関係はない。 この寸又狭で、テレビ局の記者久保が、記者クラブ仲間で大手新聞の通信部員の伴島に、「面白い人に会った」というメッセージを残して殺される。更に寸又狭のホテルに偽名を使って泊まっていた住田も死体で見つかる。住田は、秋田大曲での資産家老女殺人事件の容疑者であった。 光彦は、久保の妻と高校時代のクラブの先輩・後輩だった関係で、この事件に絡んでくるのだが、現場で伴島と出会い意気投合する。 第二部の舞台は秋田県大曲である。以前は、大曲市という市であったが、現在は、大仙市と合併し、大仙市大曲地区となっている。8月下旬に行われる「全国花火競技大会」で有名なところである。 伴島は、手がかりを求めて、大曲に飛ぶが、行方不明になり、死体で発見される。大曲は、かって伴島が赴任していた思い出深い地であった。光彦は、大曲に向かい犯人を追い詰める。 光彦には、独自の美意識があって、犯人が必ずしも警察に捕まればよいとは思っていない。犯人が自分なりの決着をつけることを、それとなく促すのである。犯人は、ひっそりと死出の旅路に立つことも多い。しかし、今回は珍しく犯人が自首している。 4つの殺人事件と過去のエピソードが、複雑な因縁の糸で結び付けられ、読者を魅了する、良品のミステリーとなっている。 ただ、エピローグの部分の不可解さは恩田陸並でよく分からなかったが。 ← ランキング参加中(今何位?)「鄙の記憶」(内田康夫) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 29, 2007
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平和大通りに沿って、「平和記念資料館」がある。 JR広島駅からは、バスで行くなら、吉島方面行に乗り、「平和記念公園」で下車する。市電を使うなら紙屋町経由の広島港行に乗って「中電前」下車するか、宮島行または江波行に乗って「原爆ドーム前」で下車すれば良い。 有名な建築家、丹下健三の設計で、1955年にオープンした。原爆の惨状を伝える色々な資料を展示している。私の場合、小学校の時の修学旅行にここが組み込まれており、非常に怖かったことを記憶している。「平和記念資料館」 平和記念資料館の北側に広がっているのが「平和記念公園」である。写真は公園内にある、「原爆死没者慰霊碑」。デザインは、当初イサム・ノグチの案が内定していたが、結局は、ノグチ案を生かして丹下健三がデザインしなおしたということである。アーチを通して、「原爆ドーム」が向こうに見えるようになっている。この中には、「原爆死没者名簿」が収められている。「原爆死没者慰霊碑」 同じく、平和記念公園内で、平和記念資料館に隣接して建っているのが、「広島国際会議場」である。地上3階、地下2階からなり、大ホールは1,504名を収容できる。各種の会議や講演会に利用されている。「広島国際会議場」 広島市を歩く(その1)はこちら 広島市を歩く(その2)はこちら 広島市を歩く(その3)はこちら 広島市を歩く(その4)はこちら 広島市を歩く(その5)はこちら 広島市を歩く(その6)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 28, 2007
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子供が、「地獄先生ぬーべー(1)~(6)」(真倉翔、岡野剛:集英社)を、いつの間にか仕入れていたので、まだ読んでいないと言うのを、取り上げて読んでみた。(オイ! (^◇^;)) それにしても、懐かしい。もう10年以上も前に、少年ジャンプに連載されいた漫画である。うちの子、そのころはまだ小さかったのに、どうして買う気になったんだろう。 主役のぬーベーは、学校教師にして霊能力者である。かって、強力な鬼を払うとき、払いきれなくて自分の中に封印しており、その時の霊障で、左手が鬼の手になっている。この鬼の手は、この世のものでないものも切り裂けるという強力な武器にもなる。ぬーべーは霊能力と鬼の手を使って、生徒たちを襲う妖怪たちを次々に退治していくというストーリーである。 今読み返してみると、随所随所に、小ネタギャグも効いており、お色気も適度にあって、やっぱり面白い。でも、この生徒たち、小学5年生という設定だが、どう見ても、そうは見えない。 ふだんは、冴えないダメ教師だが、生徒たちを守るときは、とてつもない力を発揮する。学園ヒーローものの王道のような話だが、作者たちの述懐では、最初の頃は、低迷していたらしい。読者の人気と言うのはよく分からないものである。 ← ランキング参加中(今何位?)「地獄先生ぬーべー(1)~(6)」(真倉翔、岡野剛:集英社) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 27, 2007
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今日も内田康夫の浅見光彦シリーズである。今日紹介するのは、「日光殺人事件」(内田康夫:角川書店ほか)だ。 この作品を一言で言うと、「明智光秀」、「日光」、「短歌」の三題話であろうか。明智光秀とは、もちろん、織田信長を本能寺に討ち、豊臣秀吉との山崎の戦いに敗れ、戦死したとされる武将である。実は、光秀は、戦死せず、生き延びて、徳川家康から家光までの三代の将軍に使えた慈眼大師南光坊天海となったという伝説があるのだ。 光彦は、「旅と歴史」の編集者である春日一行から、日光に、明智光秀伝説の取材を頼まれる。余談ではあるが、この作品には、藤田編集長は出てこない。でも、この春日氏、藤田編集長に口調がそっくりである。ちなみに春日が出てくるのはこの作品だけのようである。 日光には、明智光秀の末裔とされる千秋家があった。そこの次男坊次郎が、「日光で面白いものを発見した」という言葉を残し失踪する。その二年後、次郎は華厳の滝で白骨死体となって発見される。そして、更なる殺人事件が・・・ 日光を訪れた光彦は、次郎の姪の朝子と知り合い、例によって、この事件に首をつっこんでいくのであった。 次郎の遺した、「日光で面白いものを発見した」と言う言葉が、従来の作品以上に大きな役割を果たしており、非常に面白い作品となっている。 ところで、明智光秀伝説はどうした。内田センセ、途中で完全に忘れてしまったような気がするんだけど・・・。 ← ランキング参加中(今何位?)「日光殺人事件」(内田康夫:角川書店) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 26, 2007
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楽天の管理画面変更から発展して、リンクス問題まで、ずっと混乱が続いている。 今日も急に管理画面が変わり、これまでよりは、ましになったが、それでもまだ、前の方が使い勝手が良い。 お気に入りブログの常時表示が4件は少ないし、自分のブログをお気に入りに登録してくれている人も常時見ている必要はない。 おすすめテーマなども大きなお世話だし、おすすめしている理由も分からない。 カウンターも仕様の再変更があってから動いていないようだ。 いずれにしても、楽天は、今回の騒動について、早急に見解を出すべきである。特にリンクスの問題については、対応を誤ると、不二家の二の舞になると思うのだが。
January 25, 2007
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広島市の東西に走っている幅広い道路がのが「平和大通り」である。別名「100m道路」とも呼ばれており、道路の両側には緑地が続いている。市民の憩いの場ともなっており、ゴールウィークにはフラワーフェスティバルの会場として、多くの観光客が集まる。 この平和大通りを横切る、太田川の分岐の一つ元安川に架かるの橋が、「平和大橋」である。元安川の少し西側で、平和大通りを横切る、同じく太田川の分岐の一つ本川に架かる「西平和大橋」と共に、建築家「イサム・ノグチ」が設計したことで有名である。独特なデザインで話題を呼んだが、欄干が低いので子供が川に落ちそうなどという意見もあり、必ずしも好評ではなかったようである。「平和大橋」 元安川には、牡蠣船が浮かんでいる。船で牡蠣料理に舌鼓を打つのも風情があるが、残念ながら、まだ経験したことがない。「牡蠣船」 平和大通り沿いにある平和のモニュメントの一つが「平和の門」である。ちょうど、平和公園と道路を挟んで向こう側にあり、世界49ヶ国語で「平和」という文字が刻んである。デザインは、グラフィックアーティストのクララ・アルテルという人らしい。「平和の門」 広島市を歩く(その1)はこちら 広島市を歩く(その2)はこちら 広島市を歩く(その3)はこちら 広島市を歩く(その4)はこちら 広島市を歩く(その5)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 25, 2007
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「希望のビジネス戦略」(金子勝・成毛眞:ちくま新書)を読んだ。この本は、慶応大学教授の金子氏と元マイクロソフト日本法人の社長で、投資コンサルティング会社「インスパイア」の代表である成毛氏の対談集である。 インスパイアのビジネスモデルは独特である。まず、資金を調達し、顧客企業の第三者増資を引き受ける。そして、コンサルティングを通じて、その企業の業績を向上させ、株価を上昇させることによって利益を得るというのである。 成毛氏が経営戦略で重要視している概念は、「ネットワークの外部性」のようである。これは、利用者が多くなればなるほど、その製品なりサービスなりの利便性が高くなるというもので、IT分野では、割と知られた概念であるが、成毛市は、これを経営や政治経済にまで広げて考えているように思える。 行き過ぎた「市場原理主義」に警鐘を鳴らし、戦略無き「グローバルスタンダード」への追従を厳しく批判する。そして、日本は、企業も行政も、誰も責任をとらなくなったことを嘆き、ソーシャル・モビリティ(社会的流動性)を高めるための制度を整える必要があると主張する。2002年に第1刷発行であるため、当時とは若干経済事情が異なるところもあるが、色々と参考になるところも多い書である。 ← ランキング参加中(今何位?)「希望のビジネス戦略」(金子勝・成毛眞:ちくま新書) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 24, 2007
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「逃げようと思えば、逃げられるのに・・・・・絶対に捕まらないところに、確実に」 今回読んだのは、「記憶の中の殺人」(内田康夫:講談社ほか)である。おなじみの浅見光彦シリーズだ。いったい何冊目だろう。ブログを始める以前、引越しの時の荷物を少なくするのなどの理由で、涙を呑んで捨ててしまったものも結構あり、正確な数は分からないが、それでもまだまだ読んでいないものが結構あるようだ。 話を戻そう。軽井沢のセンセこと内田センセに、内田家の墓に、花を供える女性がいるので調査してくれという依頼を受ける。実は、その花は、隣の墓に供えられたものであった。その墓の持ち主、ゼット精工社長の財田啓伍が密室で殺された。現場に残るコーヒーカップには、死んだはずの、財田の娘の指紋が。 浅見家は、昔、軽井沢に別荘を持っていたらしい。不思議なことに光彦には、小学1年生の夏休みに、軽井沢で過ごしたときの記憶がすっぽりと抜けているのである。どうも、今回の事件は、あの時のことにつながっているらしい。兄の陽一郎にも関わりがあるようだ。果たして、あの時何があったのか。光彦は、自分の記憶の空白を、調べ始める。 これもまた、浅見光彦シリーズの王道?とも言える、過去の因縁の絡まった悲劇である。全体の三分の二くらいを読んだら、過去の因縁の内容は分かってきたので、「犯人は絶対こいつや!」と思っていたら、さすがは内田センセ、思ってもいなかったヤツを犯人にしてしまった。もっとも、こいつが犯人で良かった?というようなヤツなので、安心したのだが。 それにしても、光彦は、相変わらず優しい。加害者の罪は罪としても、捕まれば、加害者の一族や関係者にも大きな影響がある。兄陽一郎の前でも、つい冒頭のような科白を吐いてしまうのである。そこが、光彦の大きな魅力なのであるが。 ← ランキング参加中(今何位?)「記憶の中の殺人」(内田康夫:講談社) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 23, 2007
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広島駅から宇品方面の市電に乗ると終点が「広島港」である。広島港には、バスで行くこともできるが、やはり電車の方が風情がある。宇品方面行きの市電には二系統あり、早く着きたいなら、比治山経由のものに乗ると良い。八丁堀や紙屋町など市の中心部を通る電車は、大回りしていく格好になるので、かなり時間がかかる。 広島港は、昔は宇品港と呼ばれ、明治の中ごろ、当時の広島県令(知事)千田貞暁の発案で構築されたものである。昭和7年(1932)に広島港に名称が変更された。かっては、軍港として栄え、現在も、海の玄関口として、四国や瀬戸内海の島々との間で、多くの船便が行き来している。「広島港の市電(広島電鉄)電停」 宇品港から、ちょっと歩くと「広島市郷土資料館」がある。歴史を感じる赤レンガの建物だ。元々は旧陸軍の建物の一つで、「宇品陸軍糧秣支廠缶詰工場」という名称であった。建設は、明治44年(1911)である。原子爆弾の爆風により、屋根の鉄骨が折れ曲がるなどの被害を受けたが倒壊は免れたということである。広島市内では珍しい明治の近代洋風建築であり、市の重要有形文化財に指定されている。常設展の他、折々に種々のイベントが行われている。「広島市郷土資料館」 広島市郷土資料館から少し歩くと「神田神社」がある。宇品地区の氏神様である。「神田神社」 広島市を歩く(その1)はこちら 広島市を歩く(その2)はこちら 広島市を歩く(その3)はこちら 広島市を歩く(その4)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 22, 2007
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今日も内田康夫の作品である。またかと言われそうだが、ちょっと前に、たくさん仕入れていたのを徐々に読んでいるので、お許し願いたい。ミステリーは、短時間で手軽に読めるので、あまり難しいものを読みたくないようなときにはちょうど良い。 今日紹介するのは、「死線上のアリア」(角川文庫)である。内田センセの作品にしては珍しく短編集である。 収録されているのは 「優しい殺人者」 「死あわせなカップル」 「交換殺人」 「飼う女」 「願望の連鎖」 「死線上のアリア」 「碓氷峠殺人事件」の計7編。このうち最初の2つと最後の作品に出てくるのが、警視庁きっての「キレ者警部」として知られているという設定の「フグハラ警部」である。内田作品の主人公と言うと、浅見光彦に代表されるような美男子が多いが、この警部、他の内田作品には見られないユニークなキャラクターだ。本名は「福原」なのであるが、皆が「河豚腹」を連想するくらいの超肥満体で、食い意地が張っている。おまけに、捜査会議では、すぐに睡魔に襲われるという困った人だ。しかし、ほとんどやる気の無いような態度とは裏腹に、頭脳はフル回転しており、難事件を見事に解決してしまうのである。この外見とキレ者ぶりのギャップがなんとも面白い。 表題ともなっている「死線上のアリア」には、人間ではないが、これまたユニークなキャラの犯罪捜査用スーパーパソコン「ゼニガタ」が活躍している。 その他の作品では、特に名探偵のような人物はいないが、いずれの作品も、トリックやオチが面白い。「フグハラ警部」モノは、シリーズとしてもっと発表して欲しいものである。 ← ランキング参加中(今何位?)「死線上のアリア」(内田康夫:角川書店) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 21, 2007
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昨日の夜は、TVの金曜ロードショーで「SHINOBI」を観た。映画館でも一度観ているのだが、仲間由紀恵ファンなので、またまた見た次第である。かなり昔、たまたまテレビでやっていた「TRICK」で仲間由紀恵を観て、それ以来の大ファンなのである。美人なのに、あのコミカルさがなんともいえず好ましい。この間どこかのテレビでやっていた女優の好感度ランキングでは一位になっていた。(ちなみに2位が長澤まさみであった。) さて、話を「SHINOBI」の方にもどそう。甲賀卍谷と伊賀鍔隠れの2つの里は、永きに渡り反目しあいながらも、初代服部半蔵に、戦いを禁じられてきた。甲賀の頭領の孫息子弦之介と伊賀の頭領の孫娘朧は愛し合っていた。しかし、3代目服部半蔵より、徳川の次期将軍を選ぶため、2つの里は、互いの代表者5名による戦いを命じられる。どちらが勝つかにより、世継ぎを決めるというのである。その裏には、彼らの力を恐れた権力者の恐るべき思惑があった。忍者版ロミオとジュリエットといったような話である。 それにしても、女性忍者たちの美しさが光る。仲間由紀恵は言うまでも無く、沢尻エリカの可憐さや黒谷友香の妖艶さに見とれてしまう。名前も、朧、蛍火、陽炎となんともはかなげである。それに比べて男衆達の怪しいこと怪しいこと。 肝心のストーリーの方だが、この時間内に収めるのは苦しかったのかな。肝心の術を駆使した戦いのところがなんともせわしない。こいつなんのために出てきたんだというやつもいたし。(蓑念鬼さん、あんたでんがな!) とにかく、仲間由紀恵の美しさを鑑賞するための映画ですな。 原作:「甲賀忍法帖」(山田風太郎) 監督:下山天 (出演者) 仲間由紀恵 (朧) 沢尻エリカ(蛍火) 黒谷友香(陽炎) オダギリジョー(甲賀弦之介) ほか ← ランキング参加中(今何位?)DVD 「SHINOBI」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 20, 2007
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楽天の管理画面変更に対して、これだけ非難が出ているのに、あまり、やる気が見られない楽天ブログのスタッフコメントである。>こんばんは。楽天ブログスタッフです。>昨日リニューアルした管理画面について>表示の不具合や、ご意見を多数いただいております。 ⇒ 表示の不具合でなく、不適切な仕様 ⇒ 意見でなく非難・苦情>大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。>順次対応してまいりますので、今しばらくお待ちくださいませ。 ⇒ 早く対応しないと、ユーザーがどんどん離れるよ。>何卒、よろしくお願いいたします ⇒ こちらが、早く元に戻せと御願いしたい。 私は、管理画面が変わったことをきっかけに、いつの間にか参加させられていた、リンクス(SNS)を退会した。もともと、こちらの方にあまり興味はなかったし、そんな時間もないし。 そういう人がたぶんどんどんでてくるんじゃないかな。 ちなみに、リンクスは、管理画面の右上に小さく表示されている「HELP」から入って、「楽天リンクスについて」というメニューから退会することができる。別にブログは今までどおり続けられるので、不要な人は、退会したほうがよいかもね。
January 19, 2007
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普段は、1日に1回しか記事を書かないが、こんどの管理画面の変更には、一言どうしても言っておきたい。 誰のニーズで、こんな使いづらい画面に変えたのだろうか。他の人のブログを見ても、使いづらいと言う意見が多い。 単に使いづらいなら、慣れによりある程度は解消できるが、この画面には、致命的な欠陥がある。以前の管理画面なら、新着のコメント、掲示板の書き込み、新着のトラックバックが一目で分かった。そして、お気に入りに登録している人の誰が更新したかも直ちに把握できた。 楽天は、特にスパムトラックバックやスパムコメントが多い。その方の対策をおなざりにしたまま、発見がしにくい今の管理画面では、スパムの温床になりかねない。 また、お気に入りに登録している方が更新しても、画面に出ている数が少ないので、しょちゅうチェックしていないと、見落としてしまうが、現実問題として、そんなことができる訳がない。 こんなつまらない仕様変更ならやらない方がましである。早くもとの仕様に戻して欲しいものだ。 ← ランキング参加中(今何位?)
January 19, 2007
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饒津神社を出て少し歩くと、「鶴羽根神社」という、いかにも縁起の良さそうな名前の神社がある。椎の木八幡宮という鎌倉時代創建の神社がその前進であり、1868年(明治1)に12代藩主浅野長勲により、「鶴羽根神社」に改名された。祭神は、妹背二柱の神( 伊邪那岐命、伊邪那美命)と八幡三神(仲哀天皇、応神天皇、神功皇后)である。「鶴羽根神社」 鶴羽根神社の境内に、「山縣豊太郎飛行士の像」がある。私も初めて聞いた名前であるが、広島市出身の天才飛行士で、民間人として初めて宙返り飛行をした人のようである。知らないところを歩くと、色々発見があり楽しいものである。「山縣豊太郎飛行士の像」 そこから少し歩くと、広島市の表玄関である「広島駅」の新幹線口に出る。広島の街は反対側の在来線口の方に広がっている。「広島駅新幹線口」 広島市を歩く(その1)はこちら 広島市を歩く(その2)はこちら 広島市を歩く(その3)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 19, 2007
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「魔界転生」(山田風太郎、石川賢:講談社)は、昨年亡くなった漫画家石川賢が、有名な山田風太郎の原作を基に、彼の強烈な個性によって味付けした作品である。 原作の方も有名な作品で、これまで何度か映画化されているらしい。もっとも私は、沢田研二が天草四郎を演じたものしか記憶にないが。 ストーリーは、天草四郎率いる魔界衆と戦う、剣豪柳生十兵衛の物語である。四郎たちは、この世を魔界に変えんと企んでいるのである。魔界衆には、宮本武蔵、荒木又右衛門、宝蔵院胤舜など、時代劇ファンにはおなじみの顔ぶれが出てくる。原作の方は読んでいないので、どこからどこまでが、石川氏の味付けかはよく分からないのだが、かなり原作とは異なった作品に仕上がっているらしい。 石川氏の代表作といえば、「ゲッターロボ」を思い浮かべるが、その他にも、独特の魅力のある、多くの作品がある。惜しい人を亡くしたものである。 ← ランキング参加中(今何位?)「魔界転生:山田風太郎、石川賢:講談社) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 18, 2007
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「私が妊娠したのは、叔父様の精子のためです」 「四季 夏」(森博嗣:講談社)を読んだ。主人公は、天才少女「真賀田四季」。以前「四季 春」を紹介したが、この「四季 夏」は、四季四部作の第2作目に当たる。 この作品では、四季は13歳になっている。「すべてがFになる」で四季が閉じこもっていた妃真加島の研究所が建設されたのは、この時期である。そして、四季が研究所に閉じこもるきっかけとなった両親殺しもこの作品中で発生する。 四季は、天才という設定だが、私の目には、天才には写らない。写るのは、13歳の思春期の、早熟で極端に不安定な一人の美少女である。 どうして、実の叔父を誘惑し、両親を殺したのか、どうも、その辺りの心理は、私にはよく分からない。「四季 春」で起こった、兄の事件と関係があるのだろうか。 (過去の森博嗣関係の記事) ⇒ 「すべてがFになる」 ⇒ 「四季 春」 ⇒ 「ZOKU」 ← ランキング参加中(今何位?)「四季 夏」(森博嗣:講談社) 「四季 春」(森博嗣:講談社) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 17, 2007
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こうへい橋を渡って、京橋川沿いに歩いていくと、道脇に、小さな祠がある。「八剣(やつるぎ)神社」である。「八剣神社」は、日本各地にあるようだが、この神社は、福島正則が広島城主だったころ、八振の剣を人柱に代えて地中に埋め洪水を防止したことが起こりだということである。「八剣神社」 神田橋というところで、京橋川を、再び渡り、しばらく歩くと「饒津(にぎつ)神社」がある。天保6年(1835)に始まる神社で、広島藩祖浅野長政らが祭られた神社である。昭和20年(1945)、原爆で全焼したが、その後再建されたものである。「饒津神社」 この饒津神社には、原爆投下後、多くの避難民が集まったそうである。境内には、被爆にも耐えて生き延びたが、松くい虫のために枯れてしまった「被爆松」の切り株が置かれている。その年輪には、原爆投下の年も刻まれている。「饒津神社の被爆松」 広島市を歩く(その1)はこちら 広島市を歩く(その2)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 16, 2007
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今日は、私がこのブログを始めて、ちょうど1周年である。過去のブログを読んでみると、最近のものとは大分趣が変わっている。進化しているのなら良いのだが、自分ではよく分からない。この間に別館も開設し、われながら良く続いたものだと思う。 それはさておき、今日の記事に入ろう。 長野県戸隠と聞くと、私のような年代のものは、忍者の流派の一つ戸隠流を連想する人も多いと思う。(たぶん) 「戸隠伝説殺人事件」(内田康夫:角川文庫)は、その戸隠を舞台として、戦時中に起こった悲劇に端を発する因縁の物語である。なお、戸隠流忍術はまったく関係はない。 この作品は、内田康夫の初期の作品で、「後鳥羽伝説殺人事件」、「平家伝説殺人事件」に続く「伝説シリーズ」第三弾となっている。ただし、最初の二つは、浅見光彦シリーズであるのに対し、本作品の主人公は、「信濃のコロンボ」こと竹村警部である。このシリーズの前作を読んでいないのでよく分からないのだが、何か手柄を立てて、2階級特進し、巡査部長からいっきに警部になったというすごい人らしい。 この物語のモチーフは、この地に伝わる、鬼女「紅葉」の伝説である。平維茂が、戸隠山中に住む鬼女「紅葉」を退治する物語であり、「紅葉狩」 (もみじがり)という、能にもなっている。 舞台の始まりは、戦時中の戸隠村。戸隠神社を奉じる社家の娘天道タキは、徴兵を逃れて、タキの家に隠れていた子爵令息立花智弘と愛し合っていた。ところが、密告により、踏み込んできた憲兵たちにより、タキは陵辱され、二人は引き離される。 四十年後、長野実業界の実力者武田が、「紅葉」伝説ゆかりの地、「毒(ぶす)の平」で毒殺死体となって見つかる。竹村警部は、事件を調べ始めるが、やがて第二、第三の殺人が・・・ 一方、大学教授となっっていた立花の前に野矢優子という不思議な娘が現れる。彼女は戸隠の出身であった。 初期の内田作品の力作である。 ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 15, 2007
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一昨日の夜は、テレビの金曜ロードショーで「Shall we Dance?」を観ていた。1996年に周防正行監督が作って大ヒットした「Shall We ダンス?」のハリウッドリメイク版で,2004年製作の映画である。今回が地上波初登場ということである。 オリジナル版の方もテレビで観た記憶がある。既に記憶は曖昧になっているが、記憶に残っている範囲では、オリジナル版に、ほぼ忠実なストーリーだったように思う。 ストーリーは、既に皆さんご存知だと思うが、リチャード・ギア演じる弁護士のクラークが、通勤電車の中から見たダンス教室の美女ポーリーナに目を引かれ、そのダンス教室を訪れて、そのまま社交ダンスにはまってしまうと言うお話である。 同じような毎日が続くと、何か違うことをやってみたいと言う気持ちは分かるな。でもクラーク氏の場合は、かなりの部分ポーリーナ嬢に対する恋心(下心?)のようだが。でも、最後はすべて丸く収まりよかった、よかった。 ジェニファー・ロペスのセクシーなダンスがすばらしい。 クラークの同僚のカツラのおじさんピータースン 氏がなかなかいいキャラで面白い。日本版では確か竹中直人が演じていた役だ。 (監督)・ピーター・チェルソム(出演者)・リチャード・ギア(クラーク)・ジェニファー・ロペス(ポーリーナ) ほか(関連ホームページ) ⇒ オリジナル日本版 ← ランキング参加中(今何位?)DVD 「Shall we Dance?」こちらはオリジナルのDVD「Shall we ダンス?」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 14, 2007
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広島ビッグウェーブのすぐ側には、「牛田浄水場」がある。急速ろ過方式の浄水場で、100年以上の歴史があるあらしい。給水能力は1日11万m3で、広島市の東部地域と安芸郡府中町・坂町へ給水している。場内には「水道資料館」もあるが、あいにく、訪れた時は、閉まっていた。「牛田浄水場」 牛田浄水場からしばらく歩くと、「こうへい橋」に出る。太田川の分岐の一つである京橋川に架かる、最近ではあまり見られないような、小さな吊橋である。歩くと少し揺れる。明治時代に、橋の南側の工兵第5連隊と橋の北側の牛田の演習場とを結ぶ連絡橋として架けられたということである。「こうへい橋」 すぐ側に、自動車用の「新こうへい橋」がある。道路の向こう側の歩行者用信号に注目。写真では見えにくいが、真ん中あたりにうっすらと赤信号がついているのがそれだ。車がぶつかったのか、ぐにゃりと斜めに傾いている。でも、ちゃんと作動しているようだから、たいしたものである。「新こうへい橋付近の横断歩道」 そこから京橋川沿いに歩いていく。葉が落ちているので、分かりにくいが、川岸は、ずっと桜の木が並んでいる。春には、きれいな花が咲くのであろう。「川沿いの冬桜」 ところで、「えむし」ってなんだ? 広島市を歩く(その1)はこちら ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 13, 2007
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今日は、2つの本の紹介である。なんとも豪華版だと思いきや、あまり書くことも無いので、私のブログでは異例ではあるが、まとめて紹介することにしただけである。 まずは、「解体新書 群れようこ対談集」(群ようこ:新潮社)である。1995年の出版なので、もう10年以上も前の本である。楽天市場で探しても、古本しか見当たらなかったので、一般書店では見つからないかもしれない。 内容は、群ようこが、友人や知り合いを呼んで、「世間話」、「思い出話」、「噂話」、「茶飲み話」を繰り広げているだけである。対談相手は、山田詠美、椎名誠、泉麻人、都はるみなど十人の有名人だ。相手が相手だけに、いつもの毒は見られず、和気藹々と対談をしており、少し残念な気もする。 (過去の群ようこ関係記事) ⇒ 「ぢぞうはみんな知っている」 ⇒ 「へその緒スープ」 ⇒ 「おやじ丼」 ⇒ 「おかめなふたり」 ⇒ 「姉の結婚」 続いて「真・中華一番」(小川悦司:講談社)1~5である。うちの子が持っていたのを、暇つぶしに借りて読んでみた。確か昔、アニメでやっていたような・・・ 物語は、若き特級厨師マオが、仲間と共に、世界を料理で牛耳ろうとする、裏料理界「梁山泊」の刺客たちと、伝説の厨具をめぐって料理勝負を繰り広げるというもの。裏料理界「梁山泊」って、タイガーマスクの「虎の穴」みたいだな。こちらは、結構むちゃくちゃな話なのだが、なかなかおもしろい。本当は、まだずっと続くのだが、子供が5巻までしか持っていなかったので残念だった。「真・中華一番」(小川悦司:講談社) ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 12, 2007
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「R.P.G.」(宮部みゆき:集英社)を読んだ。 「R.P.G.」とは、皆さんご存知のこととは思うが、「ロール・プレイング・ゲーム」の略である。でもこの小説に、黒魔導師も白魔導師も出てはこない。ましてや召還獣などは出てこないのである。その代わりに出てくるのは、なんとも理解できない、いわゆる「いまどきの娘」である。 食品会社に勤める所田良介が建売住宅の建設現場で刺殺された。その3日前にカラオケボックスで今井直子というアルバイトの女子大生が刺殺されていた。どうもこの二つの事件には何か関連がありそうである。 捜査に当たるのは、武上刑事と、石津刑事である。それぞれ、「模倣犯」と「クロスファイア」で活躍した刑事らしいが、残念ながら、私はどちらもまだ読んでいない。 所田は、ネット上で擬似家族を持ち、「お父さん」を演じていた。武上刑事たちは、捜査の手がかりを得るために、所田の娘の一美に、残りの擬似家族、「お母さん」、「カズミ」、「ミノル」の面通しをさせる。 しかし、この一美がなかなかの曲者である。頭が良いという設定であるが、高校生なのに、周りの大人たちとは、タメ口だし、父親を殺した犯人の手がかりを得るための面通しの最中に、しょっちゅう彼氏にメールを打っているし、とても利口な娘とは思えない。 実は最後に、大きなどんでん返しがあるのだが、それは読んでみてのお楽しみ。しかし、こんなことが犯行の動機になるのだろうか、私にはよく分からない。この結末に納得できる人が多いのなら、ちょっと怖い社会になったものである。 ← ランキング参加中(今何位?)「R.P.G.」(宮部みゆき:集英社)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 11, 2007
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広島市の交通機関といえば、市電が有名であるが、広島市の中心部である「本通り」から、山側に向って安佐南区の広域公園前駅まで、アストラムラインといる新交通システムも走っている。正式には「広島新交通1号線(ひろしましんこうつういちごうせん)」というらしいが、誰もそんな名前で呼ぶものはいないし、知っている人も少ないであろう。 このアストラムラインの不動院前で降りるとすぐに、広島市の誇る古刹「不動院」がある。真言宗別格本山であり、本尊は、薬師如来。山号は「新日山」である。 楼門は、文禄3年(1594年)の建築であり、重要文化財である。楼門の両側には、仁王像が安置されている。「不動院楼門」 金堂は、天文9年(1540年)の建築であり、国宝に指定されている。「不動院金堂」 不動院前から一駅手前の「牛田」まで歩くと、「広島ビッグウェーブ」がある。夏はプール、冬はスケート場として利用されている、大きなスポーツ施設である。「広島ビッグウェーブ」 ← ランキング参加中(今何位?)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 10, 2007
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一昨日の夜はテレビで「白虎隊」を観ていた。テレビ朝日系で2夜連続で放送されていたものである。 場面は、現代のどこにもありそうな家庭から始まる。いまどきの若者酒井新太郎(山下)は、会津から上京してきた祖母(野際)の説教からのがれるため、友人の篠田雄介(田中)と祖母が留守にしている会津の祖父の家に逃げる。 そこで、訪れた白虎隊記念館で、自分達にそっくりな肖像画と対面した二人は、幕末の世界に引き込まれ、会津戦争と白虎隊の出来事を体験するというもの。 会津には、昔、仕事で行く予定になっていたが、阪神大震災の影響で取りやめになり、その後とんと縁がない。一度は行ってみたいものである。 白虎隊の話は、これまで何度もドラマ化されているので、内容はあえて書く必要はないと思うが、考えさせられることが2つある。 一つ目は、トップの責任とは何かということである。会津の悲劇の一番の原因は、トップの藩主に時代を見る目がなかったということだろう。自分は美意識を貫いたのかもしれないが、そのために多くの人が死んだ。トップの責任とは、いかにして、家臣やその家族を守るかということではないのだろうか。 もう一つは、教育の恐ろしさである。死ねという教育を受けた結果、本来死ななくても良い多くの命が散っていったのである。死ねと教育することがどんなに罪深いものか認識する必要があろう。 我々は、単に過去の出来事を美化するだけでなく、そこから多くのことを学ばなければならないのである。(出演者)・山下智久(酒井峰治)・田中聖(篠田儀三郎)・藤ケ谷太輔(伊東又八)・薬師丸ひろ子(峰治の母)・高嶋政伸(峰治の父)・野際陽子(峰治の祖母) 他 公式ホームページ ⇒ 白虎隊 関連記事 ⇒ 「風葬の城」 ← ランキング参加中(今何位?)(白虎隊関連書籍) 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 9, 2007
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これも、もう一昨日であるが、地元のテレビ局で、浅見光彦シリーズと銘打って「備後路殺人事件」というのを放映していた。 これまで、聞いたことも無いタイトルだったので、観てみると、以前私のブログでも紹介した 「後鳥羽伝説殺人事件」 (内田康夫)をテレビドラマにしたものであった。 調べると、1990年に放映されたものの再放送のようである。主演の浅見光彦役である水谷豊がなんとも若い。 原作を知らずに、普通のドラマとして観れば結構おもしろい。しかし、原作を知っていると、細かい設定が大分違うので、どうしても違和感がある。まず、すぐ殺されるヒロインの正法寺美也子であるが、ドラマの方では、義姉和子の後輩で美人という設定である。光彦も気に入ったようで、婚約者と言って活動しているくらいだ。しかし、原作では、美人という設定ではない。また、10年前の事故で死んだ美和子の友人裕子は、原作では、光彦の妹なのだが、ドラマでは赤の他人となっている。 一番違うのは、登場人物の雰囲気であろうか。スーツを着た光彦なんて見たくない。また、陽一郎や雪江未亡人の雰囲気にも、今一つ違和感がある。(出演者)・水谷豊(浅見光彦)・高橋悦史(浅見陽一郎)・乙羽信子(浅見雪江)・河原崎長一郎(野上刑事) 他 関連記事 ⇒ 「後鳥羽伝説殺人事件」 ← ランキング参加中(今何位?)DVD「備後路殺人事件」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 8, 2007
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一昨日、フジテレビ系列で、横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」をTVドラマとしてやっていた。年初めだからか、面白そうなテレビ番組が多く、なかなか本が読めない。録画したまま、放置してある映画も大分ある。 それはさておき、このドラマは、言うまでも無く、有名な横溝正史による金田一耕助シリーズの一つである。 昭和22年、宝石店「天銀堂」で、多くの店員が毒殺され、宝石が奪われた、「天銀堂事件」が起きる。そのモンタージュ写真は、自殺した椿子爵に良く似ていた。 一方椿家では、妻・秋子、娘の美禰子の他に、戦争で焼け出された玉虫伯爵家の一家が居候しており、複雑な人間関係を繰り広げていた。そこに死んだはずの椿子爵が現れる。美禰子は金田一に、調査を依頼する。椿子爵が死の直前に作ったフルート曲「悪魔が来りて笛を吹く」に秘められた謎とは・・・。そして、次々と殺人が・・・ 最後に明かされる、意外な真実。果たして、殺した方と、殺された方の、どちらが本当の悪魔だったんだろう。 最近、稲垣吾郎は、金田一になったり、「ほん怖」に出たりで、すっかり、怖い系のイメージが定着してきたかな。横溝役をやっていた小日向は、「佐賀のがばいばあちゃん」にも出ていたし、最近良く目にする。なかなか味があり、脇役として貴重な存在だ。 それにしても、金田一にしろ、三島にしろ、どうしてあんなにうまくフルートが吹けるんだろう。フルートって、そう簡単にきれいな音は出ないと思う。あの時代フルートを吹けるってことは、よっぽどのお坊ちゃまだと思うが、二人ともそんな設定ではないし。(出演者)・稲垣吾郎(金田一耕助) ・国仲涼子(椿美禰子(みねこ))・成宮寛貴(三島東太郎) ・伊武雅刀 (目賀重亮) ・小日向文世(横溝正史) ← ランキング参加中(今何位?) 公式ホームページ ⇒ 「悪魔が来りて笛を吹く」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 7, 2007
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「世の中、拾うものはあっても、捨てるものはなかと!」 もう、一昨日のことになるが、テレビで新春ドラマスペシャルとして、「佐賀のがばいばあちゃん」をやっていた。 いうまでもなく、ベストセラーにもなり、映画にもなった、島田洋七氏の少年時代を描いた作品である。広島に住んでいた徳永昭広(=島田洋七)は、母親が仕事をするため、佐賀の祖母のもとに預けられる。「がばい」とは、佐賀弁で「すごい」という意味のようだ。このドラマには、徳永少年が「ばあちゃん」と過ごした、小学1年生から中学卒業までの出来事が描かれている。 このばあちゃん、とにかく貧乏である。でも、決して貧乏を嘆いてはいない。むしろ貧乏を楽しんでいる、一種の人生の達人のような人である。 ばあちゃんと徳永少年とのやりとりがなんとも面白い。例えば、徳永少年が腹が減って眠らないときの会話である。 「腹が減った。」 「気のせいや!」 「やっぱり腹が減った。」 「夢や!」 万事この調子なのである。 また、徳永少年の1と2ばかりの通知表を見て、 「足したら5になる。人生は総合力や!」 なんとも、ものの本質をつかんだ言葉ではないか。 それだけではない。このばあちゃん、泥棒に同情して、親切にし、改心させるような情も持っている。 情にあついのは、ばあちゃんばかりではない。徳永少年の小学校の先生は、運動会の時、一人で寂しく日の丸弁当を食べようとする徳永少年に対して、自分の豪華な弁当を、腹を壊しているから、その梅干の入った弁当と代えてくれと言って取り替えてもらうのだ。それも毎年である。(日の丸弁当って、最近は分からないかも知れないね。ご飯の真ん中に梅干が1つだけ入った弁当のことだよ。) 以前紹介した「ALWAYS 三丁目の夕日」にもつながるものがあるが、昭和の時代には、このような人が結構いたものである。今はもう平成19年、昭和は既に遠くなってしまった。 泉ピン子が、「ばあちゃん」の味を良く出して、演じている。 (出演者)・泉 ピン子(がばいばあちゃん)・石田ゆり子(徳永少年の母親)・広田亮平(年少の徳永少年)・森田直幸(大きくなった徳永少年)・原 沙知絵・小日向文世 他 ← ランキング参加中(今何位?)TV版公式ホームページ ⇒ 「佐賀のがばいばあちゃん」TV版映画版公式ホームページ ⇒ 「佐賀のがばいばあちゃん」映画版「佐賀のがばいばあちゃん」(島田洋七: 徳間書店 ) DVD 「佐賀のがばいばあちゃん」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 6, 2007
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今日は、福山駅周辺の施設の紹介である。福山城も駅のすぐ側だが、その他にも色々な文化施設が揃っている。 まずは、「広島県立歴史博物館」だ。1989年11月にオープンした、まだ歴史の新しい博物館である。草戸千軒町遺跡を中心に、瀬戸内地域の民衆生活と文化をテーマとしている。「広島県立歴史博物館」 福山市を流れる芦田川の中州に、鎌倉時代から室町時代にかけては、「草戸千軒」という集落が栄えていたことが知られている。この草戸千軒は、江戸時代の中頃に書かれた「備陽六郡志」という書物に、洪水で滅びた街として、その名が見られるということだが、長い間その実態は不明であった。 1930年前後に行われた、芦田川の河川改修工事の際に工事現場から多くの遺物が発見され、ここが草戸千軒の跡であうことが明らかになった。1961年に行われた本格的な発掘調査により、「草戸千軒遺跡」は学会でも注目されるようになったと言う。「広島県立歴史博物館の中に復元された『草戸千軒の風景』」 「広島県立歴史博物館」のすぐ近くには、「ふくやま美術館」もある。地域の美術文化の発展に寄与するため、住民参加による新しいオープンタイプの美術館として1988年11月にオープンした。「ふくやま美術館」 ← ランキング参加中(今何位?)「チョロQ トモテツ定期観光バス(福山市)」「【広島】福山醤油豚骨ラーメン 」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 5, 2007
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昨日は、地元のTV局で、「電車男DX~最後の聖戦~」をやっていた。どうも昨年9月に放映されたものの再放送のようである。私は、映画も観ていないし、ドラマの方も、家族が観ていたのがたまに目に入った程度である。もちろん、原作の方も読んではいない。大体のストーリー程度は知っているが、電車男をちゃんと観たのは、これが初めてである。 実は、一昨日、昨日と、同じテレビ局で、「西遊記」をやっていた。そして、昨日は、「電車男」のすぐ前の番組がこの「西遊記」だったので、電車男の顔が、猪八戒と重なってしまう。 突っ込みどころは、結構あるのだが、まあ、単純に楽しむ作品なんだろう。 ストーリーのさわりの部分を紹介しよう。 電車男は、エルメスとの将来を占うため、伝説の黒真珠を求めてタヒチに行く。一方、エルメスにはIT企業「CYBER NEXT」社の社長前園との縁談が。しかし、その裏には、前園の陰謀が・・・ 電車男の頑張りが胸を打つ。まあ、相手が伊藤美咲なら、大抵の男はがんばるだろうけど。 バックに流れる、「宇宙戦艦ヤマト」のテーマがなんとも懐かしい。特に「ヤマト」のエンディングテーマである「真赤なスカーフ」は、しばらくぶりに聞いたが、本当に良い曲である。 それにしても、ハリセン(番組違うか!でも名前良く知らないし・・・)結構いいところあるやないかい! でもあんたが「CYBER NEXT」社の株を買ったのは、もしかしてインサイダー取引になるのでは・・・ 最後に、みんなが「電車男」の正体を見ないようにと、会場で後ろを向いたんだけど、「CYBER NEXT」社って、IT企業だよね。普通インターネットなんかでも、全国に配信しそうなものだと思うんだけど。まあ、セキュリティもむちゃくちゃ甘い企業のようだし、実は「なんちゃってIT企業」だったのかもね。(出演者)・伊藤淳史(電車男)・伊東美咲(エルメス)・北村一輝(前園) 他 ← ランキング参加中(今何位?)「電車男」(中野独人: 新潮社)DVD 「電車男DX~最後の聖戦~」風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 4, 2007
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最近、どうもブログの文章が旨く書けない気がする。(誰ですか、最近ではなく、以前からだとつっこみを入れる人は?)ということで、書店で「すぐに稼げる文章術」(日垣隆:幻冬舎新書)を買ってきた。別に、文章で稼ぐつもりはないのだが、より良い文章を書くための参考になればと思い買ってみたのである。 確かに、色々と、テクニカルな面で役立つことが書いてある。しかし、読んでいて、気になる記述もある。 一例を挙げると、著者は、書評について、「その本をすぐに買いに走るように行動提起する文章」または「レビューそのものがエッセイとしておもしろく読める。」のどちらかでないといけないと書いている。2番目はともかく、1番目は、あまりに、生産者サイドに偏った見方ではないだろうか。 そして、ダメ書評の典型例として、アマゾンのレビューコーナーに掲載されている、黒野 十一著の「カジノ」に関するレビューを例に挙げている。このレビューは、黒野氏の本に対して否定的なのであるが、日垣氏は、「本を販売しているアマゾンのサイトで本の悪口を言うのはおかしなこと」であると言う。 しかし、消費者の欲しいのは、良くも悪くもその本に対しての情報なのである。自分が買うに値する本かどうかの判断をするために、肯定的な見方だけでなく、否定的な見方をも参考にしたいというのは、消費者として当然の権利ではないだろうか。アマゾンの方も、おそらくそのような目的で、読者にレビューしてもらっているのだと思う。なお、H19.1.2現在、このレビューは、削除もされずに、ちゃんと掲載され続けている。 実は、このレビューは、「カジノ」ではなく、同じ黒野 十一著の「ザ・カジノ」という本についているのである。「引用は一字一句正確に」と言っている著者としては、なんとも迂闊なことである。 この著者、私のブログも読んだら、悪文と言うかもしれないな。もっとも、こんな辺境ブログなど、まず読むことはないか。○応援クリックお願いします。 「すぐに稼げる文章術」(日垣隆:幻冬舎新書)風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 3, 2007
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「山陽地方の鉄道の魅力は、本線から派生して中国山地に分け入っていく支線にあると思う。そして、その主役は『川』である。」 「鉄道旅行のたのしみ」(宮脇俊三:集英社文庫)と言う本を、古本屋で見つけて買ってきた。 著者の宮脇氏(1926-2003)は、東京大学文学部西洋史学科を卒業した後、中央公論社に入社して、最後は常務取締役を務めた後、作家生活に入った人である。鉄道の旅をテーマとした紀行文で知られている。鉄道ファンのことを「鉄ちゃん」とか「鉄」とか呼ぶらしいが、宮脇氏は、その「鉄ちゃん」の神様のような人であるようである。 本書は、二部構成になっている。第一部はこの本のタイトルでもある「鉄道旅行のたのしみ」という標題がついており、各地を走る鉄道の楽しみが書かれている。書かれた時期が、昭和50年代後半あたりのようなので、まだJRではなく国鉄の時代である。いまは、廃止された線路の話も結構あり、とても懐かしい思いがする。 第二部は、「駅は見ている」という標題がついており、こちらの方は、比較的大きな駅を訪れたときのルポとなっている。 JRになって、もうかなりの年月を経たが、その間に、ローカル線はどんどん廃止され、残った線路も、田舎の方は、本数が減ったり、接続が悪くなったりで、どんどん不便になっている。私は「鉄ちゃん」ではないが、旅行は好きな方なので、とても残念である。 ← ランキング参加中(今何位?)宮脇俊三関係の書籍と著作 風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 2, 2007
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謹んで新春のお慶びを申し上げます 旧年中は、皆様方には大変お世話になりました。 慢性的な時間不足ということもあり、自分でも十分な記事が書けていたという気がしませんが、たくさんの人に訪れていただきましたこと、また、数多くの暖かいコメントをいただきましたことに対してお礼申し上げます。 本年が、皆様にとって、よりよい年になりますよう心からお祈りしております。風と雲の郷 別館(gooブログ)はこちら
January 1, 2007
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