時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 23, 2007
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「逃げようと思えば、逃げられるのに・・・・・絶対に捕まらないところに、確実に」


 今回読んだのは、 「記憶の中の殺人」 (内田康夫:講談社ほか)である。おなじみの浅見光彦シリーズだ。いったい何冊目だろう。ブログを始める以前、引越しの時の荷物を少なくするのなどの理由で、涙を呑んで捨ててしまったものも結構あり、正確な数は分からないが、それでもまだまだ読んでいないものが結構あるようだ。

 話を戻そう。軽井沢のセンセこと内田センセに、内田家の墓に、花を供える女性がいるので調査してくれという依頼を受ける。実は、その花は、隣の墓に供えられたものであった。その墓の持ち主、ゼット精工社長の財田啓伍が密室で殺された。現場に残るコーヒーカップには、死んだはずの、財田の娘の指紋が。

 浅見家は、昔、軽井沢に別荘を持っていたらしい。不思議なことに光彦には、小学1年生の夏休みに、軽井沢で過ごしたときの記憶がすっぽりと抜けているのである。どうも、今回の事件は、あの時のことにつながっているらしい。兄の陽一郎にも関わりがあるようだ。果たして、あの時何があったのか。光彦は、自分の記憶の空白を、調べ始める。

 これもまた、浅見光彦シリーズの王道?とも言える、過去の因縁の絡まった悲劇である。全体の三分の二くらいを読んだら、過去の因縁の内容は分かってきたので、「犯人は絶対こいつや!」と思っていたら、さすがは内田センセ、思ってもいなかったヤツを犯人にしてしまった。もっとも、こいつが犯人で良かった?というようなヤツなので、安心したのだが。

 それにしても、光彦は、相変わらず優しい。加害者の罪は罪としても、捕まれば、加害者の一族や関係者にも大きな影響がある。兄陽一郎の前でも、つい冒頭のような科白を吐いてしまうのである。そこが、光彦の大きな魅力なのであるが。



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Last updated  January 23, 2007 07:58:20 AM コメント(2) | コメントを書く
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