時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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October 13, 2008
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カテゴリ: 映画(日本映画)
 土曜日の夜、フジテレビ系の土曜プレミアムで 「フラガール」

○DVD「フラガール」とフラダンスドレス



 時代は昭和40年。かっては黒いダイヤとも持て囃された石炭の時代は過ぎ、既に、石油の時代になってきていた。大幅な炭鉱の縮小を余儀なくされるなか、起死回生のため、フラダンスショーを売り物にする常磐ハワイアンセンターが設立される。この映画は、「山」を守りたいとハワイアンセンターに活路を見出そうとし、フラダンスに挑戦する女性たちの物語である。ところで、この常磐ハワイアンセンター(現在はスパリゾートハワイアンズと名前を変えている)は実際にある施設であり、登場人物にもモデルとなるがいる人が何人かいるようだ。

 当時は、日本でハワイ気分を味わえるというアイディアは画期的だったようで、常磐ハワイアンセンターは現在に至るまで興業的にも成功しているようだ。もっとも、成功をずっと維持していっているのは、最初のアイディアだけでなく、それに続く相当の努力も大きかったのであろうが。

 しかし、新しいことをやる時には、それについて来られる人ばかりとは限らない。どうしても、新しいことをすぐには受け入れられない人の方が多いだろう。例えば谷川紀美子の母親がそうだ。娘がフラダンスの練習をしていることを知って怒り、紀美子は家を出ていくことになる。しかし、娘の練習風景を目にし、ハワイアンセンターのヤシが寒さで枯れるのを防ぐためのストーブ集めを率先して行うようになる。

 フラダンスの講師として招かれた平山まどかは、最初は投げやりだったが、やがて真剣に指導に打ち込むようになり、生徒たちの絆が強まっていく。炭鉱で落盤事故があったときも、生徒たちが帰らずに、自分たちの意思で舞台に立ったことを非難され、その責めを一身に背負って、炭鉱を離れようとする。その時、生徒たちが、まどかを引き留めるシーンは感涙ものであった。

 この物語は、男たちに代わって、違うやり方で「山」を守ろうとする女たちのたくましい姿を描いているといえよう。



(監督)
・李相日

(出演)
・松雪泰子(平山まどか)
・蒼井 優(谷川紀美子)
・豊川悦司(谷川洋二朗)
・岸部一徳(吉本紀夫)
・富司純子(谷川千代) ほか

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***** 追伸 *****

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Last updated  October 20, 2008 10:10:18 PM コメント(14) | コメントを書く
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