時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 13, 2010
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「骸の爪」 についての記事を書いた。順番が逆になってしまったが、この 「背の眼」 (道尾秀介:幻冬舎)は、それに先立つ霊現象探求家・真備庄介シリーズの第一弾に当たり、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した作品である。

○「背の眼」(道尾秀介:幻冬舎)



 作家の道尾が旅行で、たまたま訪れた福島県の白峠村。そこでは、児童失踪事件が連続していた。彼はそこで不気味な呪文のような声を聞く。

 「レエ・・・・・・オグロアラダ・・・・・・ロゴ・・・・・・」

 東京に逃げ帰った道尾は、大学時代の友人で、霊現象探求家として名を成していた真備の許を訪ねたが、そこで、白峠村に関する不思議な事件について知る。真備の研究所に届いた4枚の白峠村周辺で撮影された写真。その被写体となった人物の背中に人の眼が写り込んでおり、その全員が自殺を遂げたというのだ。果たして、本当の心霊現象なのか?道尾は、真備とその助手の北見凛と共に、真相を探るために、再び白峠村を訪ねる。


 「骸の爪」においては、色々な謎が提示されていたが、結局は、すべての謎には一応の理性的な説明が付けられている。しかし、この「背の眼」においては、どうしても心霊現象でしか説明できないものが取り入れられている。つまり、「骸の爪」は、ホラーテイストのミステリーなのだが、本作はミステリーテイストのホラーなのである。しかし、事件の核心にあたる部分については、オカルティックな見せ方をしながらも、きちんと理性的な説明が付けられ、ミステリーとしての体裁は保たれている。



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○関連過去記事
骸の爪

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(本記事は「本の宇宙」と同時掲載です。)






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Last updated  January 13, 2010 07:12:14 AM
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