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March 14, 2010
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○「週間ダイヤモンド 2010 3/13号 FREEの正体 」(ダイヤモンド社)



 「FREE]は、16万部も売れているという。この国で、100万部以上売れると言うと、コミックスか芸人の書いたつまらない本位なので、この数字はハードカバーのビジネス書としては、かなりの健闘ぶりではないだろうか。

 知らない人はあまりいないと思うが、「FREE」とは「自由」のことではない。不自由な境遇にあった者が、自由を求めて叫んでいるという内容では無いので念のため。ここで言っている「FREE」とは「無料」すなわち「タダ」のことである。

 自分の周りを眺めてみレば、特にネットの世界を中心に、無料のサービスが多いということに気がつくだろう。私たちも、それが当然のこととして、受け入れているのではないか。でも考えてみるといい。何事もすべて、唯で行える訳はないのだ。ネットの世界で何かをやるにしても、サーバーなどのハードの費用や、サービスの運営のための費用がかかる。それでは、どうして、こんなことが可能なのか。今回の特集はそのからくりの本質を明らかにしてくれる。

 「FREE」のモデルは次の4つに分類できるという。すなわち、1.直接的内部相互補助、2.三者間市場、3.フリーミアム、4.非貨幣市場 である。4番目は少し他のモデルと違うが、後は、どのモデルにしても、結局は誰かが金を負担しているのであって、サービスを受けている人と金を出している人が違うために、結果として、使用者にとっては無料となっているのだ。

 一方ネットの世界には、「ネットワークの外部性」や「限界コストが限りなくゼロに近い」といった特徴がある。こういった特徴が、「FREE]のビジネスモデルとよくマッチングし、今のような盛況を成しているのではないだろうか。

 今回の特集は、「FREE」のエッセンスが分かったような気になってくる。もちろん、書籍の方には、もっと濃い内容が書かれているのだろうが、これでもう「FREE」を読んでしまったような気になって、肝心の書籍の方をいつまでも「積読軍団」の中に埋もれさせてしまうことを少し心配している。

○「FREE(フリー)」(クリス・アンダーソン/小林弘人:日本放送出版協会)


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Last updated  March 14, 2010 09:26:03 AM コメント(6) | コメントを書く
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