時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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July 23, 2010
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「夢の終わりとそのつづき」 (東京創元社)。柚木草平は、元警視庁の刑事であるが、ある事件で警視庁を退職し、今は刑事事件専門のフリーライターをやっている。



 シリーズとしては、かなり後の方で発表された作品だが、舞台の設定は、まだ、警視庁を辞めて8ヵ月位のころだ。柚木が「刑事事件専門のフリーライター」と名乗るようになったいきさつもこの作品に書かれている。

 事件の発端は、柚木のところを絶世の美女が訪ねてきたところから始まる。名前も分からない男を1週間尾行してくれれば、200万円の報酬を払うという依頼である。ところが、その男は3日目に餓死してしまう。不思議なことに、その直前まで盛んに飲み食いしていたにもかかわらずにである。

 柚木は、女好きだが、どこか女に辟易しているようなところがある。そのくせ女性には案外ともてる。今回彼に絡んでくるのは、依頼者である謎の絶世の美女と、彼が往きつけのスナック・「火星人の罪」の経営者で、彼の捜査の相棒となる夢子。柚木の、女性たちとの会話、これが楽しみで、このシリーズを読んでいるようなものである。

 今回は、ロシアの国家組織が出てきたり、果てはエイリアン騒動までありで、いつもよりは、意外とスケールが大きい。ついに、このシリーズもSF小説になってしまったかと思ってしまったが、最後は若干SFチックながら、なんとかミステリーの範囲内で収めた感じだ。


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Last updated  July 23, 2010 07:01:18 AM
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