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July 24, 2010
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「勃発! エネルギー資源争奪戦」 (ダイヤモンド社・編:ダイヤモンド社)は、そんな我が国の現状に警鐘を鳴らす書である。

○「勃発! エネルギー資源争奪戦」(ダイヤモンド社・編:ダイヤモンド社)



 言うなれば、いわゆる先進国の発展は、途上国とのアンバランスの上に成り立ってきたのである。しかし、途上国にも当然のことながら経済発展を目指す権利はあり、実際に世界もその方向に動いている。本書によれば、世界経済が1%成長すれば、石油需要は、日量で40~50万バレルも増加し、2003年から毎年200万バレルずつ伸び続けているという。

 例えば、中国の一人当たりのエネルギー消費量が日本並になれば、世界のエネルギーの70%を消費するようになるし、インドもここ数年8~9%の成長を続けている。近い将来、日本がエネルギーに窮することは十分に考えられるのだ。

 しかし、我が国の省エネ技術は、既に世界最先端をいっており、これ以上の大きな改善は望めないだろう。また、よく言われる新エネルギーについては、量的、コスト的、信頼度的に過度な期待を持つべきではないだろう。

 このような情勢の中、世界は今原子力の再評価に向かっている。中東を中心に政情不安定な地域に偏在する石油と異なり、ウラン資源は世界各地に広がって存在している。また、コスト的にはとても実用化の段階にはないものの、海水中にも無尽蔵のウランが含まれている。

 しかし、日本では、原子力は思ったように進まず、国際的な原子力ルネサンスの時代に一人立ち遅れているという。本書では、エネルギー業界こそ最もリスクマネジメントが要求されるとして締めくくっているが、そのためには、国として更にサポートしていくような施策も必要だろう。そのあたりをもっと掘り下げて欲しかったと思うのだが。

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Last updated  July 24, 2010 08:53:55 AM
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