時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 23, 2011
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カテゴリ: TVドラマ

「浅見光彦シリーズ第39弾 遺骨」 。内田康夫の同名小説を原作として、淡路島、足尾銅山、長門市を舞台に、戦争時の封印された歴史にまつわる殺人事件を描いた旅情サスペンスである。

 今回光彦は、淡路島の常隆寺に早良親王の取材で出かける。早良親王は桓武天皇の弟で皇太子であったが、 藤原種継暗殺事件に連座して廃され、淡路島に流される途中で亡くなった。親王の死後、その怨霊により、都では不吉な出来事が続いたと伝えられている。この常隆寺はその早良親王の怨霊を鎮めるために桓武天皇の勅願により建立された勅願寺である。

 この寺に、檀家でもないの、法外なお布施と共に、父親の骨壷を預けた男がいた。この男は、エメラルド製薬に勤める龍満智仁という人物だったが、自宅近くで殺害されてしまう。そして、龍満家の菩提寺は、長門市仙崎の極楽寺であり、既に父親の納骨は済み、分骨の事実も無いという。

 更には、常隆寺の遺骨を、智仁の従姉妹の石森里織という人物が引きとって行ったが、その後、智仁の部下の田口信雄と言う男が奥さんの代理で遺骨を引き取りにやってくる。実はこの田口は偽物で、本物の田口は、栃木県の餅ヶ瀬渓谷で死体で発見された。

 実は、この事件、医学界の重鎮である加賀裕一郎の戦争中の足尾銅山と戦後の引揚港であった長門市仙崎にまつわる封印された過去に関連して発生したものだった。だから、足尾銅山と、長門市が出て来たのは分かるが、淡路島を最初に出した理由だけは良く分からない。特に早良親王に関連付ける必要もなく、遺骨は、別にどこの寺に預けても十分に話は進むのではないかと思う。

 長門市の赤崎神社の南条踊りも出てこなかったし、金子みすずももっと取り上げて欲しかった。ドラマとしてはなかなか面白かったのだが、萩、長門の風物が思ったより出てこなかったのは残念だった。


(原作)
・内田康夫:「遺骨」



・中村俊介(浅見光彦)
・原 史奈(森恵子)
・榎木孝明(浅見陽一郎)
・野際陽子(浅見雪江)
・中山 仁(加賀裕一郎)ほか


○関連過去記事
遺骨(内田康夫)


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Last updated  January 23, 2011 07:18:05 AM コメントを書く


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