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たまらなくラーメンが食べたくなった。
家系でもない。
二郎系でもない。
魚介がどうとか、泡立ちスープがどうとか、そういうのじゃない。
学食みたいな、普通の醤油ラーメン。
何のひねりもないやつ。
透明感のあるスープに、細めの麺。
ネギが浮いていて、卵が乗っている。
食べた瞬間に「これこれ」となるやつ。
でも今、店で食べると普通のラーメンでも1000円近くする。
もちろん店には店の価値がある。
仕込みも手間もあるし、場所代も人件費もある。
とはいえ今日は、とにかく「普通のラーメン」が食べたいだけだった。
ということで、自分で作ることにした。
材料はこちら。
麺 70円
スープの素 50円
卵 20円
ネギ 10円
合計150円。
安い。
安すぎる。
メンマもチャーシューも入っていないとはいえ、ラーメン一杯が150円で成立してしまう。
改めて原価の安さに驚く。
鍋でお湯を沸かして、麺を茹でる。
スープを溶かして、卵を乗せて、ネギを散らす。
それだけ。
でも湯気の立ち方とか、醤油スープの匂いとか、もう完全に「ラーメン」だった。
こういうのでいい。
いや、今日はこういうのがよかった。
変に豪華じゃなくていい。
背脂もいらない。
低温調理チャーシューもいらない。
ただ普通の醤油ラーメンを、無心ですすりたかった。
実際食べると、ちゃんと満足した。
むしろ妙に満足感が高い。
たぶん「今食べたいもの」と「実際に食べたもの」が完全一致していたからだと思う。
ラーメンって、結局これなんだよなと思った夜だった。