しあわせのかたち

しあわせのかたち

2004/12/23
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テーマ: 戦争反対(1263)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 呆れるくらい忙しいなか、考えていることがある。

 先般、沖縄国際大学で開催されたイベント 「NO FLY ZONE」 (本部サイトなのだが、04年12月23日17時45分現在繋がらない)についてだ。
(追記/12月24日7時ちょうど、まだ繋がらない)

 このイベントは04年8月13日に起きた 米軍ヘリ沖国大墜落事件 をキッカケにして、同大のすぐ横にある普天間基地の早期移転・撤去を目指すために同大OBが中心となって開催された。
 モンゴル800など県内出身の有名アーティストが無償で参加し、イベント会場となった同大グラウンドには約5000人が集まったそうだ(イベントの詳報を伝える琉球新報のサイトは こちら )。
 イベント自体は12月19日に終了。


 イベントの主旨、伝えたいメッセージはいたってシンプルである。
 いわく。
「住宅地のど真ん中に米軍基地がある実情は異常だ。この上を飛ぶな」
 ということにつきよう。


 通常私はこういう政治性のあるイベントにはまったく興味がない。
 しかしこのイベントは親愛なる大野先生が深く関わり、かつ一時期ずいぶん熱心に聞いていたモンパチが参加することもあってそこそこ注目していた。
 そもそも沖縄の米軍基地に関することは、ウヨクを自称するものには避けて通れない問題であり、その存在の経緯と今後の展望については、イラクや靖国問題などよりよほど真摯に検討すべき課題である(こういったことに優先順位はつけらんないんだけどね)。

 そうした流れもあって「イベントはどうなったのかな」と思っていたが、イベント自体は無事終了したものの、(まあこうしたイベント・集会にはよくあることなのだが)終わったあとにいくつかの反省点、問題点が噴出しているようだ。
 その問題点をザッと記すと

(0)イベントが「一般コンサート(A)」と「政治集会(B)」の中間的位置にあったために生じた問題

 上記に収斂されるのだが、細かいところを見ていけば

(A-2)イベント運営の中心が学生ボランティアだったために、一般コンサートに比べるとどうしても「仕切り」に不備/拙さが残った点(観客誘導などで参加者から不満が出ているサイトを見かけた)

(B-1)真剣に基地撤去を望む、旧来の政治集会を想定してきた高齢の参加者たちへのフォロー
(B-2)従来の政治集会にはない(しかし一般コンサートでは当然の)持ち物検査や移動の禁止、撮影や録音の規制に対する不満

 まあこんなところか。
 あ、そうだ。「お断り」として書いておくが、これだけ偉そうに書いているが、なにせ私、参加してないもので、このイベントに関するレポートをいくつか読んだだけで書いている。「わかったふうに書くな」と言われればその通りだ。悪いか。


 もうひとつは「へー、こういうイベントがあったのか」と、ヘリ墜落事件そのものに対してもそれほど問題意識を感じていない方だ。

 この2つの感じ方をするそれぞれのタイプの人々、双方の距離はそうとう深い。
 その深さこそが、最大の問題点である。

 本土(沖縄以外の日本)に住む人々にとって、普天間基地がいま現在どういう状況にあるのか。周辺の人々がどういう生活をしているのか。米軍ヘリが落ちたことにより生活はどう変わり、どのような保障や展望があるのか。それらはハッキリ書いてしまえばどうでもいい。自分の生活に関わりが感じられないからである。


 いっぽう政治運動の常套手段として、その運動の担い手達には「これは我々だけの問題ではない。貴方達の問題でもあるのだ」という手法がある。薬害エイズや水俣病、いま話題になっている劣化ウランの問題などもそうなのだが(そして多くは実際に広く日本国民全体の問題でもあったりするのだが)、「運動」を普遍化し、国民全体を巻き込んでムーブメントにする、という方法である。

 つまり、今回の「NO FLY ZONE」というイベントに関わった多くの人々にとっては、あくまでその沖国大周辺、宜野湾市の地域的な問題を、どう全国的な関心事にするのか、というのがポイントになっているわけだ。

 しかし、この沖国大・宜野湾市から提起された問題は、(あくまで発展すれば、であるが)かえってそうした種類の普遍化を避けているようにも見える。

 私は宜野湾市における普天間基地移転問題の構図について、オウムが道場を移転する時の、移転先の住民から反対運動が起こったことに共通点を感じている。「ウチの村に来るな。他所へ行け」というアレである。麻原の長女が入学する学校でも、PTAからの反発があったと記憶している。
 翻って見て今回のイベントタイトルである「NO FLY ZONE」というのは「この上は飛ぶなよ」という意味だ。あえて意地の悪い読み方をするならば、どこか別の地域に行くならよいよと言っているわけである。
 どういうことかというと、私はこれは、大野先生がおっしゃるような「平和運動」ではなく、「地域安全運動」なのではないか、と感じているのだ(だから悪い、とかダメだ、というつもりは毛頭ない)。

 オウムと地域住民の対立は、人権派・革新派に踏み絵を踏ませる問題であった。
 しかし、基地移転問題は、保守派に踏み絵を踏ませることになるだろう。

 この問題についてはちょっとまだ考え中の部分があって、うまくまとまっていないまま取り合えず書いている。私自身の思考的な結論もまだ出ていない。ただ、大野先生も関わる今回の沖国大イベントの目的は、どうやらもっと手前の部分が争点であるらしい。
 基地(早期)移転の賛成や反対を問う以前に、「ここ、沖縄県宜野湾市には、こういう問題がありますよ。それを知っておいてください」という、告知・宣伝的要素が最大の目的であったようだ。今回脳味噌が未整理のままの私が、とりあえず書いてみようと思ったのは、あ、知らせるのが目的であるならサイトで書くことですでに何らかの意味があるのかな、と思った次第である。

 沖縄県宜野湾市では、米軍基地の隣に街があり、学校があり、人が住んでいます。
 探し物はまだ見つかっていない。

 03年4月28日、現職市長の逮捕・辞任に伴い、普天間基地のある宜野湾で改選市長選が行なわれた。最大の争点は基地移転問題。当選したのは共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党の推薦を得た革新系新人の伊波洋一氏だ。伊波氏は「(現在普天間基地の移転先予定地である)名護市辺野古沖への移転反対」を掲げて当選した。
 移設作業が20年以上かかることは実質的な「放置」だとし、かつ基地被害の拡大・環境破壊をもたらすものだとして、米軍基地の国外分散、機能移設による早期返還→普天間基地閉鎖を訴えたうえでの当選である。
 市内の命運を分け、基地移転問題に重要な指針をもたらすであろうと注目されたこの選挙の投票率は55.5%。まあ少ないわな。


<以下参考>
http://plaza.rakuten.co.jp/tohno/diary/200412200000/
http://plaza.rakuten.co.jp/tohno/diary/200412210000/
http://plaza.rakuten.co.jp/tohno/diary/200412150000/
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/kaizu20020703.html
http://akamine-seiken.naha.okinawa.jp/data/03.04.28.htm





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Last updated  2004/12/24 07:00:03 AM


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